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愛美が、雄輔の実家の民宿で暮らし出してから半年が過ぎた…
愛美が雄輔の実家の民宿で暮らし出した頃、雄輔が剛士にその事を話し、剛士も愛美が雄輔の実家に居るのなら安心だと思い、任せる事にしてから半年…剛士の気持ちもようやく落ち着いた。
ただ…半年の間にもう一つ…変わって来たことがあった。
それは、愛美と雄輔の気持ちの変化だった。
桜の花が咲き、春のポカポカ陽気の休日…
「マナちゃん!雄輔が呼んでるよ~!降りといで…」
元気な雄輔のお母さんの声で目が覚めた愛美が…
「はい、おばさん!顔洗ったら直ぐ行きま~す。」と、部屋から顔を出して声をかけた。
顔洗って、パジャマを着替えて階段を駆け降りてリビングに行くと…
「よっ!遅ようさん!(笑)」と言って、雄輔が楽しそうに笑っている。
「えっ!遅よう…?」そう呟いて愛美が時計を見ると、昼前だった。
「わっ!もう昼前…確かに『遅よう…』だな…」と、小さな声で呟いた。
「ハハッ!寝坊助マナちゃん!今から弁当持って、花見に行くべぇ!(笑)」
「えっ…あっ、じゃあ急いでお弁当つくらなきゃ!」
「ハハッ…マナちゃん、マナちゃん、それ…」と言って、雄輔の指す方を見ると…
いかにも『花見弁当』と言わんばかりの風呂敷に包んだ弁当が用意してあった。
「えっ…と…あっ!おばさん、お弁当用意してくれてたんですか?」
「ちがうよ。あたしは、宿泊客の朝ご飯作ってただけよ。」
「えっ…じゃあ…もしかして…」そう言って、雄輔の方を見た。
ニヤニヤ笑いながら、こっちを見ている雄輔と目が合った。
「えっ!雄輔さん…」驚く愛美にウィンクをしながら…
「ヘヘッ!俺だよっ!」と言って笑っている。
「えっ…でも…これ三段重…」
「そっ!あれ?マナちゃん知らなかったっけ?俺、調理師免許も持ってんだけど…」
「ええっ‼嘘…」「本当だよん!」と言って、雄輔はピースした。
「ほれ、ほれ、そんなんイイから、早く花見に行くべっ!早く行かなきゃ時間無くなっちゃうよ…誰かさんが寝坊助だからさっ!(笑)」
「ちょっ…寝坊助って…もう‼雄輔さん‼」
「早く来ないと弁当無しだぞ~!(笑)」と言って、雄輔は弁当を持って走り出した。
「ええっ!もう‼待って~雄輔さん‼」
そう言って愛美も走り出した。
「こらぁ~!二人とも!廊下を走らない‼お客様に迷惑でしょ‼」
「おっとと…」雄輔がお母さんの声で急に止まった。
ドン!後を追って走って来た愛美が、振り返った雄輔にぶつかった。
雄輔は愛美を抱えたまま、尻餅を着いた。
「いたたたぁ…大丈夫?」そう言って目を開けると、目の前に愛美の顔があった。
同時に目を開けた愛美も、目の前にある雄輔の顔にドキッとした。
「キャ!ご免なさい‼」慌てて愛美が身体を離した。
「あっ…うん…大丈夫?」「あっ…はい…」
「じゃあ…行こっか…」「…はい」
二人は、ぎこちない会話をしながら車に乗った。
車の中でも、お互い余り会話もなく、ぎこちないままだった。
それもそのはず、さっきぶつかった弾みで…
(さっき俺………)
(さっき私………)
『キスしちゃった~!‼』
二人ともその事で頭がいっぱいになっていたからだった。
目的地に着いた。
この公園は、この時期になると花見客で賑わう、花見スポットだった。
「よし!着いた、着いた~!やっぱ毎年ここは花見客で賑わってるな(笑)」
雄輔は、さっきまでのぎこちない風陰気を変えようと、少し大袈裟にはしゃいだ。
「うん…」と愛美も少し戸惑いながら頷いた。
「どこか空いてる場所あるかな?」そう言って雄輔は周りを見渡した。
「あっ!屋台発見!先に屋台で飲み物の調達しよー‼」
雄輔は愛美の手を引っ張って走り出した。
「やっぱ花見にはビールでしょ‼」
「えっ!雄輔さん車…」
「何堅いこと言ってんの!大丈夫、大丈夫!帰る頃には、抜けてるって!」
「でも…」
「それとも愛美ちゃんは、酒が抜ける暇もないくらい早く帰りたい?」
「ううん…そんな事…」
「じゃあ決まり!おっちゃんビール5本ね!(笑)」(はいよ~!)
