ブログネタ：最近泣いた？
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去年の秋、離れ離れになってる娘が病気であることが発覚した。
去年の秋、離れ離れになってる娘が病気であることが発覚した。
奥さんと別れて、娘のためにも会わない約束をして、
何事もなく平和に暮らしてると疑わずにいた。
そんなある日、
元奥さんから突然の電話。
嫌な予感なんてまるでしなっかった。
体調が悪くて精密検査を受けたらしい。
結果はかなり深刻。
専門の病院に移り即入院。
その話を聞いたとき、全然ピンとこなかった。
信じられなかったし
受け入れることはできなかった。
元奥さんとも相談して面会に行くことにした。
半年以上ぶりだから楽しみだったし、緊張した。
２歳４ヵ月を迎えた彼女はとても元気そうだった。
凄くおしゃべりをするようになってたし
髪が少し短くなっていてとっても活発な印象を受けた。
とても重い病に侵されてるとは思えなかった。
彼女自身も普段とは違う環境に凄くはしゃいいた。
同時に家に帰るのを凄く楽しみにしていた。
久しぶりに会った俺えの反応は、戸惑いだった。
無理もないと思う。
２歳の子供に何ヶ月も前の記憶があるのかは疑問があるし。
元奥さんとの約束で父親であることは内緒にすることになっていた。
だから、おじちゃんとして１から自己紹介。
不思議な感じがしたな。
だけど彼女はとびきりの笑顔でおもちゃを紹介してくれた。
打ち解けるには時間はかからなかった。
彼女の笑顔を見てホッとした。
だけど同時に、どうしても信じられなっかた。
現実を受け入れられないまま先生の説明を聞いた。
結果は想像よりも遥かに悪いものだった。
すぐにでも手術が必要で、その後も薬での治療を続けていかなきゃいけないらしいというものだった。
まさか自分の子供がそんなことになるなんて想像さえしたことなかった。
それからは後悔しかすることができなかった。
俺がそばにいたら、
もっと早く気づけたら
あのときこうしていたら
このときこうしていたら
言い出したら限が無いようなことをひたすら後悔した。
元奥さんのお母さんに、
「全部お前のせいだ。お前が悪い。何であのこが・・・」
そう言われた。
今思えばどこかに悲しみや怒りをぶつけなきゃやりきれなかったんだろうな。
でも、あの時は自分を責めずにはいられなかった。
数日後、手術を控えた彼女はしきりに痛みや体の不調を訴えてた。
「ママ、痛いよ。痛いの。何で？痛いの。」
「フラフラする。おかしいな。変だねー」
ゆっくりと首をかしげながら自分の異変に疑問を感じてた。
元奥さんから彼女に、
病気に勝つためにお医者さんに手術してもらわなきゃいけないんだと伝えた。
そして、それは凄く大変なことなんだよって伝えた。
元奥さんは手術の成功率や後遺症、
そんなことを考えながら伝えたせいなのか
大粒の涙を流しながら彼女を抱きしめていた。
すると彼女は
「ママ、泣かないで！頑張るもん！」
「大変でも大丈夫だもん！」
「ママもおじちゃんもがんばろー！」
「みんな一緒にがんばろー！！！」
彼女は小さな拳を高く突き上げて大きな声とまぶしいまでの笑顔で叫んだ。
そのとき何かが弾けたように涙が溢れてきた。
誰よりも１番前向きなのは彼女だった。
すべてはわかってないにしても１番痛くて辛い本人が、
前から調子が悪くてもうまく表現できずに１人で苦しんできた彼女が、
甘えん坊で泣き虫でマイペースな、そんな娘が、
誰よりも前向きに戦っていた。
現実を受け入れず、後ろばかり見ていた俺たちは恥ずかしくなった。
情けなくなった。
彼女の迷いのない明るさに救われた。
娘はまわりに勇気をくれた。
このとき決めた。
もう前だけを見る。
起こったことは仕方ない。
問題はこれからどうしていくかだ。
娘と一緒に戦う。
そう決めた。
そして彼女は
「いってきます！はやく帰ってくるね！」
と、手を振りながら元奥さんの口癖を言うと麻酔によって静かに眠った。
娘は今も毎日頑張っています。
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