バミューダトライアングルで行方不明になった戦闘機群や巨大な貨物船が、砂漠に失踪当時の姿のまま忽然と姿を現した。謎の発光体が米国内外で目撃され、原因不明の大規模停電が発生。発電所に勤めるロイ・ニアリーも停電の復旧作業に向かう途中、不可思議な機械の誤作動を起こす飛行物体と遭遇。それが放つ閃光を浴びて以後理由も判らないまま、憑かれたようにUFOの目撃情報を集め出し、枕やシェービング・クリームに漠然と山のような形を見出すようになる。インディアナ州に住む少年バリー・ガイラーは家の台所に入り込み冷蔵庫を漁っていた「何者か」と鉢合わせするが、恐れる様子も無く後を追い掛け、その母のジリアンも深夜外に出て行った息子を連れ帰ろうとする途中で飛行物体の編隊と遭遇し閃光を浴び、ロイ同様に山の姿を描くようになる。

飛行物体の群れにバリー少年が連れ去られる(アブダクション)など謎の現象が続く中、フランス人UFO学者のクロード・ラコームは異星人からの接触を確信し、「彼ら」と直接面会する地球側の「第三種接近遭遇」プロジェクトをスタートさせる。「彼ら」からのデータ送信をキャッチしそれが地上の座標を示す信号で、ワイオミング州にあるデビルスタワー(悪魔の塔)という山を指し示していた。軍も出動し有毒ガス漏洩を偽装して住民が退避させられるがニュースで報じられた事によってロイとジリアンは探し求めていた奇妙な形の山がデビルスタワーである事を確信。州境を越えデビルスタワーを目指す。

デビルスタワーに陣取ったラコームらプロジェクトチームの目前に飛行物体の編隊が現れ、チームが送った信号に反応を示して飛び去った。関係者達は歓声を上げるが、直後山の背後から「彼ら」の母船とみられる巨大な円盤が重低音を響かせながら出現する。

 

 

アメリカ東海岸に位置する海辺の田舎町アミティの浜辺に、若い女性の遺体が打ち上げられた。町の警察署長ブロディは死因を「鮫による襲撃」と断定、ビーチを遊泳禁止にしようとするが、夏の観光で成り立つ町の有力者はこれを拒否する。この対応の悪さから、少年が第2の犠牲者となってしまう。

少年の両親が鮫に賞金をかけたことで事態は公となり、アメリカ中から賞金目当ての人々が押し寄せたアミティは大騒動となった。その対応に追われる一方で、ブロディは鮫の専門家である海洋学者フーパーを呼び寄せ、協力を求める。フーパーは最初の遺体を検視し、非常に大型の鮫による仕業と見抜く。

そのころ、イタチザメが捕らえられた。町中が事件は解決したと喜ぶ中、フーパーはイタチザメの口のサイズが遺体に残る噛み跡より小さいことから、別の鮫である可能性を指摘する。念のために鮫の消化器官の内容物の確認を提案するが、市長は反対した。納得できないブロディとフーパーはその夜、秘密裏に鮫の腹を裂いたが、人が食べられた痕跡は確認できなかった。フーパーの所有する調査船で鮫の探索に出た2人は、アミティの漁師の船が漂流しているのを発見する。調査のため海に潜ったフーパーは、船底に刺さっていた大きなホオジロザメの歯を見つけるが、漂う漁師の遺体に驚いた拍子に紛失する。

翌朝、2人は市長に「犯人は巨大なホオジロザメであり、すぐに海を閉鎖する必要がある」と申し出るが、利益を優先したい市長は、証拠となる鮫の歯がないことを理由にこれを拒否し、海開きを実施する。その結果、観光客を鮫が襲うという最悪の事態が発生する。

そこでブロディは、地元の漁師クイントを雇い、鮫退治を提案する。ブロディ、フーパー、クイントの3人は、鮫退治のため大海原へ乗り出す。しかし、現れたホオジロザメのサイズは、彼らの予想をはるかに上回るものであった。ブロディ達と巨大ザメとの激闘が始まる。

 

 

物語は、バス停のベンチに座るフォレストが、バスを待つ人々に話しかけながら過去を回想するという形で進行する。

幼少期~学生時代
アラバマ州グリーンボウに住むフォレスト・ガンプ知能指数の低い少年で、背骨が歪んでいるため脚装具を付けないとまともに歩けなかった。母親はそんな彼を特別扱いせず、普通の子供と同じように育てたいと考え、女手一つで公立小学校への入学も勝ち取る。入学初日、スクールバスに乗る事となったフォレストは「知らない人の車に乗ってはいけない」という言いつけを思い出して戸惑うが、運転手と互いに自己紹介し合う事で乗り越える。バスの中では誰もフォレストを隣に座らせなかったが、ただ1人ジェニーという女の子だけは彼のために隣の席を空け、以後2人は自然と仲良くなる。小学校でいじめの標的にされるフォレストだが、あるとき無我夢中で逃げているうちに走れるようになり、以後彼は脚装具を付けずとも歩けるようになって、自転車でも追いつけないほどの俊足を発揮し続けた。ある日、父親に怒鳴られるジェニーを見たフォレストは、その手を握って畑の中を逃げ回る。翌日、彼女の父親が性的虐待を行っていたことが発覚し、父親は警察に捕まり、ジェニーは親戚へ引き取られた。
高校生になってもいじめられていたフォレストは、追いかけてくる同級生の車から逃げ切り、ある日そのままアメフトの試合中のコート内へ進入してしまうが、コーチにその俊足ぶりを見込まれ、アラバマ大学へ入学しフットボールチームに入る。試合ではいつも好成績を収め、全米代表選手に選ばれるまでになり、ケネディ大統領に面会する機会をも得た

