かなり小さい頃に
諦める事を始めました
期待は落胆を齎すのを
知っていたからです
(暗い話が続きますので、嫌な方はスルーでお願いします。)
母は義父と再婚してからも
何故か夜働いていました
子供達にとって
夜は地獄でした
恐ろしい地獄に子供を残して
自分は夜の蝶
そんな時でも
子供は母が大好きです
でも酔っぱらいの恐ろしい義父が帰ってきて
長身の大男が大きな下駄で
寝ている私達の頭の上に歩きます
恐怖で身が竦みます
ケーキを買ってきたからと
夜中に叩き起こされ
食べられないと
そのまま外へケーキは放り投げられます
学校の移動教室の為に買った
新しいパジャマや鞄や運動靴も
全て
鋏で切られた事もあります
それは子供の心を
砕くには
余りにも簡単でした
母はそんな時も
自分も酔って
帰ってきました
大男は呑んで大いびきで寝てるのを確認し
真夜中にラーメンを食べに子供達を連れ出します
それでも
母が大好きでした
『母を幸せにしたい』と
心から想っていました
続く
柔らかく元氣の塊の子供時代を、この恐ろしい空間で過ごさなければならなかった事を、自分なりに考えました。
そういう事で私は仏教の本や家族関係の本を読みあさりました。
10代の頃から美輪さんが好きだったのも、こういう環境で過ごした自分を持て余していたからだと思います。
その環境から逃れられた後も
心の闇を払拭する事は簡単では有りませんでした
ただその頃出逢った教会学校の先生に
心を救われました
優しくとても綺麗な声でお祈りする方でした
今日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました