疲れには体の疲労、心の疲労、魂の疲労がある。「心の健康、体の健康、魂の健康」って言ってる通り、疲れには3つあるんですよ。そして皆さんが心の健康と言ってるほとんどが、魂の健康の勘違いなんです。
吉野敏明
引用元:「ストレスを食欲で発散したらダメ‼ 悲しい時、つらい時に甘い物を食べると鬱・パニック・適応障害に、食欲が無いから食べないも『食べたく無いという欲』で糖新生で虚弱体質に」
ストレスを感じたときに甘いものや脂っこいものを「食欲」で解消しようとすることの危険性について語ります。悲しみ・辛さ・怒り・孤独といった“魂・心・体”の疲労に対し、「ケーキ・チョコレート・アイスクリーム」などを手に取ると一時的に“ドーパミン”が出て楽になったように感じるが、その後にむしろ「鬱」「パニック」「適応障害」「虚弱体質」などが進行しやすくなるのです。
1. ストレス時の“甘いもの”・“脂っこいもの”の罠
多くの人は、悲しい、つらい、孤独だと感じるとき、ケーキやチョコレート・アイスクリームを手にしてしまいます。これらを食べることで一時的に「ドーパミン」が出て、「ああ、最高だ」「私だけ幸せ」「嫌なこと忘れた」などの感情になるのですが、これはほんの15分程度です。
実際に、甘いものに含まれる糖が脳の報酬系(ドーパミン系)を刺激するという研究があります。しかし、その「最高」の裏側で、高速でアップした感情は急降下し、むしろ悲しみ・怒り・孤独感が増幅してしまうのです。怒りを抱えたまま脂っこい物を過食すれば、怒りがさらにひどくなるという話もあります。
2. 「食べない」という選択も危険
一方で、「食欲が無い」「食べたくない」という状態で食べないことも、“欲”が働いています。体としては「食べたくない自分」という欲求が働き、その結果、体が糖を作り出す「糖新生」が促され、虚弱体質に陥るというものです。
つまり、「甘い物を食べる」「何も食べない」というどちらも、ストレスを直視せず“感情逃避/回避”として「食」に頼るという構図にあるというわけです。
3. 心・体・魂 の三つの疲労を理解する
よしりんは疲労を「体の疲れ」「心の疲れ」に加えて「魂の疲れ」があると述べます。
- 体の疲れ:肉体的に歩いた・動いた・運動したなど。
- 心の疲れ:上司からきついことを言われた、恋人と別れた、財布を無くしたなど、“出来事”から来る感情。
- 魂の疲れ:その出来事を超えて、もっと内側にある「自分の在り方」「感情の宿り場=内臓」「人生への問い」などが疲れている状態。
「悲しみ=肺」「怒り=胃」「恐怖=腎・膀胱」というように、東洋医学的な臓器と感情の結びつきを語りながら、ストレス時に甘いものや脂っこいものを“反射的に”入れることで、むしろその臓器を痛めてしまうとします。例えば、悲しみのときに甘いものを食べれば、肺(=悲しみの臓器)をさらに傷めてしまうのです。
4. 対処法:正しい食事・熱い風呂+冷水・臓器ケア
ではどうすればいいか、よしりんは以下のような方法をあげています。
- ストレスがあるときほど「正しい食事」をとる。甘いもの・脂っこいもので感情を緩和しようとする代わりに、胃腸・肝臓・腎臓に負担をかけない食事をする。
- 脳や心の疲れを取るために「体を動かす」。全身を使えば、頭がぼーっとする・くよくよするという状態から脱せられる。
- 熱いお風呂に入って、次に冷水を浴びる。これにより、血流が良くなり、脳・体の疲労もとれる。
- 臓器ケアとして、怒りが強いときは胃の出口あたり「足の三里」というツボを押す。交換神経が高まってるときは肩の「肩井」というツボを押す。
5. 感情と食・症状の関係性
よしりんは、感情が脳で判断されているように思えても、実際には“内臓”が先に反応していると述べています。例えば「腹が立つ」「むかつく」という時、お腹=胃がギュッと詰まる・上にあがるといった反射があり、これが「怒り」の実感だというのです。
このように「感情=フィーリング」というだけではなく、「どこかの臓器が反応している」という身体的な見方をすることが重要です。
さらに、甘いもの(特にドーパミンが出るもの)を食べ続けると、脳の高度な判断(前頭前野)が麻痺し、短期記憶が失われることがあります。
6. 結果として起こりうる症状/病態
甘いもので一時的に感情を紛らわしても、後々「鬱」「パニック障害」「適応障害」につながる可能性がある。
過食・甘いもの中毒・アイス・ケーキ・チョコレートの過剰摂取が、薬が増える、治らない、糖尿病になる、というパターンに陥る。
食欲がない・何も食べたくないという状態で放置すると、体が虚弱になり、回復力が低下してしまう。
まとめ
その壁(試練)は天(運命)が与えたもの」であり、逃げずに乗り越えた先には“もっと良いこと”が待っている
大きなストレスを感じた時、“食”で短絡的に処理しようとすると、実は心・体・魂に深く影響を及ぼし、将来的に重大な健康問題を引き起こします。
私たちが「甘いもので癒されたい」「食欲無いからこのままでいい」と思った瞬間、それは感情・臓器・脳がSOSを出しているのに“逃げの手段”を取ってしまっているということなのです。
それに気づき、立ち向かうことがストレスに勝つ最短ルートだったのです。