続きです。

①〜(11)までは
テーマを 

娘の病気を受け入れるまで

にして、お読み下さい。




娘の体重が増えない原因が


元々持っている
遺伝子の影響かもしれない


と分かってからは



ちょこちょこ外泊許可がでたり

一時退院できるようになりました。






娘は生後4カ月くらいになっても


表情が乏しく

笑顔がでませんでした。



入院してくる子の中には


生後2カ月くらいから

ニコニコ笑ってる子もいて



未だ笑顔がなく


泣いてる顔しかみれない娘が

心配でした。




もしかしたら



このまま表情のない子なのかもしれない。



そんな思いもありました。






ある日、外泊許可が出たので


旦那さんに迎えにきてもらい


息子のいる、実家へ。




実家で私の両親や祖母たち

みんなで

ワイワイご飯を食べていたら




いきなり




ニコ




と、一瞬。



ほんの一瞬ですが


娘が笑いました。





笑った!

笑ったよね!!



と私が騒いでいたら


また


ニコ


と、かすかに笑顔が。





嬉しくて

嬉しくて



旦那さんと私は


ボロボロ泣きました。




息子も見てて

恥ずかしかったけど

涙が止まらず


夫婦揃って、泣きました。





やっぱり


みんなでご飯食べるのは

楽しいね。




娘も、嬉しいよね。。







その頃の娘は


まだ良く吐くし

付きっ切りで抱き続けていなければ
いけないし

処方されている薬の種類も多くて



病院をでるのは

不安もありましたが



少しずつ家(その頃は実家ですが)での生活に

慣れるため


こまめに
一時退院させてもらっていました。




私が実家にいるときは


息子の保育園の送り迎えも私が。




息子がすごく嬉しそうに
していました。




けど、

またすぐに病院へ
帰らなければいけない。



息子はその頃

3歳になったばかりで



自分の妹に病気がある

ということは

わかっていたと思いますが


なんで親と一緒にいれないのか


一緒にいれたと思ったら


なぜまたすぐ病院へ行ってしまうのか



理解するのは

難しかったと思います。




病院へ戻る日は


やっぱり泣いて。




私の母に抱きついて


車に乗る私たちを見ないように

背を向け



泣いていました。





私の母が


もう、可哀相でみてられないよ。



と言っていました。






外泊の度に


こんな思いをさせてしまうし



外泊中は息子の寂しさが爆発して

私に当たり散らしてて

私も怒ってしまうし




もう、外泊なんて

しない方がいいんじゃないか。





そんな風に思いました。





大学病院には

カウンセラーの先生がいて



付き添いの親の話を

聞きに来てくれていました。


特定の保護者のとこだけに
来ていたので

多分、看護師さんが
ちょっと病んでそうな母親を
先生に伝えて、話を聞きにきてくれていた。





私は、先生に

息子の相談ばかりしていた気がします。





いっそのこと

ちゃんと退院できるまでは

外泊しない方がいいのでは


と聞いたら




それは、違うよ。



と言われました。


帰ったときは、息子が大荒れで

私も大変だし

また、病院戻るときに

辛い思いをさせてしまうけど



それでも少しでも長く

家族は一緒にいた方がいい。




というような事を

言われました。





今は大変でも

きっと退院してから

あの時帰っててよかった

と思うよ。



と、言われた気がします。





息子は、退院してから

寝言で


お母さん、嫌い嫌い嫌いー!

と言ったり


いきなり、泣いたりすることもありました。


最近は

寝言で叫ぶことは無くなりましたが



小学生になった今でも


いきなり



学校行ってる間に
お母さん、死んでたりしない?!


とか


とにかく私がいなくなることを

怖がります。





私への反抗も酷くて




もしかしたら


娘の入院生活の間での

愛着障害

のようになってしまったのかな…



と思うときがあります。




けど、少しずつ今は

息子の暴言も減ってきているので



あのとき、辛いからと


外泊や一時退院をしなかったら



もっと息子の心に

深い穴を作ってしまっていたのかな



と、思いました。




私は、心理の専門家でも
なんでもないので


わかりませんが



当時のカウンセラーの先生のことは

信頼していたので


そう感じるのかな。








続きます。