病弱妄想記〜7人の兄はKis-My-Ft2⁉︎〜

病弱妄想記〜7人の兄はKis-My-Ft2⁉︎〜

妄想病弱記です。
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渉side


今日は当直の俺。治療を始めて少し精神が不安定になって来た優。さっきだって、大きな声出して怒っちゃったし…。ちょっと覗きに行くか。

……
病室に入ると全部カーテンが閉まっている。一人一人見て行って後は優だけ。

優のベッドのカーテンを覗くと、顔を真っ赤にして浅く苦しそうに息をしている優。

渉「優⁈どうした⁉︎」

優「…ハァッ…だい…じょぶ…だから。」

渉「今、楽にするからな。」

優「…だい…じょぶ…だって…ヴッ‼︎」

なんで、こんな状態になってもナースコールしなかったんだろう。俺は看護師さんに点滴とかを持って来てもらうためにナースコールを押そうとすると…。

渉「……⁈」

優が弱々しく熱い手で掴んできた。

優「…いい…から。もう…いい。…お仕事、してきて…?」

渉「俺の仕事はお前の病気を治すこと、お前を治療することだ。」

優「…ゴボッ‼︎…ゲボゲボ。」

優の枕が吐瀉で汚れていった。
俺はすぐに、看護師さんに点滴や酸素マスクを持ってきてもらった。

看「心電図付けますねー。」

渉「優、マスクつけるよ。ゆっくり息してな。」

優の意識レベルが低下してって、もう、抵抗する力も無くなっていってる。

優「…ハァッハァッ…」

渉「点滴入れるよ。」

肺炎かもしれない。一応レントゲンを撮ってみた。

やっぱり。肺炎だ。優を個室に移した。ここの個室はナースステーションの中にあって、360度ガラスの特別室。容体が悪化してもすぐに処置出来るようにここに入れた。

優「…わた…にぃ…ごめん…な…さぃ」

優が弱々しい声で謝ってきた。

渉「なんで謝るの?優悪くないよ?」

優「…また…迷惑…かけた…から」

迷惑?
もしかして、こうやって治療することが俺にとって迷惑だって思ってたのかな?
そんな事は微塵も無いのに。

渉「もう、喋らないで。苦しいでしょ?」

優は返事もなく、眠りについていた。
迷惑だなんて…。

寝ている優の鼻にチューブを入れた。優の目からは一筋の涙が。
俺は部屋を出てデスクに戻った。

♫~♫~♫

ナースコールが鳴った。風磨からだ。

渉「どした?」

菊「きて。」

風磨はそれだけ言って、ナースコールを切った。
風磨の所へ向かうと、カーテンを開けてベッドに座っている風磨がいた。

菊「妹さん、大丈夫?」

渉「あぁ。肺炎だから。」

菊「そっか。あのさ、さっきから吐き気が凄いんだけど。」

渉「吐き気止め打ってなかったっけ?」

菊「打ってない。」

風磨は優と同じ白血病。四年前からずっと入院している。

俺は風磨に吐き気止めを打って病室を出た。そして、デスクに戻ると、起き上がろうとしている優が見えた。

渉「優‼︎何やってるの⁈」

優「…痛い‼︎痛いよ‼︎」

渉「どこが痛い?」

優「ゔっ‼︎あ"ー‼︎痛い‼︎ゔー‼︎」

渉「どこが痛いの⁇」

優は体をジタバタさせて、痛みを訴えてきている。
俺は看護師さんに手伝ってもらって、優に鎮静をかけた。

すっかり鎮静で眠った優の寝顔はどこか哀しく苦しそうだった。