「だからって…5本…」「大丈夫だって(笑)」
そう言って、屋台の前で注文したものが出来るのを待っていると…
「あれ?雄輔…やっぱ雄輔じやん‼」と言って、女子が三人駆け寄って来た。
「わぁ~!雄輔~!久しぶりじやん‼」
「何、何?雄輔も花見?マジ!すっごい偶然‼」
「わぁ!愛美ちゃんも居る!何?このツーショット!凄くない?」
そう言って寄って来たのは、ミヤコ達三人組だった。
「あっ!ミヤコ、ミキ、サーヤ!」
「わぁ~い!雄輔久しぶり~!」
「ねえ、ねえ、あたしらと一緒に花見しようよ!」
「あたしら、すっごいイイ場所、陣取ってるから、行こうよ(笑)」
そう言って、雄輔と愛美を半ば強引に自分達の所に引っ張って来た。
「は~い!二人追加~!」
「わぁ~!すっげぇ~!マジいい所陣取ってるじゃん…」
と言ってミヤコを見て、雄輔の動きが止まった。
そして愛美も固まった様に止まった。
ミヤコの横で驚き戸惑っている剛士が居た。
「あっ…剛士…」「剛士…兄さん…」
「愛美…雄輔…」
三人の動きは止まったままだった。
「何?どうかした?」と、ミヤコが言った。
「い…いや…」「おっ…おう!剛士…久しぶりじゃん元気だったか?」
「えっ?!何言ってんの?二人はショップで会ってんじゃん」
「あっ…そうだたな(苦笑)」
「ほら早く!変なこと言ってないで早く座って!愛美ちゃんも!」
と言って、二人は座らされた。
「カンパーイ‼」と三人の思いと裏腹に、ミヤコ達は盛り上がっていた。
「ねえ、ねえ雄輔!最近この二人なんか怪しいと思わない?」
とサーヤが、剛士とミヤコを指して言った。
「えっ…なっ…何言ってんのサーヤ…」
そう言って、雄輔はチラッと愛美の方を見た。
「なっ…何がだよ…」
剛士も慌てて愛美をチラッと見た。
「だって、最近店でもミヤコ、剛士と居るし、時々二人で先に帰っちゃうし…」
「そうそう、今日も『二人で場所取りするから…』って言って、あたしらには、ゆっくり来るようにって言うしさ」
「ちょっ…ミキまで何言ってんの!俺ら何もないって!なっ!」
そう言って、ミヤコを促したが…
「えっ…本当に…本当にそんな風に思ってたの…」
「えっ‼何言ってんのミヤコ‼」
剛士は慌ててミヤコを見た。
「あ~あ、悲しいなぁ~!最近、剛士が良く一緒に居てくれるから、あたしの気持ち分かってくれたんだと思ってたのにな…」
「えっ!ちょっ…何言ってんの?!」
「だって、この間も家に泊まってくれたじやん‼」
「いや…あれは、ミヤコが…」
「ええ‼マジで‼家に泊まったりするような関係になってたんだ~!」
「いや…だから…あれは…」
「何?照れてるの?(笑)」「言い訳なんて男らしくないよ!(笑)」「桜と共に、恋の花も咲いちゃってんだ~!(笑)」
「アハッ!そんな感じですねぇ~(笑)」と、ミヤコは、剛士の腕を組んだ。
「ちょっ…ミヤコ‼」剛士は、ミヤコから離れようとしたが、より強くミヤコが腕を組んできたので、逃げられなくなった。
「じゃあ!改めて、ミヤコと剛士君の幸せな未来に!」
「カンパーイ‼」
などと言って、ミキ達は大盛り上がりした。
結局、ミヤコ達三人のペースに圧され剛士は、愛美と雄輔の誤解を解く隙を与えて貰えないまま日が暮れて来た。
「さぁ、そろそろ解散しようか?」とサーヤが言い出した。
「そうね、日が暮れて来たら少し肌寒くなってきたし…」
そう言って、ミキは上着を一枚羽織った。
「じゃあ…あたしら電車だから…」そう言って、ミキはサーヤと駅の方を指差した。
