長女に誘われ映画館へ、「累ーかさねー」を観て参りました | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

大学生の長女は来週末まで夏休み。昼近くまで寝てる日もありますが、午後から学外活動に従事し、夜遅く帰る日々です。一昨夜は珍しく家にいたので久し振りに家で夕食を共にしました。そこで翌日は映画を観に行こうと誘われました。長女と映画館に行くのは滅多にないことですし、火曜日は仕事が休みでしたので付き合うことにしました。

妻とは数え切れないくらい映画を観ました。結婚前は週末のうち1日は映画館でした。私も芝居は一人で行くのが普通でしたが、映画は一人だと何となく孤独感が募るのですね。昨日久し振りに映画館に行ってその理由が判りました。芝居は小劇場でも歌舞伎座のような大劇場でもほぼ満席ですから、隣同士が顔見知りでなくても気にならないのです。ところが最近の映画館はチケット購入時点で座席を決めますから、平日のように空いている日はポツンポツンと離れて座席が埋まるのです。だから周囲に人のいない席にポツリと一人で座っていると上演中は気にならないのですが、上演前後は何となく居心地の悪い思いをします。

さて昨日昼過ぎ長女と映画館へ。長女のお目当の作品は「累ーかさねー」です。大人気コミックの映画化だそうで土屋太鳳、芳根京子という実力派若手女優のW主演ですが、原作を知る長女には顔の醜い主人公に芳根京子という美人女優を当てたのには違和感があったようです。この辺りのことはネットでも盛んに議論されていますね。この映画を選んだ動機の一つは、長女が大学で受講中の先生が「累ヶ淵伝説」と言う怪談の研究家だそうで、レポートの参考に映画を観ておこうと思ったそうです。

映画は2時間の大作でした。ネタバレにならない程度に書きますと、醜い顔に生まれた少女が大女優で早世した母親から授けられたある力を使って、美しい女性と顔を交換し女優への野望に突き進みます。若手2女優による体当たり熱演を浅野忠信ら実力俳優が受け止め、怪談めいた荒唐無稽な題材を、リアルな人間たちによる愛憎活劇に仕上げておりました。二人の女優の演技、観ておく価値があると思いました。