 

 

軍隊時代
ベトナム戦争が始まった頃、無事に大学を卒業したフォレストは、特にする事も無かったのでスカウトを受け入れアメリカ陸軍に入隊した。志願者が集う新兵訓練所行きのバスに乗り込む際、スクールバスの時と同様に自己紹介をするフォレストだが、「お前の名前なんぞ知った事か!」と怒鳴られる。今回も誰もフォレストを隣に座らせなかったが、今回は同じアラバマ州出身のアフリカ系アメリカ人であるバッバことベンジャミン・ブルーが隣の席を空けた。彼の家族は代々エビ漁とエビ料理で生計を立てていて、自身もエビ漁師になる事を夢見ている。意気投合し親友となった2人は、共に訓練に励む。命令に対して「はい」と答え、命令された事だけをこなせば良い軍隊の生活はフォレストに向いており、俊足もあって優秀な兵士になる。訓練後、ベトナムに出征する事となったフォレストは、落ちぶれてストリップ劇場で働いていたジェニーにその旨を打ち明け、暫しの別れを告げる。戦地では河が入り組んだメコンデルタ地域を担当する第9歩兵師団に送られ、ダン・テイラー中尉が指揮する小隊へ配属される。進撃を続けていた小隊だが、雨季が明けた日に敵の待ち伏せで窮地に追い込まれてしまう。フォレストは負傷した戦友達を探し出し安全な場所へと運び出すも、既に致命傷を負っていたバッバは「うちに帰りたい」と言い残して死んでしまった。
卓球全米チーム
最後の戦いで尻に被弾したフォレストは、両脚を失ったダン中尉と共に軍病院で手当てを受ける。療養中の暇潰しに卓球を始めたフォレストは、瞬く間に才能を発揮。卓球全米チームに入るべく帰国し、母親が見守る中、戦友を救った勇敢な行為に対しジョンソン大統領から議会栄誉勲章を送られる。その後、ブラックパンサー党の仲間として反戦活動を行うジェニーに再会。フォレストはジェニーに自分の想いを伝えるが、相反する立場のジェニーはフォレストの前から去っていった。数年後、フォレストは「ピンポン外交」の主役となり、卓球で世界大会に出場。テレビのトーク番組でジョン・レノンと共演するまでになった。
会社設立
除隊後、フォレストは卓球で得た資金で「バッバ・ガンプ・シュリンプ」を設立、亡き親友バッバとの「除隊になったら2人でシュリンプボートに乗ってエビ漁を始めよう」という約束を叶える。設立後しばらくしてダンも加わるが、漁果は芳しくない。ある夜、後に「カルメン」と名付けられるハリケーンが発生し、港に留まっていた他のエビ漁船はすべて大破するが、たまたま沖へ出ていたフォレスト達の漁船だけは運良く無事戻って来られた。以後は大漁が続き、人生に絶望していたダンも希望を取り戻し、やがて「バッバ・ガンプ・シュリンプ」は知らぬ者はいないほど大きな会社へと成長する。
そこで得た資金を、ダンはフォレストの言う「果物の会社」(ベンチャー企業時代のアップル)へ投資し、後に同企業が上場したことで億万長者になった。あり余るほどのお金を手に入れたフォレストは、半分をバッバの遺族へ渡し、残りも様々な所に寄付した。しかし、たった1人の家族だった母親をで亡くしたため、フォレストは孤独な日々を過ごす。
ジェニーとの再会
ある日、家にジェニーが現れ、数年ぶりの再会を果たす。彼女が人生に挫折した事を知ってか知らでか、フォレストは不器用なりにジェニーを愛し続ける。いつしかジェニーもそれに応えるようになり、幸せな日々を過ごす2人。だが、ある朝ジェニーはフォレストに黙って家を出ていった。
数日ほど放心した後、わけも無く走りたくなったフォレストは、同棲中にジェニーから贈られたナイキスニーカーを履いて外へ飛び出し、ひたすら走り始める。何往復もアメリカ横断を繰り返す彼の姿を見て、大勢の人々がフォレストの後を追うように走り始め、いつしか彼は「平和を願って走る男」とアメリカ中の話題になる。やがてフォレストは「疲れたから家に帰りたい」と言い残して走るのをやめるが、テレビでそれを知ったジェニーから、彼の元へ手紙が届く。
現在

※ここから物語は現在進行に移る。

フォレストがバスを待ち続けていたのは、ジェニーに会いに行くためだった。最後の聞き手である老婦人から、目的地がバスに乗る必要が無いほど近くだと教えられたフォレストは急いで走り出し、ジェニーが待つアパートの一室へ辿り着く。そこにフォレストと同じ名前のジェニーの息子が帰宅し、ジェニーは彼がフォレストと自分の子供であると告げる。その後、ジェニー本人から「不治の病」を罹っていると告白されたフォレストは、改めて自分の想いを伝え、結婚を誓い合う。アラバマのフォレストの家に帰り、結婚式を挙げる2人。彼らを祝福するために訪ねてきたダンはチタン製の義足をつけ、アジア系の女性と婚約していた。
程無くしてジェニーは亡くなり、フォレストは幼少の頃一緒に過ごした木の下に彼女を埋葬する。フォレストが子育てに奮闘した末、かつての自分のように息子をスクールバスで小学校へ送り出すところで、物語は幕を閉じる。
パート1・2・3に登場するそっくりさん
物語は1885~2015年の計130年にわたりヒルバレーという一地域でタイムトラベルを繰り返している。先祖代々ヒルバレーに住んでいる住民もおり、先祖と子孫である、という設定で多くのキャストが一人二人~複数役で登場している

