僕の中のフレディが、今夜も語りかける。
優しく、ときに激しく。

腰をクイッ、クイッ、とヒネリながら目の前まで来て。
これだけ言っては、どこかへ消えて行く。

僕に語りかける言葉は、こんな調子だ。

より大きく、より素晴らしく。
これがすべてさ。

計画したことをするだけなんて。
そんなの、つまらない。

お金で"幸せ"は、買えない。
でも、与えることはできる。

僕は、朝起きて、頭を掻いて、
誰とファックしようか考えるだけの
ただの老いぼれた燃えカス。

最大の敵は、退屈だ。

アバズレになるのも好きだし
アバズレに囲まれているのも好きだ。

音楽は、女と一緒さ。
理解しようとしたら楽しめない。

今日なんてクソくらえ。
明日が勝負さ。

上記の言葉の出典は、フレディマーキュリー名言集。

本当のところ、彼が何を言いたいのか、
今は分からない。

でも、とても大切なことを言っているような気がするんだ。
だから、なるべく。僕は、ありのままに。忘れないよう。

その言葉を、ひとつ一つ、
ミルクを噛みながら飲み込むように。

ゆっくりと反復するんだ。

そうすると、フレディは、いつも
少し困ったような、戸惑ったような微笑みを浮かべて
くるり、と回れ右をして。僕のもとを去って行く。

と、このブログは、話の流れで、
最後の方、村上春樹のことを思い浮かべながら書くに至りました。

それでは、皆さん、良い週末を。

フレディマーキュリーは語る。