山形大学 Academic Café (アカデミックカフェ)

山形大学 Academic Café (アカデミックカフェ)

「学部を越え、知識・考えを発信・共有し、視野を広げる場の創出」という理念のもとに活動をしていました!(現在サークル活動は休止しております。)

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1/26の朝カフェの記事です。
今日は「欲望の資本主義2019」を見たあとに今世界で起きている様々な問題の背景にある経済的な大きな変化について考えました。

この番組は毎年お正月に特番で放送されていて、筆者が経済に興味をもつきっかけになった番組です。

今年の特番を見たとき、あまりの難しさに「自分の頭では処理しきれない!ACのメンバーと話したい!」と思い今回朝カフェで取り上げました。




今年のテーマは「新自由主義」
まず、自由主義に新しいも古いのもあるのかとつまずく筆者。番組の中では自由主義は1991年のベルリンの壁が崩壊が示すような、国家による自由の抑圧があった時代の考え方としています。一方で新自由主義は経済格差の拡大によって富めるものは富、貧しいものは貧しいという構図が生まれ自由が奪われている時代の考え方を指しています。

どうして新自由主義が生まれたか。

経済学者ハイエクの考え方が理由の1つに挙げられています。

ハイエク(ノーベル賞受賞経済学者 本:隷従への道)
 「市場が崩壊するなら、そうすればいい。市場にまかせればいずれ健全に回復する。」

このサッチャーやレーニンの時代、ハイエクの考えに基づいて経済政策が作られました。その結果国家の市場への介入がへり、現在まで至った結果GAFA (Google•Apple•Facebook•Amazon)などのグローバル企業が誕生しました。
これらの企業の収支は大規模すぎるため国家が把握することはできません。今から国家によるグローバル企業の成長の抑制は出来ず、富の再配配分はできなくなっているのです。

EUやアメリカのナショナリズムの台頭は、格差の大幅な拡大により人々が「システムに取り残された」と感じ、それを政治への不満として現れているそうなのです。

番組の中である経済学者の言葉が印象的でした。
「格差是正のために富を再配分することは表面的な政策でしかない。不平等=貧困ではないのだから。不平等は無くせないけれど、貧困層を向け出すことができる社会的流動性を生なければいけない。」


今回の朝カフェでは番組の内容は「あれはどういう意味だったのか」確認をしあいました。話題共有をした筆者自身も知識のなさを実感しました。今の世界の流れ、これからの流れを読むには経済の基本的な考え方や経済学者それぞれの主張を学ぶことが大切だとわかりました。

文責:平

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