「では起き上がって、向こう向いて腰掛けてみてください。」
「ダメダメ!うつむかない!」
「じゃぁ立ってみてください。」
「どうですか?重心は何処ですか?」
立ってみると重心の位置がはっきりとわかり、ちゃんとそこに自分の体重が乗っかっているのがわかる。
「今日はきつく行きますからね。」と言って始まった施術は、
「さて、今日はこのへんにしておきますか。」
と、はぁはぁとした息遣いで終わりを告げる。
先生もどれだけ真剣に僕の体と戦ってくれたのかがよくわかる。
肘で手で指で一突き一突き鈍重ではなくシャープに的確に僕の体の悪の部分に挑んでくれている。
それがとにかく効くのだ。
だから痛い!
「すぐには良くならないですからね、2,3日後からですから。」
ほんとうに痛い!
僕も先生も痛みと戦っている。
合う合わないは人それぞれだろうけど、僕は信頼している。
これだけ思いっきり痛めつけられて、次の日その痛みは何も残らない。
いわゆるもみ返しは皆無。
僕にとってはゴッドハンド。
20年ほど前に、PCで映像編集をしていて首が前後左右どうにも動かなくなった時に紹介してもらって行って以来お世話になっている。
何よりもうれしいのは、
「70までちゃんと野球やらせてあげますから!」
と言ってくれる。
自分ではもっとやるつもりなんだけどな。(笑)