 

 

。特にマクフライ一族とタネン一族の男はそれぞれ一人の役者が演じている(マーティの父親のジョージと兄のデイヴィッドを除く)。
乗り物に轢かれそうになるマーティ
パート1の1955年とパート2の2015年では自動車。パート2の1985年A(時空の歪みが生んだもう一つの1985年)ではバイク。パート3の1885年では馬車。
乗り物に牽引されるマーティ
パート1では登校の手段として、パート2ではグリフ一味との逃走劇の際に着陸してきた車に、パート3ではビュフォードの乗る馬に引きずられた。
時代ごとのヒルバレー紹介
初めてヒルバレーに訪れたとき、映像が全体にパンしてマーティ視点で町紹介がある。
微妙に(あるいは微妙な)ムーン・ウォークをするマーティ
パート1では1955年の景色が違っている時計台周辺を見渡しているときに。パート2では改変された1985年に唖然とし、元市長のレッドにぶつかる直前に。シリーズが進むにつれてムーン・ウォークっぽさが増していき、パート3ではバーでビュフォード・タネンにからまれついに踊りだした。
マーティが気絶して、しばらくベッドで横になった後で母(未改変の1985年にいる母と思い込んでいる)に起こされる
パート1では結婚前の若き日の母、パート2ではビフと再婚させられて豊胸手術を受けさせられた厚化粧の母、パート3では母によく似た先祖(玄祖母)。いずれも、起きる直前までは母の声と勘違いしているが、母(または母似の別人)の言葉を聞いて飛び起き、本人を見て驚愕する。パート1では「あなたは1955年に戻ったのよ」「1955年だって!?」、パート2では「私の27階なら安心よ」「27階だって!?」、パート3では「このマクフライ農場なら安全だから」「マクフライ農場だって!?」。
カフェで「マクフライ!!」と怒鳴るタネン一族
1ではジョージに対してビフが(自分の事かと思ってマーティも振り返る)、2ではマーティに対して老人ビフが(マーティJr.と勘違いして)、3ではビュフォードがマーティに対して(シェイマスと勘違いして)。
マーティの奇襲
マーティがビフ一族に対して「あっちを見ろ!」「あれは何だ?」など他の方角に注意を促して攻撃をしかける。1では55年のビフに対して。2では2015年のグリフ、富豪になった1985年のビフ、1955年でビフの部下など。3ではビュフォードに対しフリスビー・パイの皿(フリスビーの原型)を投げ銃の軌道を変えることに成功。ただし、グリフは相手の攻撃を察知する装置を左手首につけていた為、マーティのパンチを防ぐことができたが、直後に金的を思いっきり蹴り飛ばされている。
マーティとドクの掛け合い
危機的状況に対して、ドクが「Great Scott!(なんたることだ)」と言うのに対して、マーティが「This is Heavy(ヘビーだ)」と返すのが、3作を通して定例化している。ただしパート3では、一度だけ双方の台詞が逆転する場面がある。
マーティと妙なファッション
パート1では1985年の服装(ダウンベスト)を幾度と無く救命胴衣と勘違いされ、ついには「沿岸警備隊員です」と開き直る。パート2ではドクに「目立たない服にしろ」と言われているにも関わらず、見るからに怪しい服装(黒の革ジャンと中折れ帽とサングラス)をし、パート3では当時のものとは異なる1955年の派手な西部劇風のファッションを1955年のドクに着せられ、バーの客に「サーカスが来たとは知らなかった」と笑われる。その後、ドク(現代)から「何処の馬鹿がそんなの着せたんだ?」と突っ込まれる。
序盤でのタネンからの逃走劇
カフェあるいは酒場の前の通りにて、タネンを怒らせたマーティが各時代の乗り物をスケートボードの代用品にして逃走を計り、同様に各時代の乗り物でこれを追うタネン一族という一幕。1では子供が乗っていたキックボードから舵取り部分を外して使用し、2では子供が乗っていたホバーボードからやはり取っ手を取り外して使用した。1、2では最終的にマーティが相手を出し抜き、タネン一味が自滅する。しかし3では、スケートボードに代わる物がなかった為あっさりと投げ縄で捕まってしまい、しまいには時計台に吊るされてしまう。
タネン一族と「Jones」家の肥料
1ではビフと3人の子分達が愛車に乗ってマーティを追い詰めるが、逃げ切ったマーティに目を奪われ、すぐ前に止まっていた「D. Jones」の肥料運搬トラックに追突し、肥料まみれとなる。2ではスポーツ年鑑を取り戻したマーティをビフが愛車で追いかけるが、上空から現れたデロリアンに目を奪われ、すぐ前を走っていた「D. Jones」のトラックに再び追突し、肥料まみれとなる。3ではビュフォードが決闘でマーティのパンチを喰らい、肥料が積まれた「A. Jones」の荷車に倒れ込む。肥料まみれになるたびに、「I hate manure.(オレはこいつが大嫌いなんだ)」と言う。
ストリックランド一族とタネン一族の関係
1、2の1955年では教師と生徒、1885年では荒くれ者と保安官と言う立場の違いで、ストリックランドが終始威圧的にタネンに接する。3の未収録映像ではストリックランドが射殺されるシーンが存在する(その為、最後の逮捕現場にいない)。
未来の変化を予め撮った写真の変化によって表現
1ではマーティの兄弟が写っている写真、2では本来マーティJrが逮捕された時の新聞の写真と85年のジョージとブラウンの新聞記事(とビフの店のマッチ箱)、3では55年で撮ったドクの墓の写真。
挑発に乗るマーティ
2以降はマーティの短所として重要な要素となる。特に「腰抜け(Chicken/Yellow/Coward)」という言葉には敏感。
タネン一族の子分は必ず3人
パート1に登場する55年の3人は、パート2のビフによって改変された85年にも年をとって登場。グリフの手下のみ女性が1人いる。
マーティはどの時代のカフェでも、結局注文した飲み物を飲めてない
パート1では、ルーのカフェのブラックコーヒー(「砂糖が入ってないやつ」と注文したら出された)。パート2では、カフェ80'sのペプシ・パーフェクト。パート3では、パレス・サルーンのウイスキー(飲み物を注文したら出された)。いずれもタネン一族にからまれて、飲む機会を失っている。
マーティはどの時代のカフェでも、注文する前に必ず店主に小言を言われる
パート2で出てきたカフェ80'sのみ全自動なので、機械に小言を言われる。
日本贔屓?
1では冒頭のトヨタ販売店のCM及び日本企業の製品が多数登場、およびマーティが同社の4Runnerを絶賛、2ではマーティの上司が日系で名前は「フジツウ・イトウ」、3では日本製品を貶す1955年のドクに対し「日本の製品は最高」と賞賛。
各時代特有の事象・物品を利用したタイムスリップ
タイムマシンの故障や燃料切れなどを補うために、その時代では調達できない物資の代替物としてこれらを利用する(パート2は例外)。1では時計台への落雷、2では未来の技術でミスターフュージョンを使用(生ゴミが燃料)、3では機関車での後押しによる加速とミスターフュージョンの発電によるタイムスリップ。
模型での作戦会議
タイムマシンが一部分壊れたため、1,3ともにマーティとドクが模型を使ってタイムスリップの作戦を練る。また、ドクは模型の出来について詫びるが、マーティが「よく出来てるよ」とフォローするのもお決まりとなっている。
また、作戦会議の直後に必ず女性(1では1955年のロレイン、3ではクララ)が訪れ、マーティとドクが慌ててデロリアンを隠している。
2は故障の描写がないため模型は作らないが、ドクが黒板を使い、歪んでしまった時間の流れについて説明するシーンがある。
防弾チョッキ
1ではリビアの過激派にアサルトライフルで撃たれたドクが、2では改変された1985年のビフが風呂場で観ていた西部劇(「荒野の用心棒」)のシーンで、3ではビュフォードとの決闘の際にマーティがこっそり仕込んでいた。
いつもギリギリ
1では発信合図がなる直前にスターターの調子が狂い、2ではビフに追い詰められるまでドクが助けに来られず、3ではドクが目覚めるのがギリギリの時間。3の際にマーティが楽屋ネタらしく「何でいつもギリギリなんだ!!」とぼやく。
倒れるドクと、ドクを起こそうと呼びかけるマーティ
1ではリビアの過激派にアサルトライフルで撃たれ、2では1955年のドクが未来に返したと思ったマーティが現れ気絶、3ではウィスキーをたった1杯飲んだだけで倒れる。いずれも目が覚めるときには傍らにマーティがいる。パート2のみ、ドクが気絶状態から起きるシーンはないが、代わりにパート3はそのシーンが2回登場する。
ドクが死ぬ(歴史改変により生き返るが)
1ではリビアの過激派にアサルトライフルで撃たれ死亡、2では死んでいないものの雷に打たれ消滅したタイムマシンに搭乗していたドクをマーティが死んだと思い込み、3ではビュフォードに撃ち殺される。
ラストシーンで違う時代からのドクが登場
1では未来から帰ってきたドク、2では過去からのドクの手紙、3では新造した機関車型タイムマシンで新しい家族と共に現れる。

アルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラ。地球の熱帯雨林を思わせる密林に深く覆われ、特異な磁力による地形が神秘的な美しさを湛えるこの惑星の地下には、希少鉱物アンオブタニウムの莫大な鉱床が眠っていた。地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物を採掘するため人類はパンドラに進出するが、しかしパンドラにはナヴィという先住民族が住んでいた。RDA社(資源開発

 

 

公社)は資源の採掘を願い出るも、ナヴィ達は地球側の提示する条件にまったく関心を示さなかった。資源開発の目的を果たすべく、RDA社は地球人とナヴィそれぞれのDNAを掛け合わせた人造生命体を作り、神経を接続する操作員の意識を憑依させたアバターとしてナヴィとの接触を図る「アバター計画」をスタートさせる。しかし、それでもナヴィ達はどのような申し出にも興味を抱かず、地球人から見れば未開で原始的な生活に満足するのみで、交渉は一向に進まなかった。

海兵隊員のジェイク・サリーは、アバターの操作員だった兄が急死したことにより、RDA社から兄の仕事を引き継いでほしいとの誘いを受ける。アバターは操作員各自のDNAに合わせて作られているために新たな操作員を使うとなると高額なアバターをもう一度作り直さねばならないが、ジェイクは一卵性双生児の兄とDNAが一致するため、兄のために作られたアバターを利用することが可能なのだった。戦傷で下半身不随になっていた身体を治す治療代を得るため、ジェイクはRDA社の誘いに応じることにする。

