何の変わり映えもなくすぎて、本当にこの人は癌なのだろうかと疑問を抱くくらい
最近の口癖は
「どうせなくなるなら気を使う必要もないし、食う!!」
この約4年間、彼のこんなに食べる姿は初めて見た
休みの日は、手料理を久しぶりにした
メニューは毎回彼の好きなもの
量はもういらない!ってゆうくらい大量に
たとえ食べきれなくても、好きなものをおなかいっぱいにして欲しかった
あとは、二人でゴロゴロする時間を増やした
自分の寂しさを埋めるためでもあったし、二人でゴロゴロするときの彼は、普段のように気丈ではなくどことなく不安そうだったから
周りの空気を暗くしないようにか、明るく「切ればなおる、もうどうあがいてもしょうがない」
そんな彼に休憩をして欲しかった
二人の時ふと…
「一番つらいのはおまえだ」
そう言われた
たしかに辛い
どんなに心配しても、わたしは手術の待合室にはいることはできない
どんなに愛しても、そばで大丈夫と手をにぎることもできない
でも、それを分かってくれているだけで充分すぎるくらい幸せ者だと思う
自分のほうが辛いはずなのに…思いやりを口にしてくれるなんて…
それから
「大丈夫 俺には心残りがあるから」
家族よりも何よりもわたしを残すのは心残りだと…
本当にこの人に出会えてよかった
「あなたがこれから胃がなくなって痩せて、見かけがおじいちゃんになっても、ずっと愛してる
ずっとそばにいるからね」