その日、僕は手紙を出した。
ゆきりんに最初で最後の
ファンレターを書いた。
これは僕の覚悟だった。
『柏木由紀さんへ
僕はあなたのファンでした。
あなたに救われ
あなたに元気をもらい
あなたに夢の楽しさまで
教えてもらった。
正直今でもあなたが好きです。
好きで好きで心臓が
爆発しそうです。
でも、僕はファンをやめます。
夢を見てるだけでは
夢は叶えられないと思ったから
もし、僕が本当に
あなたの事が好きで
あなたが夢を
追い続けているなら
僕が辿りつく夢の先で
また会えると信じています。』
僕の名前や住所は
一切書かなかった。
返事が返ってくるのが
怖かったから。
きっと、
後ろを振り向いてしまうと
おもったから。
ごめん美穂。
もう立ち止まらないよ
絶対に夢叶えるから。
ごめんゆきりん。
今まで本当にありがとう。
その帰り道
僕はAKBとしての日々を
思い出した。
仲間って良いもんだな。
そう思った瞬間。
僕の顔へ1枚の紙が
へばりつく。
そこには、こう記されている。
『アイドル男子!!!集合!!
PhoeNix
オーディション
来年GW開催!!』
それは、神様が与えた
道しるべだった。
フェニックス…。
第5章 完