今ね
居間で横になって
テレビ(プロ野球)観てます。

枕に左耳押しつけてますと
音量22で
テレビの音が
ほとんど聞こえません。


野球なんで
画面が見えれば
問題はないんですが。

両耳でも
この音量だと
実況アナウンスは
聞き取れません。
30ぐらいの大音量で
やっと聞こえる感じ。

普段は補聴器を
着けていませんので
この状態です。

耳のとおいお婆さんです。

小さい頃は
自分の耳が悪いって
あまり意識してなかった私。
近くで話す会話に
そんなに不自由を感じなかったし
子どもの声は大きかったし
背が低い方だったから
並べば前の方…
家族も大きな声で喋ってた…
これは
今思うには
本当の音の大きさが
自分ではわかっておらず
自分が聞こえる音が
普通の音だと思っていたから…
耳が悪いなんて意識が
なかったんだと思う。

でも
嫌でも意識させられたのは
学校での聴力検査があると
必ず学校から再検査の紙。
そして
今でも忘れられないのが
聾学校へ父に連れられて
行った日のこと。

それは、
より精密な検査を
受ける為に行ったのだけれど
いつもそうだけど
その日も
耳鳴りの音が酷くて
機械の音だか耳鳴りなのか
サッパリわからない状態で
これで結果が悪くて
この聾学校へ
入れられちゃうかも…
小学生の低学年ながらも
その先を考えて
それがとても怖いことだと
思っていた私でした。

結局検査だけで済み
今まで通り小学校に
通えたんですけれど…

ただ、
その後何回も
耳の手術を繰り返すことに
なったのですが…


両耳とも聴力が悪いのですが
私の場合、
補聴器は右にしか
つけられません。

それは、度重なる手術で
耳穴の骨を削り過ぎ
耳穴が大きすぎて
補聴器のイヤホン部分が
左は作れないからです。

でも
補聴器二台も買うお金も
たまりませんから
それはそれで仕方ないし
ラッキーと思うことに
してます。

主治医の先生は
診察の度に言いました。
「左がよければ
もう一度右を
手術したいのに…」

もし右の手術が失敗したら
両耳の聴力を
落としてしまうから
これ以上の手術は
出来なかったのです。

最後の手術をしたのは
20代半ばの頃。
87年頃かなぁ…

その後主治医に
言われた事は
「結婚しても
夫婦ゲンカはダメだよ。
耳を殴ったりしたら
もうダメだから…
オブラートの鼓膜だからね」

そう
私の右耳の鼓膜は
オブラートの様な鼓膜!
とってもデリケート?

爆音はダメなんです。

耳骨と鼓膜の張りで
若干右耳の聴力を
良くすることが
出来ます。
その為に
右耳に指を押しあてます。
若い方は知らないかな?
鶴田浩二が歌を歌う時
耳に手をやってたの…
あれと同じ。

それを知らない方は
耳痛いの?とか
聞かれちゃうんですけどね。
(苦笑)

向かい合わせの会話は
それでも良いのですが
隣合わせての会話は
相手が右側にいないと
聞き取れないことがあります。
また
後ろからの呼掛けも
わからない時があります。
集団での会議では
会話を全て聞き取れないです。
子どもの学校の懇談会とか
PTAや子ども会の会議とか
苦労しました。

小中高と学校の席は
可能な限り
席は前にしてもらいました。

友達から
「よしこ☆さん声大きい!」
って指摘されて
声が大きくなってしまうことを
知りました。
自分の声も
聞こえが悪いから
自然と大きくなってたんですね。


ふと思うことがあります。
本当の音の世界って
どんななんだろ?


中度難聴の私の
この耳に聞こえる音は
高音低音それぞれに
聞こえのレベルが違います。
だから
実際の音とは
違って聞こえてるんですね。

なんだかそう考えると
不思議な気持ちです。


辛い経験も
ありましたけど

聞こえる
聴く

大切なことです。