今さっき、たまたまバイトの行き道で撮った夕焼け空。

写真だけだと、感動を伝えられないのが悔しくて、こうして文を書いてます。


バイト先では風呂に入れないから、風呂上がりっていうのもあるけど、秋風のなんとも言えない清々しさと、太陽の光に照らされた雲のコントラストがあまりにも綺麗で、「ああ、いいな」って。あらゆるものにオープンで、開放的な気持ちになった。こういう感覚を、とても大切にしている。


その時その時にしか感じられないもの。それはとても瞬間的で、刹那的だと思うから。


明日になれば、また感じ方は違うし、自分も変われば、空も、空気も、何もかもが変わる。


ちょっとこいつ何言ってんだと思われるかもしれないが、最近、発酵文化人類学という本を読んで、思ったことがあって。

ぼくたち人間も、細かいレベルで見れば、そこらへんにいる微生物や、動物、植物、なんなら身の回りのありとあらゆる物質や、広大な自然と、なんら変わりない。

原子レベル、微粒子レベルで見れば、構成が違うだけで、皆生きていて、地続きの存在。全ては繋がっていて、この世界のありとあらゆるものは共同体であるわけで。


作って壊して、創られて壊されて、還って生まれて。その環の中に組み込まれている。


それを感じ取った瞬間が、まさに、この写真の景色を見たときだった。

どこにも居場所がないけど、どこでも居場所だ、という感覚。

独りだけど、一人じゃない感覚。


なんだか、とても気持ちが晴れやかになった気がした。気がしただけかもしれないが。

でも、ぼくは自分の感覚を信じたいし、自分以外の誰が、これを信じてくれるのかって考えたときに、自分しかいないと感じた。


人も自然も、きっと同じなんだ。

僕たちは、相手が人間となったとき、あまりにも期待し過ぎる。コントロールしようとし過ぎる。

自然を思い浮かべれば、その理不尽さは一目瞭然なのに、人間はなんとかなると信じている。


…少し話が逸れ出してきているので、この辺りで終えるが、とにかく、とても気持ちがよかった。それが伝われば幸いです。