「えっと…ミヤコと剛士は…」雄輔が聞いた。
するとサーヤが…
「やあだ雄輔!二人はこれから、夜桜見ながら…ねぇ~(笑)」
「そうそう、二人で恋の花満開にするんじゃん!(笑)」と、ミキが言った。
「キャア!やだ~!ミキなんかヤラシ~!その言い方(笑)」
「さぁ!これ以上二人の邪魔しちゃ悪いよ!雄輔達も帰るよ(笑)」
「じゃあねぇ!ミヤコ、剛士君!」とミキとサーヤが言った。
「じゃあねぇ!みんな!」とミヤコが言った。
「愛美ちゃん、お兄ちゃん借りるねぇ~!バイバ~イ!」そう言って、ミヤコは剛士を引っ張って行った。
ミキ達も帰って、愛美と雄輔だけになった。
「あの…愛美ちゃん…」雄輔が言った。
今日ずっと、笑顔の引き吊っていた愛美が気になっていた。
「あの…愛美ちゃん…剛士とミヤコの事は気にしなくてイイと思うよ…」
「うん…」と、愛美は気のない返事をした。
「あの…剛士達…何も無いと思う…今日のは、酔っ払ってミキ達が悪乗りしただけだし…
自分で言うのもなんだけど、ミヤコはショップに来ても、俺にくっついてる方が多いし…」
「えっ…そうなんですか…?」急に愛美が顔をあげて雄輔を見た。
「えっ…あっ…うん…昔からアイツ俺のファンだし、しょっちゅう俺に送ってくれとか、二人でドライブに行こうとかって誘って来るから…だから、剛士との事はノリで言っただけだと思うよ…」
「そうなんですか…」そう言ってまた、愛美はうつ向いた。
少し間を置いて愛美が…
「あの…雄輔さんは、ミヤコさんとは良く二人で出掛けたりするんですか…?」
「うん…まぁ…でも、最近はあんまり二人で居る事は少なくなってたし…ミヤコもあんまりショップに顔出さなくなってたから…」
「そうなんですか…」「うん…」
「あの…雄輔さんが私に優しくしてくれるのって、剛士兄さんとの事で同情してくれてるからですよね…」
「えっ…なっ…急にどうしたの?」
「いえ…きっと私は雄輔さんにとって…妹とみたいなもんなんだろうな…って思ったから…」
「愛美ちゃん…」
「アハッ…私、お兄ちゃんもう一人出来ちゃった!うれしいな…」
そう言って愛美は雄輔に背を向けた。
愛美の肩が少し震えていた。
「アハッ…なんだか寒くなったのかな…?肩とか震えて来ちゃった…鼻水まで…」
「愛美ちゃん…」
「風邪引いちゃいそうだから、早く車に行こう…雄輔兄さん…」
そう言って、愛美は車の方へ歩き出した。
すると雄輔が…
「愛美ちゃん!」と言って、愛美の腕を掴み抱きしめた。
「雄輔…さん…」
「愛美ちゃん…俺…」「雄輔さん…」
「俺…愛美ちゃんの事、妹みたいだなんて思ってないよ…俺は、愛美ちゃんが剛士の事で傷ついて、泣いてるのを見てから…俺が守ってやる!って…いつか笑顔を取り戻してやる!って…ずっとそう思ってた。」
「雄輔…さん」
「いつか…剛士の事が落ち着いて…愛美ちゃんが笑顔を取り戻したら言おうと思ってた…」
「愛美ちゃん…好きだよ…」「雄輔さん…私も…」
二人はキスをした…
愛美が雄輔の実家の民宿で暮らし出した頃、雄輔が剛士にその事を話し、剛士も愛美が雄輔の実家に居るのなら安心だと思い、任せる事にしてから半年…剛士の気持ちもようやく落ち着いた。
ただ…半年の間にもう一つ…変わって来たことがあった。
それは、愛美と雄輔の気持ちの変化だった。
桜の花が咲き、春のポカポカ陽気の休日…
「マナちゃん!雄輔が呼んでるよ~!降りといで…」
元気な雄輔のお母さんの声で目が覚めた愛美が…
