色んな事を考えよる最中
自分の顔を見直してみれば 
本来の自分の顔に戻ってきた気がする

ひいばあちゃんのロシア人はこんな顔
金髪碧眼にすれば曾祖母のナターシャ
叔母も外人顔でその息子はイケメン
私の息子は綺麗な顔立ちのイケメンじゃなく
男らしい顔立ち 小さい頃は可愛いだけでも
男になった今の顔は 、、、 私のオヤジとおじいちゃんの血が濃い 今は
叔母に対して 私の勝ち!!! と思う

私がおらん世界で自分らしく生きて
生きる強さを手に入れた息子は良いやろ

私も洋菓子の世界に嫌々いて
ケーキや洋菓子を作るのは大嫌いでも
金の為にしていただけの生活を置いて
お年寄りの世話が楽しくなったのも
本来の自分だなと思うんよね

恐ろしい美知子の妹が看護師で
若くして看護婦長になった姿は恐ろしく
看護婦だけにはならん!と決めてた遥か昔
今にして思えば緑さんの影響が大きい

誰より私の本質を見抜いとって
傷つきやすいくせにメンタルが強くなりすぎ
誰かを頼る前に自分で解決してしまう強さ

そんな私を黙って見てたけど
祖母の緑が側におらんかったら私は居ない

優しい祖母だったのに
親の離婚で私だけに厳しい以上の躾をして
毎日喧嘩するのも私だけ 、他の孫に対しては
無関心という言葉が当てはまる

叔母や美知子が私の妹の久美子や
叔母の息子娘に良くするのと比例するように
緑さんは私にだけ喧嘩を売ってくる

私が死んだらちえさんを
ずっと見張っとくけんな! って
未だに感じるけど緑さんは有言実行タイプ
視線を感じるというより存在を感じる

おじいちゃんの遺骨を鷲掴みにして
本人だと確かめさせた逸話もあるからこそ
祖父母との縁を感じるんよね

オヤジは死んだけど
5歳の私が思った通りになったんよ
パパは絶対に帰ってくる って
私だけが父親の娘じゃないけど
長女として初めての子供としての立場もある

何より美知子にどう思われようと
川原一男は私の父親 と思う
叔母が邪魔をして夫婦仲が悪くなって
離婚したにしても妹が生まれた時点で
やり直しを希望しとったんやんか 

未だに忘れん
オヤジが私を連れて病院に行った時に
名前が 久美子 と決められていた事も
私の名前は叔母がアドバイスした名前
そこから崩壊が加速しただけの話

オヤジもおじいちゃんも
男の子が欲しかったけど出来んとか
産まれんかったとかで娘ばっか

私がゆうきを優先したのは本能
可愛がられる愛を見ていたら優求がね

私はオヤジを選びたかったけど出来んかった
娘は父親がいれば良いと思うのも当然やろ ?

私は子供に嘘は言わん
ゆうきが悩むと分かっとっても
結婚したのは家から逃げる為と話した
手放して生き別れを選択したのは
男の子である優求の人生を守り通す為
大きくなって私を殺しに来てもいいから
何がなんでも生きててほしいって思ったな

育てる人生が消えた時に
一緒に死ぬか 手放して守り通すか
手放した当初は辛すぎたんやけど
今になれば良かったと思うんよ

私は夢も希望も抱けんかった
5歳のあの日から毎日が地獄で
別人格を作り出して現実逃避をするより
現実を受け入れて負けん強さを手に入れた

だからゆうきにも嘘を言わんのやろね
ぶっ飛んだ母ちゃんと思われよって
私は優求より22年早く生まれただけの女
偉そうに人生を語ったり出来んくない ?

ゲルニカ事件の女子生徒も真実
伏魔殿の齋藤家も事実 私が施設に送ると
言われながら育った事も現実

それを自分の子供に受け継がんかったのも事実
優求が成長する姿を見ていたら可愛いしかない
男の子を産むと思ってなかったんやけど
3988gの大きさで生まれた男の子は
おっぱいに食らいついて飲むような子で
生まれて1週間なのに溜息をつくような子
おっぱいが出すぎて飲みすぎやったんやろね

溜息をついて乳首から口を離す
おしゃぶりを買っても口から吐き出す

私も赤ちゃんのゆうきに対して
あんた!私の息子やろっ! とか
ママが赤ちゃんに話す言葉やなかったなぁ

ゆうきも私に負けずに意志を通す
最後にはおしゃぶりを投げ捨てたり
哺乳瓶を投げ捨ててお代わりを要求
赤ちゃんながら私にそっくりだと言われ
霊感まで受け継いで初めて霊を視て泣いたのは
2歳の頃で現実に絶望したもんよ

ウチは女系なんよね
霊感は女に受け継がれる

男に受け継がれた場合
おじいちゃんみたいに因縁に殺される

それを知ってたから泣くよりも先に
ゆうきの事を守らな!と思って
思ったのに狙われるかのようになる

誰も助けてくれんやんか
美知子も気付いてても為す術なく
一族の因縁を背負わされた私やからこそ
視える光景が違うんよ

白蛇と黒蛇に守られた家やけど
どす黒い渦が家を覆い隠しとる

私がこんなに波乱万丈な人生なのも
おじいちゃんを助ける為と自分を助ける為
こう知ってたのもある

余談やけどピクサーの
リベンバーミーをまた見直して涙

いきなりリベンバーミーって浮かんできて
そんな時は意味がある

緑さんとおじいちゃんが
私に家族だと言いたいんやろなって
ゆうきが事実を知った上で決断した事も
私が手放す決断をした事も正しかったって
それを理解した時は泣くやろ ?

緑さんは愛を溺愛することもなく
ゆうきに厳しくするでもなく 、やったんよ

ゆうきを見た時に この子はちえさんを選んで生まれてきた と言って
私に似た顔立ちとか性格を見て笑うだけ

食べすぎるんで
ふりかけを隠してなくなった!と言ったら
私の顔をじーっと見て隠した場所を指さして
あるもんっ! って言った顔が
私そっくりで大爆笑してふりかけを出した

本当にゆうきが私の息子で良かった

家族の中で孤立してた私に息子がきて
おじいちゃんとオヤジが欲しがった男の子
名前にしても 絶対ゆうき! と決めて
男らしくないと言われても無視

勇気とかふざけた事も言われたけど
私は勇気という言葉を含ませた事はない

立ち向かう勇気やらどーでもいい

ゆうき自身に願いを込めたんよ
私が優しさを貰えんかった事もあって
優しさが沢山与えられるようにってのと
優しい男の子になってほしい

私が叔母によって
ちえ って名前にされた日から悲惨で
親につけられた名前やない事が嫌やったから
私だけで決めた名前

愛ちゃんを愛子にせんかったのは
一族の習わしを無視して私の名前だけ
平仮名の二文字にした事が理由

平仮名にしたら あい 私は ちえ 
この子は私が産んだ娘だ!って意地もある
愛しとるからこそ父親に託したんやんか

私は美知子みたいに
ヘタレた母親じゃない

娘の未来を考えた時に
必要なら恨まれて二度と会えん道を選ぶ

やけどさ 、、、あの子
横顔が私そっくりなんよ

色の白さも胸の大きさも私と同じ
美人は違うけど背の小ささも同じ
本当に好きな人と恋愛をして結婚をして
好きな人の子供やからって思えるように
そんな人生を生きるように愛ちゃんに

女として辛い決断を26歳でしたけど
成長した2人を見ると間違いやなかった

私が育てるより自由に生きとる

それで良かったんよね