綺麗でとっても美味しそうだと思った。

私は、その上に調味料をなにもかけずに、そっくりそのまま口に入れて、口の隅々まで行き渡らせて素材そのものの味を味わった。

不思議なことにね、時間が経てば経つほど、旨みが出てきた。

私の小さな口にはあまりに大きすぎたけど、なんとかごっくん飲み込んでね、生きる源にしたよ。

ねえ、私はね、その味を思い出すだけでもね、どんな時でも、幸せに浸ることが出来たんだよ。

もうその欠片は私に残ってはいないけれど、舌がその味を確かに覚えていて、夢じゃなかったんだなあってうっとりしちゃうの。

もっとちょうだい。全然、足りない。もっと、あなたの言葉をたべさせて。