「はい、おばさん!顔洗ったら直ぐ行きま~す。」と、部屋から顔を出して声をかけた。
顔洗って、パジャマを着替えて階段を駆け降りてリビングに行くと…
「よっ!遅ようさん!(笑)」と言って、雄輔が楽しそうに笑っている。
「えっ!遅よう…?」そう呟いて愛美が時計を見ると、昼前だった。
「わっ!もう昼前…確かに『遅よう…』だな…」と、小さな声で呟いた。
「ハハッ!寝坊助マナちゃん!今から弁当持って、花見に行くべぇ!(笑)」
「えっ…あっ、じゃあ急いでお弁当つくらなきゃ!」
「ハハッ…マナちゃん、マナちゃん、それ…」と言って、雄輔の指す方を見ると…
いかにも『花見弁当』と言わんばかりの風呂敷に包んだ弁当が用意してあった。
「えっ…と…あっ!おばさん、お弁当用意してくれてたんですか?」
「ちがうよ。あたしは、宿泊客の朝ご飯作ってただけよ。」
「えっ…じゃあ…もしかして…」そう言って、雄輔の方を見た。
ニヤニヤ笑いながら、こっちを見ている雄輔と目が合った。
「えっ!雄輔さん…」驚く愛美にウィンクをしながら…
「ヘヘッ!俺だよっ!」と言って笑っている。
「えっ…でも…これ三段重…」
「そっ!あれ?マナちゃん知らなかったっけ?俺、調理師免許も持ってんだけど…」
「ええっ‼嘘…」「本当だよん!」と言って、雄輔はピースした。
「ほれ、ほれ、そんなんイイから、早く花見に行くべっ!早く行かなきゃ時間無くなっちゃうよ…誰かさんが寝坊助だからさっ!(笑)」
「ちょっ…寝坊助って…もう‼雄輔さん‼」
「早く来ないと弁当無しだぞ~!(笑)」と言って、雄輔は弁当を持って走り出した。
「ええっ!もう‼待って~雄輔さん‼」
そう言って愛美も走り出した。
「こらぁ~!二人とも!廊下を走らない‼お客様に迷惑でしょ‼」
「おっとと…」雄輔がお母さんの声で急に止まった。
ドン!後を追って走って来た愛美が、振り返った雄輔にぶつかった。
雄輔は愛美を抱えたまま、尻餅を着いた。
「いたたたぁ…大丈夫?」そう言って目を開けると、目の前に愛美の顔があった。
同時に目を開けた愛美も、目の前にある雄輔の顔にドキッとした。
「キャ!ご免なさい‼」慌てて愛美が身体を離した。
「あっ…うん…大丈夫?」「あっ…はい…」
「じゃあ…行こっか…」「…はい」
二人は、ぎこちない会話をしながら車に乗った。
車の中でも、お互い余り会話もなく、ぎこちないままだった。
それもそのはず、さっきぶつかった弾みで…
(さっき俺………)
(さっき私………)
『キスしちゃった~!‼』
二人ともその事で頭がいっぱいになっていたからだった。
目的地に着いた。
この公園は、この時期になると花見客で賑わう、花見スポットだった。
「よし!着いた、着いた~!やっぱ毎年ここは花見客で賑わってるな(笑)」
雄輔は、さっきまでのぎこちない風陰気を変えようと、少し大袈裟にはしゃいだ。
「うん…」と愛美も少し戸惑いながら頷いた。
「どこか空いてる場所あるかな?」そう言って雄輔は周りを見渡した。
「あっ!屋台発見!先に屋台で飲み物の調達しよー‼」
雄輔は愛美の手を引っ張って走り出した。
「やっぱ花見にはビールでしょ‼」
「えっ!雄輔さん車…」
「何堅いこと言ってんの!大丈夫、大丈夫!帰る頃には、抜けてるって!」
「でも…」
「それとも愛美ちゃんは、酒が抜ける暇もないくらい早く帰りたい?」
「ううん…そんな事…」
「じゃあ決まり!おっちゃんビール5本ね!(笑)」(はいよ~!)
