事実婚カップルにも、結婚した場合とほぼ同等の法的権利を授ける制度、PACS(連帯市民協約)が、2009年10月で制定10年を迎えた。
同性間の結婚が認められていないフランスで、当初は同性愛者のための制度とみなされ、実際、PACS利用者の47%が同性愛カップルで占められたが、現在では男女のカップルが95%近くに上り、08年にはPACSは百万組の大台に乗った。
「結婚という因習から解放された自由な立場でいたい、でも、社会的にパートナーとして認められたいし、財産権や税制上の優遇措置の恩恵にも与かりたい」と考える人が増えているようだ。