ifは本当に紙一重
91年 ~ 95年はゲルニカ裁判も続いて
クラスメイトが証言台に立ちよる頃
先生がニュース23に出た時期は忘れたけど
全てが終わったのが1998年

アフガニスタンにボランティアに行こうとする
そんな人やから私を取り戻すとかなるよね

テレビでも裁判に加えて
女子生徒が出家して問題提起される
ウチにも取材が殺到してオヤジが知るけど
私はそれを見ながら叔母を嘲笑う

私が裁判で証言するとしたら
言いつけでするだけやから
先生の言葉は届かんで洗脳されてもない
昔の私は本気で家が潰れるのを願ってた
叔母が苦しむ姿を見られるなら出家もする

福岡も大騒ぎになると思うけど
取り戻すってなっても既に入籍済み
私は母親を恨んだ事が1度もないので
叔母と私の確執が全国にバレようが
女子生徒の家庭環境がバレようが関係ない

そんな私を見て
虐められた過去を持つ人が増えるとしても
それも計算のうちになるんやろね

学がなくても幹部になれるかも!とか
私が希望だとか勘違いしても洗脳に繋がる
ブルーハーツの事も含めて利用される
一緒に居ることを疑われたとしても
同級生と支援者だと知れば疑いも消える

その頃には気持ちを巧みに利用されて
メディアの前に出たくないとか言っても
ヴァジラティッサが一緒 この
言葉で納得するまでになっとるかもね

16歳になってたって
17歳になってたって女は女
中川さんがあの人を化け物と思うんなら
私は人質を意識させられる人かな

ifを見る度に苦しくなる
妊娠した途端に表舞台から消える
4年間しかないけど濃すぎる

良かったと感じる場面は
書いた以外にもあって
親が復縁して叔母と離れたこと
緑さんも一緒に住んでて
東京の警察署で久しぶりに会って殴られる

無実でも幹部のそばに居て
内容を知りたいとかで呼び出しも多数
東京にマンションを借りて家族で住む
娘が虐待されてイジメを受けた上に出家
自分達は死んだもんとされて入籍して結婚
私を作った親らしく考え方も強固すぎる
19歳って年齢を考えて籍を抜けとか
親同士の話にもなり若いんだからと言われる

警察では盲信じゃなく
洗脳でもなく愛情から最後まで居た
それを驚かれてその意味を詳しく話せば
ゲルニカの裁判も報道も過熱する

今の重鎮達やなくて
重鎮にもなれんような人達が 
私が20歳になる数ヶ月待って 
本の中で友子さんだった女子生徒は
オウム真理教幹部の妻とか書かれる

顔も雑誌に出されるけど
自分の気持ちを変えることなく
ゲルニカ裁判でも証人尋問で呼ばれて 
傍聴者が沢山いる前でも正直に答えて
世間では利用価値だけで結婚したとか
そんな本が出とるのも視たんやけどね

犯罪の事実から逃げんけど
それで離婚したりしないってハッキリ言う
テロリストや犯罪者の言葉も受け止めつつ
私しか知らん人となりを話す

親を泣かせても
私も親だ!って言って譲らない

今の私もそうやけど
自分が意図せずに女子生徒になったりで
紙一重の人生も用意されとったんよ

グレた自分を偉いとか言わんけど
今の道を選んでも辛いばっかりの人生

周りの人間も私が中川智正さんだけ
そんな姿を見て気が狂ったとか妄想とか
誰一人言わん代わりに あんたの人生はどこまでドラマなの… って絶句に近いトーンで言われた

そのifを隠さずに言うとか書くとか
その考えも普通と違うって言われたけど
真実を書く事で救われる人もおるやろ
ゲルニカ事件はタブーにされとるままやけど
それは戦後最大の教育事件やから

本質は利害関係やから言わんけど
それを置いといても名誉回復ばかりやなく
教育者はもう1人の父であり母であるって
知ってもらわんと私みたいな人間がいたら
宗教に居場所を求めてしまう

