郡山の高齢者施設で結核菌の集団感染が起きたと
Yahooニュースに出ていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9474c01c40bbdb1250a51e172fd2b5d90608abda

昔は致死率の高い感染症だったが、
今はほとんどの人が治る病気になっている。

が、以前、弟が感染した時は、
治るまでに1年以上がかかり、薬の副作用でも相当苦しんだ。
当時、弟は仕事が忙しくて睡眠時間も少なく免疫力が低下していたのだろう。
肺結核になり、「通常なら半年くらいで治る」と言われていたのに、
1年以上入院することになり、色々な薬を試して、副作用も酷かった。
弟は20代前半と若かったが、途中、死を少し考えるくらい厳しかった。


記事では、
『市によりますと、結核に感染した場合でも十分な免疫力あれば発病には至らず、
 約8割の人は発病しないということです。市では、せきやたん、発熱、
 だるさなどの症状が2週間以上続いたら、
 早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。』
と、結核は免疫力があれば発病せず無症状で、もし症状が出て長引いたら
病院へ行くようにコメントしているが、
「結核は大丈夫ですよ」という軽い印象を受ける。

政府のホームページによると(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201509/3.html
結核は1年でだいたい12,000人が発病し、2,000人が亡くなっている。
つまり発病者のうち、5~6人に1人くらいは亡くなってしまう。
患者の7割は60歳以上。
死亡者2,000人の年齢構成は分からないが、おそらく高齢者の割合が高いと思われ、
高齢者は発病すると、かなり高い確率で亡くなってしまうのだろうし、
弟のように、若い人でも免疫力が低下していれば、長期間の入院を要することになる。

結核も新型コロナ同様の感染症で、無症状者が多く潜伏期間が長い。
長期間潜伏後に発病した軽症者が無意識のまま感染者を増やしていて、
感染者は自身の免疫力によって、発病したり発病しなかったりする。

発病すると結構ヤバい病気なのだが、妙に扱いが軽い。

新型コロナになると、専門家のコメントを引用し、
かなり恐怖感を与える記述になるのに、どうもバランスがおかしい。

新型コロナでは、「無症状者が感染者を増やすからマスクしろ」と、
あれだけ言っていたのに、
結核は、昔からあるという謎の安心感からか、そういう騒ぎ方はしない。


新型コロナウイルスと結核菌のシャーレが並んでいて、
どちらかを体内に入れなければならないとなったら、
新型コロナウイルスを取り、結核菌は絶対に拒否したいのだが、
世の中の人には、どう見えているのだろう。