
中川さんの肉声を聴いた事がある人なら
分かると思うけど 麻原と同じように低い声
理路整然と話をする中川さんの方が頭がいい
麻原は何を話しとるのか
分からんくなる時がありつつも
信者は無条件で麻原を信仰するから
不自然さも感じない程度に騙せる
声だけじゃなく
柔道二段 これも麻原と同じで
違うのは頭の良さと 本来の性格
リトル麻原になるべくしてなったと思うけど
私は 麻原の狡猾さ を見抜くんやなと
中川さんが伝えてきたモノを視て判断出来る
上祐さんをロシアに派遣した裏は
犯罪の隠蔽もあるけど ある程度の自由
村井さんは恋人を作って子供まで作らせる
上祐さんはウッパラさんが元恋人であり
プライドの高さから村井さんと同じように
言い寄られる女共の中から決めたり出来んし
最後までウッパラさんとの間にあったのは
確執 と プライド 教団の中では無理でも
ロシアに行けば目が届かんやんか
麻原はそれも想定済み
食の自由 性の自由 これこそが
どんなに自分に反発する男だとしても
後ろめたさ を誰しも感じる部分やから
日本でどんな事になろうが上祐さんは指示に従う
ホント狡猾すぎる
悪魔憑きの人間は狡猾になるけど
配置も見事だと思う 麻原の側近は中川智正
中川さんは優しい見た目と裏腹に指示に従う
柔道二段で男だとしても
段を持つ人間には叶わんやんか
仲が良くても
緊張感を持たせるやり方は
中川さんを更に孤独にさせたんやから
私が麻原を許せん理由でもある
どんな育ち方をしたら
中川さんをボコボコにして痛めつけて
恫喝して恐怖心を植え付けられるのか 、、、
私も麻原の恫喝を聞いたけど私はムカつくのが先
誰に言いよるんか と思うのが私
中川さんは感情が消え去るから違いは明白
上祐さんも中川さんも
麻原に翻弄されても仲が良くて
言葉を残すほどの関係だったという事は
麻原も分かってない
皆そうやろけど
それぞれとは思い出が沢山あったりして
笑いあった時があったりして忘れられん
中川さんは犯罪とは別で
死刑囚になったオウムの同士に優しくて
反発を繰り返す井上さんに対してもそう
麻原は 生まれたくなかった
こんな風に思った事も無い時点でつまらん男
中川さんが自分でこう言ったように
私は7歳の頃に同じ事を思ったから理解出来る
私は自分の霊感の強さを
無理やり開かれた人間やから
それ相当の試練を子供の頃から与えられて
7歳の時に家の因縁も理解して自分の存在も
家の為に死ぬ人間 だと分かった時に
クソオヤジの裏切り 叔母との関係 全てに
合点がいって 生まれたくなかった って
生まれたくなかったって思う事がどんな事か
私は中川さんの機転でこうしとるけど
今でも夢に見る子供を手放した日の事
これに関してだけは中川さんを恨んどるんよ
子供を育てる道があったんなら
迷わずそれを選ぶのに 、って今更やけど
そう思ってしまう
麻原はこんな気持ちも分からんのよね
中川さんが犯罪に手を染める前
大阪の道場で上祐さんと話したりしとる事を
どんだけ大切に思ってきたか
自分が助けた女の子が
時を経て自分を助ける事になるとか
思っていないまま死刑になったけど
私が広島の刑場に行った時に立ってた意味
普通なら首に縄が付いた状態で
吊るされたままなのに 中川さんは立ってて
繰り返される自分の身体が下に降ろされて
清められて横たわる自分の姿を見つめ続けて
私の姿を見た瞬間は驚いてたけど言ったんよ
なんで中川智正の名前を見て
倒れそうになったのか分かった
って言った時の泣きそうな顔で笑った顔
死んだ瞬間に引きずり込まれてないのが証拠で
あんたは麻原と違う と言った時に
初めて死んだ後の仕組みを知ったんよ
私が行った時も
ずっと被害者の方に謝りの言葉が続いて
自分の死に対しては 安堵 自分が死刑になって
少しだけでも … と言う姿を見たからこそやろね
麻原の小手先の騙しを私は見抜いたから
オウムに行けば更にやりにくい女やったやろに
麻原にとって私は最終兵器
でも私は自分の恨みがあるから
麻原に大人しく従う風に見せるだけで
犯罪が行われていても分からんかったと思う
それだけ狡猾に計画する
だから邪魔な上祐さんをロシアに飛ばして
自由を与えて罪悪感を少しなりに感じれば
疑いを持っても従うと計画した上
帰っても上祐さんは
側近の中川智正に勝てんポジション
外報部長としてマスコミ対応はするけど
中川智正 新実智光 と警察が言うぐらい
犯罪に近しい存在にならんかった事は
中川さんの中で良かった事として残っとる
優しい人で通ってた中川さんやけど
裏の顔も知られていたからこそ 、やないかな
ただの中川智正として話せる人が上祐さん
自分の霊感の強さも信じてくれて
苦しみも理解してくれたらしい
そんな事を視る度に思うけど
私がリアルで上祐さんの逮捕を見て泣いたのも
無意識に未来の自分を捉えたんやなと
拉致の計画は後から視せられて
記憶から消してたみたいで蘇ってきた
同窓会の誘いを断った同時期の話
麻原は自分を落とした国に復讐したくて
武力行使していたけどさ
それより確実なモノが欲しかったんよ
人質として有利な存在が欲しくて
同時期に騒いでたゲルニカに目をつけて
それを見つけたのは村井さんやけどね
中川さんの交友関係に関して
調べあげるのは村井さん 普段は頓珍漢で
麻原も 村井を信じる奴がおるか?
