摂食障害の娘の母

摂食障害の娘の母

中2で摂食障害になった娘は現在、高校1年生。思春期も重なり接し方も娘の気持ちもわからなかった拒食期‥現在は過食期へ。壁にぶつかりまくりの母親の本音とつぶやきと想い。

お久しぶりになります。
暑すぎる夏ですが、みなさんお元気ですか?

わたしたち(笑)元気です。


今朝
娘が、一人で短期留学へ出国しました!
(の報告をちょっと誰かにしたくなりました)

「一人で海外に行ってみたい」

1年前に言われたとき、
見送れるくらい元気になってほしい‥
なんて思いました。


そして今日
離陸した飛行機をみつめ、見送れるくらい元気になった娘を、感じられたのです(涙)

がんばったね、という気持ちが溢れてきました。。。


前を向くチカラと勇気ー
娘は自分で得て、また一歩進み出したようです。


どうしよう‥の渦だった4年前の夏
渦はどんどん強くなり、苦しい日々でした。

数年間、命の危機まで与えた拒食‥去ったあとは過食がきて‥隠れて食べる自分、むくみのしんどさ、変わっていく体、向き合うつらさ、葛藤、イライラ‥
過眠や鬱々な日も長くつづき、今もときどき。


いつまでつづくの?どうして娘なの?
ずっーーーと思い続け、正直病には許せぬ憎しみだらけ‥

前だけを向き続けられるほど、簡単でもなく、強くない自分。


そんなわたしの横で娘は、

一つ一つ
1日1日
一歩一歩

わずかに乗り越えるように進み、戻り、繰り返し‥小さく時間を重ねていたように思います。
わたしはどれだけのものを娘に学ばせてもらったか、と思います。


高校3年生になった娘

「私はこう進みたい、進む」

自分の道をみるようになり、その道に進み始めました。

娘を
一人の人として誇りに感じるー

ことができた自分に今日気づきました‥
気づくのが遅いです

でもそれがわたしだから、わたしはわたしを受け入れて前に進みたい。


久しぶりの報告を
聞いてくださりありがとうございます!


ちなみに‥
空港でのスーツケース重量測定、久々に体重測定を思い出しました、もう測ることはない今、それでも忘れないものですね(笑)

そして
「よく見送れました」‥‥なぜか夫に褒められました。
(もちろん‥着くまで心配、戻るまで不安はありありです、母親なので仕方ないと割り切り乗り越え中!)


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

娘がこの病になってから4年、更に摂食障害の患者数が増えているようです。

取り憑かれたような病で、何も方法がなく日々の苦しさ‥その苦しさは一つも忘れられません。
命が揺らされ、追い詰められて、自分が倒れないように無意識に踏ん張る感覚。思い出すと胸が締め付けられ、それがこわくて散らそうとする自分もいます。

ただ、わたしがここまできてようやく?なんとなく?一つ分かった感覚があります。

娘は、「もがいていた」のかな?ということ。

いろんな分からないことが一度にやってきて、見たもの聞いたことが渦巻き、頭や心の整理が追いつかなくなる、自分でなんとかしてきたことがなぜかできなくなる‥自分がわからなくなる不安‥

一旦自分から離れて、自分を護っていたのかな‥

なんて思ったり、感じたりします。

娘なりの対処の仕方だったのかな?と考えると、一度でも戻ってきてくれたのは嬉しいし、苦しかったね、よくがんばったね、と思います。


本当に苦しさがつづき、先がみえなくなります。今まさにその渦中にいる方もいると思います。
だけど、自分の力と周りの支えで戻ってこようとする、前の自分を超えて戻ってくる、もう親もいろんなものも超えて戻ってくる‥そう思います。そのときいつものように変わらずいてあげることが望んでいることなのかなと感じます。

少なくともわたしはそう感じさせてもらえた気がしていて、それは全て娘からもらえた貴重なことのように感じています。
ハテナすぎること、憎きものも少しずつ‥ほんの少しずつ大切な愛しいものに変わりつつあるのかも‥

治ったとも思っていなくて、きてほしくないけどまた病はやってくるかもしれない。それでもなんとなくいま進み出した娘の姿をみてこう思えています、

時間はかかるけど
「きっと、大丈夫」