「だからって…5本…」「大丈夫だって(笑)」
そう言って、屋台の前で注文したものが出来るのを待っていると…
「あれ?雄輔…やっぱ雄輔じやん‼」と言って、女子が三人駆け寄って来た。
「わぁ~!雄輔~!久しぶりじやん‼」
「何、何?雄輔も花見?マジ!すっごい偶然‼」
「わぁ!愛美ちゃんも居る!何?このツーショット!凄くない?」
そう言って寄って来たのは、ミヤコ達三人組だった。
「あっ!ミヤコ、ミキ、サーヤ!」
「わぁ~い!雄輔久しぶり~!」
「ねえ、ねえ、あたしらと一緒に花見しようよ!」
「あたしら、すっごいイイ場所、陣取ってるから、行こうよ(笑)」
そう言って、雄輔と愛美を半ば強引に自分達の所に引っ張って来た。
「は~い!二人追加~!」
「わぁ~!すっげぇ~!マジいい所陣取ってるじゃん…」
と言ってミヤコを見て、雄輔の動きが止まった。
そして愛美も固まった様に止まった。
ミヤコの横で驚き戸惑っている剛士が居た。
「あっ…剛士…」「剛士…兄さん…」
「愛美…雄輔…」
三人の動きは止まったままだった。
「何?どうかした?」と、ミヤコが言った。
「い…いや…」「おっ…おう!剛士…久しぶりじゃん元気だったか?」
「えっ?!何言ってんの?二人はショップで会ってんじゃん」
「あっ…そうだたな(苦笑)」
「ほら早く!変なこと言ってないで早く座って!愛美ちゃんも!」
と言って、二人は座らされた。
「カンパーイ‼」と三人の思いと裏腹に、ミヤコ達は盛り上がっていた。
「ねえ、ねえ雄輔!最近この二人なんか怪しいと思わない?」
とサーヤが、剛士とミヤコを指して言った。
「えっ…なっ…何言ってんのサーヤ…」
そう言って、雄輔はチラッと愛美の方を見た。
「なっ…何がだよ…」
剛士も慌てて愛美をチラッと見た。
「だって、最近店でもミヤコ、剛士と居るし、時々二人で先に帰っちゃうし…」
「そうそう、今日も『二人で場所取りするから…』って言って、あたしらには、ゆっくり来るようにって言うしさ」
「ちょっ…ミキまで何言ってんの!俺ら何もないって!なっ!」
そう言って、ミヤコを促したが…
「えっ…本当に…本当にそんな風に思ってたの…」
「えっ‼何言ってんのミヤコ‼」
剛士は慌ててミヤコを見た。
「あ~あ、悲しいなぁ~!最近、剛士が良く一緒に居てくれるから、あたしの気持ち分かってくれたんだと思ってたのにな…」
「えっ!ちょっ…何言ってんの?!」
「だって、この間も家に泊まってくれたじやん‼」
「いや…あれは、ミヤコが…」
「ええ‼マジで‼家に泊まったりするような関係になってたんだ~!」
「いや…だから…あれは…」
「何?照れてるの?(笑)」「言い訳なんて男らしくないよ!(笑)」「桜と共に、恋の花も咲いちゃってんだ~!(笑)」
「アハッ!そんな感じですねぇ~(笑)」と、ミヤコは、剛士の腕を組んだ。
「ちょっ…ミヤコ‼」剛士は、ミヤコから離れようとしたが、より強くミヤコが腕を組んできたので、逃げられなくなった。
「じゃあ!改めて、ミヤコと剛士君の幸せな未来に!」
「カンパーイ‼」
などと言って、ミキ達は大盛り上がりした。
結局、ミヤコ達三人のペースに圧され剛士は、愛美と雄輔の誤解を解く隙を与えて貰えないまま日が暮れて来た。
「さぁ、そろそろ解散しようか?」とサーヤが言い出した。
