3年の夏…

もしかしたら
この場には
立てなかったかも
しれなかった…

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2年の秋の大会を終え
修学旅行から帰った直後でした…

1年の冬、
原因不明の高熱と
膨大な顎の腫れで
10日間入院をした息子でしたが
再び同様の症状が!

直ぐにその時の主治医に
診てもらうも
どうやら違うと…
血液検査しても
CTやっても
原因がわからず…

発熱と脱力と痛み…

解熱剤の処方があるだけ。
全く治らず…
いくつもの病院を回るも
原因はわからず…

フラフラ状態で
野球が出来ない期間が
長く続きました。

今思い返せば、
その年の春に
実家の母が突然死…
夏に私が発病…
義母の認知症症状悪化…
息子の発病…
翌春に義母脳梗塞で入院…
最悪の年…

私ももがき
息子ももがき…

それでも
息子は野球を諦めたくなかった…
なんとしてもまた
野球をやりたかった…

藁をも掴む気持ち
だったんだと
思います。
一枚の漢方薬局のチラシを見て
ここに行きたい!
って言ってきて…

漢方薬での治療を始めて
3ヶ月くらいから
少しずつ良くなってきて
練習の補助が出来るようになり
6月にやっと
練習試合に代打で出して
もらえるくらいになりました。

そんな状況でしたから
最後の夏は
諦めていました。
それでなくても
合併で競争倍率が
高くなってましたし…
既にバッテリーは
出来あがっていたので…

でも
でも
背番号をもらえたんです。

病気に負けなくて良かった…

開会式…私は
義母の病室のテレビで
義母と一緒に見ました。
初戦…
出番はない…
わかっていたけれど
ここまで頑張った息子に
プレイをさせてあげたい気持ちは
いっぱいの母でした。

八回裏の守備
守備の交代を知らせるアナウンス
息子の名前が…

息子を撮るために
残しておいたカメラフィルム
カメラを構え
ファインダー越しに息子の姿…
涙ながらに撮った写真カメラ


†流れる~衣~今日の一歩†-NEC_1675.jpg

嬉しかった。
苦しかった半年間が
報われたね。
頑張った甲斐があったね。
そう思いながら
グラウンドの息子を
見つめてました。