西暦2154年、およそ6年の冷凍睡眠を経てパンドラに辿り着いたジェイクは、ナヴィ研究の権威でアバター計画の責任者であるグレイス・オガースティン博士の下で操作員としての任務に就くこととなった。兄のアバターは問題なくジェイクの神経に適合した。仮の肉体とはいえ、久々に自身の足で自由に動けることにジェイクは大きな喜びを感じる。アバターとのリンクに慣れ始めた頃、ジェイクは地球人居留地を警護する傭兵部隊の隊長・クオリッチ大佐から、グレイスの下で働きながら自分にも重要な情報を入れてほしいと持ちかけられる。新参者のジェイクは知らなかったが、具体的な進展のないアバター計画に苛立つRDA社の責任者・パーカーと、地道に交渉を続けるべきとするグレイスの間には確執が存在した。そして、ナヴィを蔑視するクオリッチが、交渉がうまくいかないならば強硬手段もやむなしと、何かにつけてパーカーを焚きつけていたのだった。

ある日、アバターを使ってのフィールドワークに参加していたジェイクは、不意なアクシデントから仲間とはぐれてしまい、危ういところをネイティリというナヴィの若い娘に助けられる。やがて現れたネイティリの部族・オマティカヤ族の村人達に捕えられたジェイクは彼らの村へ連行され、そこで部族のリーダーであるネイティリの父母に引き合わされる。元海兵隊員であるためにこれまで接触を図ってきた科学者達と異なる印象を持たれたジェイクは、ネイティリからナヴィの生き方を学ぶよう勧められる。

ジェイクはハンターとしての修行を積む過程を通して、ナヴィの生き方を学んでゆくこととなった。埋葬した死者の魂が死後も大地に戻って生きてゆくと考え、狩りでしとめた獲物の死骸にも祈りを捧げるナヴィの自然観では、自らの命も含めたすべての生命エネルギーが大自然の中を循環してゆくものと考えられていた。惑星全体を取り巻く雄大な連鎖の中で各々の生を位置づけるその生き方は、環境破壊によって母星を瀕死の状態にまで追い込んでしまった地球人とはまるで異なるものだった。一人前のハンターの証として手に入れることのできる翼竜・イクランも、家畜や乗り物として扱うのではなく、あくまでフィーラー(触覚)を介して心を通わす友人として彼らは扱っていた。ある日、イクランを駆っての飛行の最中、ジェイクは巨大な翼竜トゥルークを目撃する。『空の王者』の異名をとるこの翼竜に受け入れられた者は、永いナヴィの歴史の中でも数えるほどしかいない。トゥルーク・マクトと呼ばれる乗り手は、その偉容をもってすべての部族を糾合し、ナヴィの指導者として尊崇を受けたのだという。

「ナヴィは二度生まれる」という言葉は、厳しい修行を経た後に一人前のハンターとして認められた者を迎えるためにナヴィに古くから伝わる言葉である。ハンターの修行を終えてオマティカヤ族の信頼を得たジェイクは、正式に部族の一員として、彼らの『兄弟』として認められることとなった。そして、一緒に時を過ごしたネイティリとの間にも愛情が芽生え、二人は互いに深く愛し合うようになっていた。

その一方で、RDA社の苛立ちは頂点に達していた。遅々として進まぬ交渉に業を煮やしたパーカーとクオリッチはついに強硬手段に訴え、莫大な地下資源を地蔵するオマティカヤの村への襲撃に乗り出そうとする。強引なやり方に驚いたジェイク達は彼らを制止しようとするが、二人はさらに魂の木への攻撃までをも考えていた。魂の木はナヴィの神であるエイワの意思の宿る神聖な場所と考えられ、その信仰を一身に集める聖地である。グレイスの見立てでは、パンドラに生息する植物は電気信号を出して交信し合い、それらが巨大なネットワークを形成して惑星全体を覆っている。それらの生命エネルギーの情報のネットワークが総体としてさながら巨大な脳細胞を構成して惑星の生態系を維持する意思を持っており、ナヴィを始めとするパンドラの生物はフィーラーを介してその意思にアクセスすることができる。ナヴィ達が崇める「母なる女神・エイワ」こそがそれであり、空想や迷信などではなく自然現象の一種として彼らの神は実在するのだった。グレイスはこのような貴重な生態系を破壊すべきではないと懸命に説くが、パーカーとクオリッチは全く理解を示さない。結局攻撃は断行され、焼夷弾とミサイルの雨がオマティカヤの村を壊滅させてしまう。

オマティカヤ族と共に暮らすことで彼らを愛し、自身がナヴィの生き方を心の底から愛していることに気づいたジェイクは、地球人達に背を向け、パンドラのために戦うことを決断する。同様に悪辣なやり方に反発した少数の仲間と共に居留地を出奔するが、逃走の際にグレイスが重傷を負ってしまう。彼女を救うには超常的な治癒能力を持つというエイワに頼るほか無かったが、ナヴィ達が侵略者の片割れを助けてくれるとは到底思えなかった。ジェイクは一か八かの賭に出て空の王者・トゥルークを手懐け、トゥルークに受け入れられた伝説のトゥルーク・マクトとしてオマティカヤの村人達の前に現れ、再び彼らの信頼を取り戻すことに成功する。グレイスの治療は間に合わなかったが、村人達はジェイクの下で戦うことを決意してくれた。そしてオマティカヤ以外の部族も、トゥルーク・マクトの号令によって魂の木に結集し、ナヴィ達は一致団結して侵略者に対抗することとなった。

