先日ある映画を観ました。

 

タイトルは「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」(原題:A BOLD PEACE)。

 

2016年に制作されたこの映画は

1948年に軍隊を廃止し、軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカのドキュメンタリーでした。

 

 

そんな国があるなんて。

70年以上も前に。

世界中で戦争が繰り広げられていた時代に・・・!

 

全然知らなかったので、本当に衝撃でした。

 

コスタリカは中米に位置し、国土面積は日本の約7分の1で、人口は約500万人と日本の半分以下の小さな国ですが

 

小さな集団でも様々な考えを持つ人がいて

大きな勢力に立ち向かうのも難しいと感じたりと

 

理想を掲げても実現は難しいのでは、と普通ならあきらめてしまいそうですよね。

 

ですが

 

革命を起こし、国の軍隊を撤廃するという事績を残したホセ・フィゲーレス・フェレール氏(後の大統領)は

自分を信じる力・信念を貫く力・国民を信じる力、行動力、交渉力など

全てがブレることがなかったために成し遂げられたのでしょう。

 

強いエネルギーを持った方だったんだなあと思います。

 

そしてコスタリカの平和主義の国民性も感じられました。

 

時代が変わり大統領の代が変わって

国民が皆平等に幸福を感じて生活していたころに比べ、貧富の差が激しくなっている問題も出ていましたが

フェレール氏のご子息を始め、想いを同じくする同志たちがその状況を建て直そうとしている姿もありました。

 

 

争うことでお金儲けをし、大勢の一般市民の犠牲など何も考えていない一握りの人たち。本当に迷惑な話です。

コスタリカに続く国がたくさん生まれてくれればいいのに。

 

そう願うと共に

困難に見えることでも、ブレない想いを貫くことで現実にする大きな力が人間にはあるのだということを感じた映画でもありました。