トレランや登山で山に入る際は
「山岳保険」に加入することをお勧めします。
山岳保険のいちばんの特徴は
遭難時の「捜索・救助費用」に対して
保険金が下りるということです。
遭難についての稿でも書いたとおり
遭難は年間に2500件以上発生しており
その際には、民間のヘリコプターや救助隊日当等の
多額の捜索・救助費用が発生する場合があります。
怪我による入院や手術、あるいは通院
死亡や後遺障害などもカバーできる
山岳保険もありますが、これらは
既に加入している傷害保険や医療保険で
カバーしている場合もあります。
また、携行品の破損や盗難
それから賠償責任についても
他の損害保険(火災保険や自動車保険など)で
カバーできる場合もあります。
保険の内容が無駄に重複することがないよう
確認して加入しましょう。
また、山岳保険には、
アイゼン、ピッケル等を使用するような
「本格登山」までカバーするものと
それ以外の「軽登山」のみカバーするものとが
ありますが、通常のトレランをする場合には、
軽登山用の保険でも普通大丈夫です。
(「トレラン不担保」になっていないか
念の為に約款は確認してくださいね。)
保険の期間は、1日~1ヶ月程度の「短期」と
年間を通して加入する「長期」があります。
僕が加入しているのはJRO(ジロー)と呼ばれる
日本山岳救助機構合同会社の
遭難救助費用にのみ特化した保険です。
遭難救助費用の補填金の上限が550万円で
入会金2,000円(税別)・年会費2,000円(税別)
なので、初年度は4,000円(税別)が掛かります。
それから、年会費以外に
遭難救助費用等を会員数で割った
「事後分担金」というのが毎年掛かります。
事後分担金には諸々の調整が入るので
僕の実際の支払額は、
2019年が0円、2020年が200円でした。
以下は、その他の山岳保険の一部です。
◆長期の山岳保険◆
モンベルのアウトドア保険
・軽登山向け「野外活動保険」
・本格登山向け「山岳保険」
公益社団法人
日本山岳・スポーツクライミング協会
日山協山岳保険
※日山協山岳共済会(年会費1,000円)への
加入が別途必要です。
◆短期の山岳保険◆
モンベルのアウトドア保険
・軽登山向け「モンベル野あそび保険」
・本格登山向け「モンベル山行保険」