一方、ナヴィ達の決起計画を察知したクオリッチも、これに先制攻撃をかけるべく魂の木への侵攻作戦を準備し始めた。信仰の大本である魂の木もろともナヴィを蹂躙しようとするその企みを知ったジェイクは、決戦を前にして魂の木の下でエイワの助力を得るべく祈りを捧げる。誰の味方もせずに自然のバランスを保つだけというエイワが果たして力を借してくれるか心許なかったが、ジェイクはフィーラーを介して母なる女神に一心に祈りを捧げた。

クオリッチの攻撃が始まった。歩兵と巨人ロボット兵器・AMPによる地上部隊、攻撃ヘリによる空挺部隊、そして聖地のすべてを焼き尽くすべく大量の爆薬を積載した大型輸送機が、一丸となって魂の木を目指して進行してゆく。ナヴィ達はジェイクの指揮の下でこれに対峙するが、地球側の圧倒的な軍事力の前には果敢な抵抗も無力だった。しかし、激闘の渦中で次々に仲間が倒れてゆく中、奇跡が起こった。地上には地鳴りのような足音を立てて無数の獣たちが殺到し、空には天を覆い尽くさんばかりのイクランの群れが現れ傭兵部隊を襲い始める。ジェイクの捧げた祈りをエイワが受け入れ、パンドラの生物たちに惑星を護る戦いに参集するよう呼びかけてくれたのだった。惑星中から集まったかと思えるほどの数多の生物が天地を問わずに襲いかかり、戦況はにわかに逆転した。勢いに乗ったジェイクは爆薬を積んだ輸送機を爆散させ、クオリッチの乗る隊長機をも墜落させることに成功する。が、クオリッチは積載されていたAMPに乗って間一髪で脱出する。

AMPの落着した先は、ジェイクのリンク装置のあるコンテナハウスの目と鼻の先だった。妨害しようとするネイティリをはね除け、クオリッチはジェイクの眠るカプセルを破壊しようとするが、そこへジェイクが駆けつけ、二人はついに正面切って対決することとなる。鋼鉄の巨人を相手にジェイクはひるむことなく戦うが、激闘の最中クオリッチはわずかな隙を狙ってカプセルを攻撃し、ジェイクはアバターとの神経接続を断たれてしまう。クオリッチは行動不能になったアバターを捕らえるが、しかし直後に死角を突いて放たれたネイティリの矢がその胸に突き立った。クオリッチは苦悶の声をあげて絶命し、主を失ったAMPは轟音と共に地に伏した。

戦いは終わった。傭兵軍の残党も、RDA社の面々も、地球人達はナヴィと共に戦った一部の人間達を残してパンドラを退去することとなった。侵略者達が去っていった後、ジェイクもまた居留地を後にする。無人になった居留地を去ってジェイクが赴いたのは、あの魂の木の下。今度こそ本当に部族の一員としてジェイクを迎えるべく、オマティカヤの兄弟達が彼を待ってくれているのだった。魂の木の下、アバターと共に静かに横たわるジェイクは、エイワの力によってその意識をアバターの肉体に移される。ネイティリや大勢の同胞達に祝福される中、ジェイクの意識を宿したアバターは力強くその瞳を開いた。さながら「ナヴィは二度生まれる」という言葉をなぞるかのように、ジェイクはナヴィとして新たな生を受けたのだった。

タイタニック号が沈没してから84年後の1996年。トレジャー・ハンターのブロック・ロベットらはタイタニックと共に沈んだとされる最高峰のダイアモンド・「碧洋のハート」の在り処を探るべく、小型潜水艇を用い深海のタイタニックの調査を行っていた。そして、上流階級女性が搭乗していたと思われる1等客室の部屋から一つの金庫を発見する。歓喜に包まれる調査団は金庫をこじ開けたものの、中にあったのは彼らが探していた宝石ではなく、古ぼけた紙切れだった。

しかし、その紙切れを綺麗に洗い直すと裸体の女性が浮かび上がり、その胸には「碧洋のハート」らしきダイヤを身に着けていたのだった。この一枚の絵画の発見をブロックはテレビで堂々と報じ、その放送を見たある老女は驚きを隠せずにはいられなかった。そしてブロックに一本の電話が入った。その声の主はなんと沈没事故から奇跡的に生還し、今では100歳を超えるその絵のモデルだった。ブロックと連絡を取り合った女性は孫娘ともども調査団の船に訪れ、静かにあの豪華客船の中で起こった知られざる話を語り始める。

1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港から当時史上最大の豪華客船タイタニックはニューヨークへと向けた処女航海へと出発した。上流階級の令嬢だったローズ・デウィット・ブケイターは、その婚約者のキャルドン・ホックリーと未亡人となった母と共にタイタニックへと乗船するが、半ば強制された婚約に気分は晴れないでいた。ブケイター家は破産寸前で母親がホックリー家の財産を目当てにした結婚を強制したのである。一方、貧しい青年'ジャック・ドーソンは、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ、友人のイタリア青年ファブリッツィオと共にタイタニックに乗船する。

午後0時00分、正午きっかりにタイタニックは数多くの見物人や見送りの人々の歓声に包まれてサウサンプトンを後にする。故郷であるアメリカに帰れることになった画家志望のジャックは、政略結婚のためにアメリカに向かうイギリスの上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし、2人は身分や境遇をも越えて互いに惹かれ合う。