私は叔母に対する憎しみと恨みだけで
入る寸前まで行ったけど道に進めば
ifが私の人生になっとった

私を知る人間だけやなく
重鎮達も私は嘘をつかん 妄想をせん
それを理解しとるから書いたんよ

私は利用価値があるから
犯罪に巻き込まれんかったと思うけど
普通の人でイジメがトラウマの人達は
どうなるか分からんやろね

宗教に行くのは盲信するだけやない
憎しみや恨みで行く場合もある

戦後最大ってつく事件に
女子生徒がどちらも関わっとる
そうならんかったのは紙一重

未成年でも犯罪に手を貸す
そんな世界にいて私は利用価値だけで
結婚して出産を破滅まで繰り返す

私が沈黙してたのは
過熱するゲルニカ報道と裁判を
冷めた目で見よったからよ

文部省や国は関係ない
教育委員会も関係ない
学校の先生とウチらの問題
イジメを受ける子の家庭が良いばかりやない
私みたいに虐められるほうが悪いと言われる
そんな家庭があったらそれを助けてやらんと
苦にして自殺する子は増える一方

ifの自分を視るのは夢の中なんやけど
そんなもう1人の私は親に反発しても
愛してくれた人だけを信じる

愛情を知らんからどうだとか
直ぐに決めたがるのが世の中やけど
そんな単純な答えで済ませられん

親に愛されてなくても
自分で考えて感じて答えは出せる
愛されてなくても自分は違う道を選べる

それを考えると私は破滅の道でも
恵まれた立場で破滅を迎えてたと思う
何をしたか知らんでも現場を見れば分かる
強制執行された時でも私は時間稼ぎにされる
逃亡先を聞かれても知らんから答えられん

爆弾事件を聞いて逮捕を聞いても
信じられんにしても受け止める時は来る
覚悟を決めるにしても決める材料は愛情
親よりも好きな人を取るのが あたり前

重鎮達も私が宗教に行くとしても
幸福の科学や創価学会やないって分かるよね
私がそんな事になってたのも話すつもりない
執行された瞬間に分かったからこうなった

ifの話でも紙一重って怖いよ
現実主義の私がifを見て納得するほどの人生
リアルに体の感覚もあって目が覚める

全てがリアルに違いないんやけど
初めて自分のifを見たのが破滅の人生
ご両親はそう言われたりする事がないけど
私は後世でも語り継がれるぐらいのバカ女
自らテロリストの女になったってね

そう言われても考えを変えん
もうひとりの私を見てて生き方は大切やな
そう改めて実感した

上祐さんならまだ分かるけど
なんで中川智正さん!?って
私がオウマーだと勘違いされて言われたけど
ミーハーじゃない私が言う訳がないってね

自分がどんなに叔母を憎んでたか分かる

私は誠実な人間やないんよ
不器用やけど隠し事が出来ん性格
タイムリーな話題で何を言われるか
それを考えても書く道を選ぶぐらい

感情移入なんか悪いけど出来ん
洗脳されてマインドコントロールされてても
犯罪は犯罪やから死刑反対とも言わん

ifの私は残酷だと思うよ
刑は当然だと言った後に 死ぬまで私が後を引き継ぎます こう言うんやから

最後の最期まで中川智正でいて
なんて言う姿を視て姉御肌なんだなって
共通点の多さから縁が出来るとこうなる

こんな性格と性質やから
利用価値だけを見られてしまうんよね
怖いぐらいの現実主義の性格
超能力やら終末論なんか信じとらん
犯罪を犯したら裁かれるのがあたり前
どちらの私にも共通する考え

破滅を選んでもオヤジが生きとるから
賠償金も払える給料は働いて稼げる
4人の子供を自分で働いて成長させる

洗脳が解けた姿を見とるから
最後まで共にするって言えるんやろなとか
感心したのは最期の面会が前の日やろね

今の私は照れ臭くて言えんのに
ifの私は全身黒は同じのくせに 

ずっと愛してる 

って言えるんよ
今の私やないから完全に客観的視点

横浜で占い師をしよる友達は
怖いっ!怖いっ!を連発しよる
死刑囚とかの意味じゃなく来世に持ち越し
ifを見てしまうのは来世の布石にしかならん

とか力説して
青森のおばあちゃんに電話して
ifを見た奴が友達におる!って教える

なんやろね、自分のそっくりさんが
生きとる人生を見せられる感覚

妄想でこんなに細かく書けんわ

最後に見た笑顔がこれと同じ

今の私は岸尾さんとダブらせるけど
もうひとりの私は中川さんを見つめとる

不思議な感覚しかせん

今の私はずっと愛してる
とか言えるんやろかと思ったりもする