二回目のコンタクトの日。
ゆっくんは、また事務所にいました。
この日がなければ、きっとわたしたちは今のようにはならなかった。
この日以外のなにものも、きっかけなんかにはなりはしなかった。
ヒトミはその日、とても気分がよくて、事務所にいたゆっくんに物怖じすることなく喋りかけてました。
「あれ? 誰か待っているんですか?」
こんなことをいったのでしょう。
「適当だよー。誰か上がってくれば遊ぶし^^」
「ふーん。そういえば名前なんて言うんですか?」
「●●だよ。ここのOB。ヒトミちゃんも遊びにいく?」
そんな話題から、色んなことを話しました。
ゆっくんは、女性経験は結構あるほうなのに、実際は女の子と喋ることができない人でした。
いや、喋ることはできても、深い話はほとんどしません。
でもなぜかそのとき、深い話もできたそうです。
それが彼にとって、大きな意味を持っていました。
そして、ほかの人たちが上がり、そのあとは皆で遊びにいきました。
その日のことを振り返ってみても、
楽しかった。
とにかく楽しかった。そんなことしか思い浮かびません。
本当に優しくてノリのいい先輩。ゆっくんはそんなイメージでした。
何より、初めてなのに、初めて会った感じなんかまったくしなかった。
フィーリングが合った。そんな言葉で片付けられるかといえばまた違うのだけど。
あの時わたしたちは確実に惹かれあっていた。
でも。
ヒトミは、良い友達で、いたいと思う一方で、惹かれている自分に気づかない振りをしていました。
気づいてはいけない。
だって、わたしには彼氏がいる。
彼氏が大好きだったから、その惹かれている想いに蓋をして、良い友達でいることを選んだのです。
そして、
ゆっくんもまた、想っていた。
ヒトミは、その時から友達じゃなかった。
しっかりと
「恋愛対象」
として見られて、気持ちを育んでいた。
そして彼もまた、
ヒトミには彼氏がいる・・・・・・
そのことに悩んでいました。
悩んで、結果的にゆっくんの気持ちにSTOPをかけていました。
そんなお互いの思いを持ちながら、それからの1年と半年の歳月を、
わたしたちは月2度ほど、皆と遊びながら、
確実に想い合い始めていたのです。