しかし、航海半ばの4月14日午後11時40分、波一つない水平線の向こうに、見張り員はぼんやりとたたずむ白い影を発見する。それはタイタニックの針路に横たわる巨大な氷山の姿だった。「針路正面に氷山!!」。見張員から直進すると氷山に衝突すると報告を受け、当直士官(船長に代わって船を指揮する士官)のマードック一等航海士は「取舵一杯[7]、後進全速」の号令をかけたが、衝突を回避することは出来ず、タイタニックは氷山の横を擦るように衝突してしまう。破損個所から浸水が進んで徐々に船体が沈み弾め、船全体がパニックに陥る。女子供の救助が優先されるが、ローズは取り残されたジャックを探そうと船に残り逃げ遅れてしまう。多くの乗客を残したまま船は大きく傾いた状態で沈み始め、甲板の先端に逃げ延びていたジャックたちは手すりに決死の覚悟で捕まり、重量に耐え切れず沈んでいくタイタニックと共に海中へ落ちていく。

何とか無事に生き延びた二人だったが、周囲は深い闇に包まれ救援の姿は見えなかった。ローズを瓦礫に捕まらせ自分は極寒の海中に浸かっていたジャックは、冷たい水に体力を奪われて力尽き、ローズの懇願も空しく海中に沈んで果ててしまう。ジャックのためにも生き残るべく、生きる気力を振り絞ってローズは警笛を鳴らして自分の居場所を知らせ、救援を経て一命をとりとめる。

全てを語り終えたローズは、こっそりと隠し持っていた碧洋のハートを海に捨ててしまう。そして、心の中でジャックとの再会を思い描きながら静かに床に就くのであった。

 

 

ハリー・タスカーは、妻・娘と共にロサンゼルスで暮らすコンピュータ会社セールスマン。だが、彼の本当の姿は、大統領直属の国家保安組織「オメガ・セクター」所属のスパイだった。

彼は、中東で暗躍するテロリストの資金ルート解明という使命を帯び、そのカギを握っているとされる古美術商の女・ジュノに接近する。だが、彼女と行動を共にしていたテログループ"真紅のジハード"のリーダー、アジズはハリーを不審に思い、手下とともに彼の命を狙うが、間一髪でハリーはこれを撃退するもアジズは逃がしてしまう。このゴタゴタでホームパーティーの約束を破ってしまったハリーは謝罪しようと妻・ヘレンが勤める法律事務所に向かうが、そこで見たのは見知らぬ男と密会の約束の電話をしていたヘレンの姿だった。ハリーは、「ヘレンが男と不倫している」と思い込み、組織の力を使って捜査を開始。結果誤解と判明したものの、その中で妻が抱く「平凡な日常への不満」を知り、ハリーは捜査の延長として彼女にスパイの任務を疑似体験させることにした。ところが、そこへジュノと「真紅のジハード」一味が乱入。夫妻は捕らえられフロリダ半島近くの小島にある彼らのアジトへ連行され、さらには娘も巻き込まれた。彼らはソ連核弾頭を密売によって所持しており、米軍ペルシャ湾岸からの即時撤退を要求。聞き入れられない場合はアメリカ主要都市を核攻撃するという。ついにはハリーの正体も明かされ、ショックでヒステリーを起こすヘレン。

迎えた国家と家族の危機に、ハリーはどう対処するのか。

 

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2029年近未来。反乱を起こした人工知能スカイネットが指揮する機械軍により絶滅の危機を迎えていた人類だが、抵抗軍指導者であるジョン・コナーの指揮下、反撃に転じた。脅威を感じたスカイネットは、未来から現代へ殺人アンドロイド「ターミネーター・サイバーダインシステム・モデル101」を送り込み、ジョンの母親サラ・コナーを殺害することでジョンを歴史から抹消しようと目論む。同じ頃、抵抗軍からも兵士カイル・リースが、サラの護衛という使命を帯びて未来から送り込まれた。ターミネーターとカイルは未来に戻ることができず、抵抗軍が時間転送機を破壊したため、「二人」に続いて現代へ来る者はいない。人類の命運を分ける戦いが、1984年5月12日木曜日ロサンゼルスで始まる。

ターミネーターは手始めにジョンの母体となる人物の居場所を割り出そうとするが、情報にあるのは、「サラ・コナー」という名前と「ロサンゼルス」という住所だけであったため、電話帳に載っている同姓同名の女性を順番に殺していく。最後のサラ・コナー宅に侵入したターミネーターは、サラと同居する友人とそのボーイフレンドを殺害し、外出中のサラの顔と声の情報を入手。ついに彼女の居場所を突き止め、殺害を実行しようと銃口を向けるが、やはりサラを追っていたカイルが間一髪で阻止する。逃走を促され、事態が飲み込めず怯えるサラにカイルは「襲撃者はロボットであり、サラを殺害するために未来から送り込まれ、彼女が死ぬまで狙い続けること」「カイルはまだ見ぬサラの息子(ジョン・コナー)の指示により、彼女を守るために現代へやってきたこと」を告げる。

カイルを疑っていたが、やがて心を開くサラ。ターミネーターから逃れるうちに互いへの愛を抱くようになった2人は、潜伏先のモーテルで結ばれた。

休息も束の間、モーテルの場所を突き止められて更なる追撃を受けるサラ達。ターミネーターの運転する大型タンクローリーに対し、満足な武器もなく手製の爆薬での応戦を余儀なくされ、銃弾を受けて傷付くカイルだったが、タンクローリーの隙間に爆薬を押し込んで爆破させ、ターミネーターを炎上させる事に成功する。しかし燃えたのは表面の生体細胞と服だけだった。ターミネーターは炎上する車の残骸から、超合金製の骨格を露にした姿で立ち上がり、さらに追いかけてくる。サラと共に近くの工場へ逃げ込んだカイルは、再びターミネーターの爆破に成功したものの、自らも爆発に巻き込まれて落命、サラも片足に重傷を負う。カイルの死を嘆くサラに、上半身だけとなってなおも迫るターミネーター。サラはターミネーターをプレス機に誘導して押し潰し、ついに完全に破壊する。