「そうね、日が暮れて来たら少し肌寒くなってきたし…」
そう言って、ミキは上着を一枚羽織った。
「じゃあ…あたしら電車だから…」そう言って、ミキはサーヤと駅の方を指差した。
「えっと…ミヤコと剛士は…」雄輔が聞いた。
するとサーヤが…
「やあだ雄輔!二人はこれから、夜桜見ながら…ねぇ~(笑)」
「そうそう、二人で恋の花満開にするんじゃん!(笑)」と、ミキが言った。
「キャア!やだ~!ミキなんかヤラシ~!その言い方(笑)」
「さぁ!これ以上二人の邪魔しちゃ悪いよ!雄輔達も帰るよ(笑)」
「じゃあねぇ!ミヤコ、剛士君!」とミキとサーヤが言った。
「じゃあねぇ!みんな!」とミヤコが言った。
「愛美ちゃん、お兄ちゃん借りるねぇ~!バイバ~イ!」そう言って、ミヤコは剛士を引っ張って行った。
ミキ達も帰って、愛美と雄輔だけになった。
「あの…愛美ちゃん…」雄輔が言った。
今日ずっと、笑顔の引き吊っていた愛美が気になっていた。
「あの…愛美ちゃん…剛士とミヤコの事は気にしなくてイイと思うよ…」
「うん…」と、愛美は気のない返事をした。
「あの…剛士達…何も無いと思う…今日のは、酔っ払ってミキ達が悪乗りしただけだし…
自分で言うのもなんだけど、ミヤコはショップに来ても、俺にくっついてる方が多いし…」
「えっ…そうなんですか…?」急に愛美が顔をあげて雄輔を見た。
「えっ…あっ…うん…昔からアイツ俺のファンだし、しょっちゅう俺に送ってくれとか、二人でドライブに行こうとかって誘って来るから…だから、剛士との事はノリで言っただけだと思うよ…」
「そうなんですか…」そう言ってまた、愛美はうつ向いた。
少し間を置いて愛美が…
「あの…雄輔さんは、ミヤコさんとは良く二人で出掛けたりするんですか…?」
「うん…まぁ…でも、最近はあんまり二人で居る事は少なくなってたし…ミヤコもあんまりショップに顔出さなくなってたから…」
「そうなんですか…」「うん…」
「あの…雄輔さんが私に優しくしてくれるのって、剛士兄さんとの事で同情してくれてるからですよね…」
「えっ…なっ…急にどうしたの?」
「いえ…きっと私は雄輔さんにとって…妹とみたいなもんなんだろうな…って思ったから…」
「愛美ちゃん…」
「アハッ…私、お兄ちゃんもう一人出来ちゃった!うれしいな…」
そう言って愛美は雄輔に背を向けた。
愛美の肩が少し震えていた。
「アハッ…なんだか寒くなったのかな…?肩とか震えて来ちゃった…鼻水まで…」
「愛美ちゃん…」
「風邪引いちゃいそうだから、早く車に行こう…雄輔兄さん…」
そう言って、愛美は車の方へ歩き出した。
すると雄輔が…
「愛美ちゃん!」と言って、愛美の腕を掴み抱きしめた。
「雄輔…さん…」
「愛美ちゃん…俺…」「雄輔さん…」
「俺…愛美ちゃんの事、妹みたいだなんて思ってないよ…俺は、愛美ちゃんが剛士の事で傷ついて、泣いてるのを見てから…俺が守ってやる!って…いつか笑顔を取り戻してやる!って…ずっとそう思ってた。」
「雄輔…さん」
「いつか…剛士の事が落ち着いて…愛美ちゃんが笑顔を取り戻したら言おうと思ってた…」
「愛美ちゃん…好きだよ…」「雄輔さん…私も…」
二人はキスをした…
翌朝、雄輔が迎えに来た。
雄輔は暫くフロントに居る男性と話してから、「サンキュー…」と言って愛美の方に戻って来た。
