日本に「国民を健康にするための組織」っていうのは、結論から言います。ないです。だから薬害が起きたり公害が起きたりしてるっていうことなんですね。
吉野敏明

引用元:川田龍平さんと対談して 日本の薬害・公害がなぜ繰り返しおこるのか?

 

 

 

 

 

 

今回の動画は、日本で繰り返される薬害や公害の背景にある構造的な問題を明らかにし、私たちが本当の意味で「健康に生きる」ために何を知るべきかを問いかけています。さらに、食生活の乱れ、制度の歪み、そして個人がどう免疫を高めていくかといった実践的な視点にも触れています。

 

 

1. 川田龍平さんの壮絶な人生と使命

薬害エイズ事件で名を知られる川田龍平さんは、10歳のときにエイズウイルスに感染していることを知らされました。当時は治療薬がほとんどなく、多くの人々が命を落とした時代です。強い差別と孤独の中で、彼は「自分の経験を社会に伝え、二度と同じ悲劇を繰り返さない」と誓いました。19歳で自らの実名を公表し、薬害の実態を訴える運動を始めた彼の勇気は、多くの人の心を動かしました。

その後、川田さんは無所属で参議院議員に当選。医療問題だけでなく、環境問題にも取り組みました。なぜなら、薬害と公害は「根が同じ」だからです。どちらも人々の命よりも「企業の利益」「国の都合」が優先される構造の中で起きていると彼は語ります。

 

2. 公害と薬害の共通構造

よしりんは、川田さんとの対談を通して「なぜ日本では薬害や公害が繰り返されるのか」という疑問を掘り下げます。

戦後の日本では、環境汚染や薬の副作用による被害が数多く発生してきました。たとえば、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくなどです。これらはいずれも原因が明らかであったにもかかわらず、「企業活動を止めることができなかった」結果として多くの犠牲者を出しました。

薬害も同じです。製薬会社や行政が因果関係を認めず、被害者が声を上げても長年放置されてきました。よしりんは「日本の行政はもともと国民の健康を守るために作られた組織ではなく、軍人の健康を管理するために始まった」と指摘します。この構造が今も形を変えて残っており、「国民のための厚生労働省」ではなく「制度を守る厚生労働省」になってしまっているというのです。

 

3. 食がもたらす「静かな薬害」

対談では、薬や公害と同じく、私たちの日常生活の中にも「見えない害」が潜んでいるとよしりんはいいます。それが「四毒」です。

川田さんの妻・包美香さんも、かつて潰瘍性大腸炎を患っていましたが、小麦を断ったことで劇的に回復したといいます。「食を変えることで体は変わる」というこの経験は、医療や薬に頼らない健康づくりの原点を示しています。

 

4. 日本社会が変わらない理由

よしりんは「原因を除去しなければ何も変わらない」と言います。薬害や公害が再発するのは、根本的な体質を変えずに「対症療法」ばかりを繰り返しているからです。

行政の多くは、問題の本質を隠し、責任の所在を曖昧にする傾向があります。そこに企業の利権や政治的圧力が加われば、真実が見えなくなるのは当然です。よしりんは「これは個人の問題ではなく構造の問題。だからこそ国民一人ひとりが声を上げるしかない」と訴えます。

川田さんもまた、同じように「正義を貫くことの孤独」と闘ってきました。真実を語る人が選挙で落選し、迎合する人が当選する。そんな現実に対し、よしりんは「本当に国を変えたい人が報われる社会でなければならない」と語ります。

 

5. 健康と勇気の連帯

動画の最後で、よしりんは川田さんの姿勢に深い敬意を示します。「彼の勇気と信念は、魂の強さそのものです」と語り、自身の健康活動でも川田さんと協力していく意向を表明しました。

さらに、今後はスポーツ選手やプロレスラーなど、さまざまな分野の人々とも対談を行い、体・心・魂の健康をテーマに広げていくと宣言しています。単なる医療論や健康法にとどまらず、「生き方としての健康」を伝える活動を続けるという決意が感じられます。

 

まとめ

この動画を通じて浮かび上がるのは、「真実を語る勇気」と「健康を守る自立」の重要性です。薬害や公害の問題は、決して過去の出来事ではありません。今もなお、形を変えて私たちの暮らしに潜んでいます。

川田龍平さんの生き方は、「個人が立ち上がれば社会は変えられる」という希望を与えてくれました。そして、よしりんが説く「四毒を抜く生き方」は、誰もが今日から始められる言わば改革です。

健康も社会も、誰かに任せるのではなく、自分で考え、選び、行動することが求められるのです。