合格直後、再びゲーム漬けの毎日に
無事に進学校に合格した息子。
中学では最後までよく頑張り、入試が終わった瞬間、
「やっと解放された〜!」という感じで気が緩んだのか、
またゲーム生活が始まりました。
以前はフォー○ナイト一筋。
今回は、原○。
合格と同時に予備校に入り、志高く勉学に励むつもりが、
また元の“ゲーマー”に逆戻り。
入学式までの約1か月間は、夜更かしして昼頃に起きる生活。
合格時に渡された課題も前日まで終わらず、
作文にいたってはChatGPTに書かせていました。
……これ、絶対バレますよね?(笑)
進学校での現実と挫折
友達が一人もいない状態で入学した息子。
入学早々の模試はボロボロ。
中学では少し頑張れば学年1位だったのに、
結果は“中の下”。
周りの生徒は入学前から勉強を続けていたそうで、
その差は明らかでした。
そりゃそうですよね。
本人がゲームしてる間に、みんな努力してたんですから。
少しずつ変わっていった日々
運動部に入り、慣れない学校生活と課題に追われながらも、
GWを過ぎた頃から変化が見られました。
ゲームの時間を減らし、勉強する時間が増えたのです。
初めての電車通学。
友達がいない不安。
そして進度の速い授業と大量の課題。
そんな中で、同じ志を持つ友達との出会いがありました。
仲間の存在が、息子を変えていきました。
「母に楽させてあげたい」その言葉に涙
やがて息子は言いました。
「医者になりたい」と。
理由は「病気の人を助けたい」
そして、もう一つ——
「母に楽させてあげたい」とも。
その言葉を聞いた瞬間、胸が熱くなりました。
医学部医学科への道は決して簡単ではありません。
仮に入学できたとしても、その先はさらに努力が必要です。
それでも息子は迷わず言いました。
「なんの努力もしない人生なんて、つまらない」と。
高校生活を全力で楽しむ
平日は部活後に予備校へ行き、帰宅は22時。
土日も部活と予備校でほとんど家にいません。
それでも、学校行事には全力投球。
文化祭、体育祭、合唱コンクール、クラスマッチ。
どれも本気で取り組み、仲間楽しむ。
「この高校に入って本当に良かった」
そう言う息子は、生き生きとしています。
成長した心とメンタルの強さ
少し口喧嘩になっても、すぐに「ごめんね」と切り替える。
落ち込んだり、悩んだりする様子もなく、
物事を冷静に見つめられるようになりました。
小学生の頃から中2の終わりまで、
ゲームしかせず、
気に入らないとキレまくる息子が——
こんなに変わるなんて、当時の私には想像もできませんでした。
やりたいことをやらせて良かった
あの時、息子の気持ちを尊重し、
やりたいことを思い切りさせて本当に良かったと思います。
高校3年の6月に部活を引退し、
今は本格的に受験勉強に取り組んでいます。
結果がどうであれ、
この数年間で息子が見せてくれた成長は、
何よりの“宝物”です。
まとめ 〜見守る勇気が子を育てる〜
親として、つい言いたくなります。
「ゲームをやめなさい」
「勉強しなさい」と。
でも私は、息子に一度も「勉強しなさい」と言ったことがありません。
口を出したい気持ちは何度もありました。
けれど、言えば言うほど反発する性格だと分かっていたので、
基本的には本人に任せてきました。
もちろん、大切なことはアドバイスします。
でも、最終的に決めるのは本人。
子どもが自分の力で気づく瞬間を、信じて待つ。
それが、何より大切なのかもしれません。
息子の姿を見て、私は改めてそう感じています。
「信じて見守ること」――それが、親としての最大の愛情だと。