こんな風に言うのに悪巧みだけは頭が回る
拉致成功の暁には
村井さんは更に地位が向上して
好きなだけ金を使って無駄な発明が出来る
それで上祐さんと中川さんが苦しむとしても
自己中 の塊の人間には響かん
テレビに出ればボロを出し
麻原に怒鳴られるとしても何か分かってない
頭が良くても
生きる術を知らん人間は
麻原に軽んじられるという典型だと思う
拉致が成功していれば
私は村井さんとだけ目に見えて仲が悪い
全ての発明をぶち壊すのが私
甘露水の装置を倒す
潜水艦だと言い張るガラクタを見て笑う
抑揚がない話し方にすら嫌悪感を抱いてしまう
それでも麻原は全て村井さんが悪いとする
私の立場だけやなく
普通の感覚が欲しかったんやと思うなぁ
利害関係が一致する関係
私はクソオヤジを引きずり出したい
麻原は私を利用して鎧としたい
自分の第二夫人にする計画はあっても
冷静に考えたらメリットがないんよ
私は気が強すぎる上に勘が鋭い
嫌な事をするぐらいなら 死んだがマシ
ってハッキリした性格なので麻原に従わない
中川さんと結婚させるのも
ゲルニカに深く入り込む作戦
女子生徒の立場も大切やけど
事件全体に食い込む何かが欲しいとすれば
中川さんの交友関係であり支援者の存在
目立ちたがり屋の麻原らしい計画
甲本さんの存在がウチら2人の共通点
議員の人らにすれば支援者の存在もあれば
誤解するやんか
私をか弱い女の子だと思っていた頃やし
支援者の友達の中川さんと寄り添うように
結婚したんだ 、とか 、自分からオウムに行って
家庭に居場所が無かったから 、とか思う
実際は親子の縁は切るつもり
美知子の負担を軽くする為に縁を切って
高校進学せずに就職するつもりやったし
自分でオウムを選んだ訳じゃない
まぁ 、私を見とれば
何を言われてもされても我慢する女の子
性格は優しすぎると言われる女子生徒
この評判のままだと思うのは当然
自分の恨みに関して果たしたいからこそ
拉致も受け入れてオウムに居るとか思わん
議員の人らが無駄に私の事を考える時間も
犯罪に使えると考えるのが麻原
崩壊した後でも
利害関係を結べる立場を考えたら
沈黙は金 だと思うけど子供2人を抱えても
クソオヤジに対する恨みが消えんのを考えると
自分の恨みがどれだけか分かるよね
私は父親に対して
愛情を欲するなんて全くなく
金を出せ としか思えんのやから
5歳のあの日に完全に壊れとるんよ
中川さんはご両親どちらも大切に思ってて
私はクソオヤジが死んでも何も感じない
私は得な性格しとるんかもね
昔の自分が良い子すぎて未だに生きとる
子供を最後まで育て上げられて
抱きしめてやれるならこの道を選ぶとか
思いよる私は良い子じゃない
根本的な性格は11歳から変わりないけど
私は冷たいと思うよ
中川智正以外は助けたりせん
他のオウム死刑囚のその後も視たけど
人それぞれだと思うだけ
人生を振り返った時に
大阪の道場での上祐さんとの何気ない会話とか
それが楽しかった事だとか
私は刑場に行った時に言ったんよ
獄中結婚していれば奥さんになった人にだけ気持ちが向いて良かったのに と言いながら中川さんの準じた人生に対して
最後の最期でも自分の苦しみを言わずに逝ったから
獄中結婚して変える事はせんか 、って
そう思ったけど
最期に幸せだと感じる瞬間があっても良くて
それ以上に本人は自分の霊力に振り回された人生
それに対しての辛さが勝ってたんよ
全てを遺して逝くのも有りやけど
最期の瞬間に思い出したのが93年の福岡
どれだけ苦しい人生やったか分かる
93年の私は制服を着崩す事はないけど
校則破りの茶髪で腰までの長い髪
すれ違いざまの
横目で車の中を見た私の顔と姿
そのままを思い浮かべた瞬間に笑ってそのまま
だから生かし続けようと思うんよね