1リットル当たりSiO₂換算50mg以上シリカ(実際にはオルトケイ酸Si(OH)₄の形で溶解)を含有する通常のシリカ含有飲料水(上の表)は火山周辺、温泉が多数湧出する地域に多く産出する地下水です。したがって、一般になめらかな風味からは程遠い灰臭さを伴います。この灰臭さを打ち消し、なめらかな飲み口とするには一般に硬度(MgとCaの含有量をそれぞれMgCO₃とCaCO₃に換算して合算した数値、硬度=Mg含有量×4.1+Ca含有量×2.5)が十分に低いこと、とくに硬度10以下の超軟水である必要があります。しかしながら、シリカを含有し、同時にMgとCaとを少量しか含有しないという地下水は極めて稀であるため、シリカ約80mg/ℓ、硬度約10の「なめらかシリカ」は従来のシリカ水とはまったく異なる特別な存在なのです。

※下図は縦軸にシリカ含有量、横軸に硬度を示し、国内の名水約600をプロットしたものです。赤丸の「なめらかシリカ」が如何に特殊な性質を有するかがはっきりとわかります。(最も左上のゾーンに位置する。)