「焼きたい」という女性に伴われ、呑みに行く。

朝まで叱責され、げっそりする。

 

まるで落語のような独り語り。

モノマネも上手で、板に付いてる。

表情は豊かで、くるくる変わる。

私は「よっ、待ってました」と、力なく合いの手を入れる。


突如、憤怒の表情で私を叱責する。

高座の上の落語家に叱責された高齢者同様、

私の表情は凍りつく。

 

運ばれてくる二つ目の蟹味噌。

その“早朝の落語家”は、「蟹味噌があれば何もいらない」と言う。

 

私は君とこの世界以外、何もいらないと思う。