「あの…雄輔さん…」何か言いたげな愛美の顔を見て、雄輔が…
「あいつ直樹って言って、俺のダチだよ。」
「えっ…そうなんですか!」
「そっ!あいつ、ここのオーナーの息子…
すっげー真面目そうだから俺のダチっぽくなかった?(笑)」
「いえ…そんな…」愛美は、自分の思ってた事を雄輔に言い当てられて、少し戸惑った。
「ハハッ!気にしなくてイイって、しょっちゅう言われる。」
「あの…ご免なさい…」
「いいんだって…あいつ今あんなだけど、昔は結構やんちゃな奴でさ!よく一緒にやんちゃしてたんだ(笑)」
「そうなんですか…」
「うん!それに俺がサーフィンしだしたの、あいつの影響(笑)」
「あいつ,すっげーサーフィン上手くて、めっちゃ女にモテまくってたんだ!」
「ええ~モテまくってって…(笑)」
「マジ、マジ!で…俺もモテたいって思って、あいつにサーフィン教えてもらって…
」
「そしたら俺も結構モテるようになって!あいつと二人でサーファ好き女子ナンパしまくってた(笑)」
「ええ~やだ~雄輔さん…アハハ!」
昨日の事が嘘のように愛美は声をあげて笑った。
ふと視線を感じ雄輔の方を見ると、ニッコリと笑いながら雄輔が自分の方を見ていた。
「なっ…なんですか…?」
「フフッ…やっと笑った‼」「えっ…」
「昨日からずっと泣いてるか、シュンてして謝るかだったからさ…」
「あっ…」
「やっぱ愛美ちゃんは、笑顔が似合うよ!」
そう言って雄輔が微笑んだ。
そんな雄輔に愛美は、また少しドキッとした。
愛美は今日から雄輔の実家の民宿で暮らす事にした。
雄輔は暫くフロントに居る男性と話してから、「サンキュー…」と言って愛美の方に戻って来た。
「あの…雄輔さん…」何か言いたげな愛美の顔を見て、雄輔が…
「あいつ直樹って言って、俺のダチだよ。」
「えっ…そうなんですか!」
「そっ!あいつ、ここのオーナーの息子…
すっげー真面目そうだから俺のダチっぽくなかった?(笑)」
「いえ…そんな…」愛美は、自分の思ってた事を雄輔に言い当てられて、少し戸惑った。
「ハハッ!気にしなくてイイって、しょっちゅう言われる。」
「あの…ご免なさい…」
「いいんだって…あいつ今あんなだけど、昔は結構やんちゃな奴でさ!よく一緒にやんちゃしてたんだ(笑)」
「そうなんですか…」
「うん!それに俺がサーフィンしだしたの、あいつの影響(笑)」
「あいつ,すっげーサーフィン上手くて、めっちゃ女にモテまくってたんだ!」
「ええ~モテまくってって…(笑)」
「マジ、マジ!で…俺もモテたいって思って、あいつにサーフィン教えてもらって…
」
「そしたら俺も結構モテるようになって!あいつと二人でサーファ好き女子ナンパしまくってた(笑)」
「ええ~やだ~雄輔さん…アハハ!」
昨日の事が嘘のように愛美は声をあげて笑った。
ふと視線を感じ雄輔の方を見ると、ニッコリと笑いながら雄輔が自分の方を見ていた。
「なっ…なんですか…?」
「フフッ…やっと笑った‼」「えっ…」
「昨日からずっと泣いてるか、シュンてして謝るかだったからさ…」
「あっ…」
「やっぱ愛美ちゃんは、笑顔が似合うよ!」
そう言って雄輔が微笑んだ。
そんな雄輔に愛美は、また少しドキッとした。
愛美は今日から雄輔の実家の民宿で暮らす事にした。