東京に出てきてこちらに定住するようになってかれこれ40年になる。

そして今年から、会社の行き帰りに最寄りの表参道駅よりひとつ手前の明治神宮前駅で降り乗りするようになった。



ここ半年ほどは、毎日のようにこの表参道の景色を見ていることになるのだが、いまだにこの景色はテレビの画面の中にある遠い存在のような気がしてならない。

その風景の中に自分がいるという実感が全くといっていいほど無い。

まるで自分のかけているメガネがバーチャルリアリティーのヘッドセットででもあるかのようだ。


 普通のサングラス程度の手軽なメガネをかけてジムのランニングマシンを歩いていれば、リアルタイムでこの感覚が味わえるならバーチャルリアリティーもいいのかもしれない。