数か月後の11月10日、カイルとの子ジョンを宿したサラは、やがて訪れる「審判の日」へ向けての戦いを決意し、旅立つ。

だが、工場に残されたターミネーターの無傷の右腕と破損したチップは極秘に回収され、やがてスカイネットの誕生につながるのだった。

 

 

 
ジョージ・ルーカス

ジョージ・ウォルトン・ルーカス・ジュニア(George Walton Lucas, Jr.、1944年5月14日 - )は、アメリカ映画監督映画プロデューサー脚本家

『スター・ウォーズ』シリーズ『インディ・ジョーンズ』シリーズなどの世界的大ヒットシリーズの製作で、非常によく知られている。スティーヴン・スピルバーグジェームズ・キャメロンと並んで、最も商業的に成功した映画作家の一人でもある。

 

カリフォルニア州モデストに生まれる。少年時代は、テレビで放映されたかつての映画の「連続活劇」やコミックブックに熱中して過ごす。高校時代は、カー・レースに熱中した(この時代の経験が、後に『アメリカン・グラフィティ』に描かれた)。1962年、高校卒業の直前に自動車事故に遭うが、奇跡的に死を逃れ、自分の人生を考え直す。

1960年代の間、フィルムに関する専門学科を早くから設けたロサンゼルス南カリフォルニア大学(USC)で映画の勉強をした。そこで彼はたくさんの短編を制作し、特にその中の一つ、『電子的迷宮/THX 1138 4EB』は数々の賞を受ける。この時代の仲間に、ジョン・ミリアスダン・オバノンハワード・カザンジアンハル・バーウッドマシュー・ロビンズなどがいた。

卒業後、ワーナーのスタジオでの研修中、『フィニアンの虹』を撮影中のフランシス・フォード・コッポラと出会って意気投合し、ハリウッドのシステムに強制されることのない映画制作者のための環境を作ることを目指して、コッポラが設立したアメリカン・ゾエトロープ社の副社長に就任。そして、ゾエトロープの第一作『THX 1138』(『電子的迷宮 THX-1138 4EB』の長編映画化作品)で初監督をつとめることになる。その後、ルーカスは自らの映画制作会社ルーカスフィルムを設立し、制作・監督した『アメリカン・グラフィティ』(『ゴッドファーザー』で一流監督の仲間入りをしていたコッポラを、プロデューサーとして迎え入れる)が大ヒットし、ルーカスは一躍有名になる。そして、20世紀フォックスに企画を自ら持ち込んで『スター・ウォーズ』の制作を始めるが、コッポラが自分の企画に介入することを阻止するために、温めてきた『地獄の黙示録』をノンクレジットで渡してしまう。その代わり、『スター・ウォーズ』をコッポラの影響なしに制作することができた。

『スター・ウォーズ』製作時、監督としての収入は、当時の日本円にして約5,000万円であった。FOXが監督料の上乗せをしようとしたが、ルーカスはこれを受け取らない代わりにマーチャンダイジングの権利を20世紀FOXに要求し、結果、莫大な収入を得る。この収益は、『スター・ウォーズ』全6作(特別篇、ビデオ、DVD収入を含む)よりもはるかに上回る結果となった。

その『スター・ウォーズ』公開時、興行的失敗の知らせを聞きたくなかったために、電話のないオーストラリアのホテルに潜んでいた(映画が成功したと伝えたのは同じくオーストラリアにいたスピルバーグ)。

初めは、監督より編集者として活躍していただけに、早くからフィルムをカットしていく従来の方法ではなく、ビデオを利用した電子編集を導入したり、世界最初のノンリニア編集システム「editdroid」の開発をも支援した。

『スター・ウォーズ』第1作で既にドルビー・ステレオを導入していたルーカスは、映画館の音響設備が整備されていなかった高水準の音響設備や上映環境を整えるため、THXプログラムを1980年代に立ち上げた。これは音響機器の特性から残響・遮音といった上映施設の環境に至るまで厳しい基準を設定し、ルーカスフィルム傘下で高品質の音響製作を行うスカイウォーカー・サウンドの音が、そのまま映画館でも再生出来るよう意図したものである。さらに、映写システム調整用のテスト素材TAPの供給も開始。これによって、上映環境が画も音も改善され、ドルビーのサラウンドシステムの進歩も促した。THXでは上映フィルムの品質管理も行うようになり、レーザーディスクDVDBlu-ray Discなど、家庭用ソフトウェアでもTHX認定を受ける製品がある。映画上映の環境改善、ビデオや音響システムのデジタル化に伴った製作から家庭までの再生環境の向上に、ルーカスとTHXは絶大な影響を与えたのである。

スター・ウォーズ』新3部作では、まず扮装したスタッフに構想した場面を演じさせ、視覚効果と合成した時の仕上がりや各場面の尺、編集のタイミングを見通した上で俳優を起用した撮影に入る、という「撮影前に編集する」プロセスを採用。さらに、その時の映像を撮影前に俳優に観せる事により、後でCGをはめ込むため、撮影中は周りの風景が見えないブルースクリーンの中でも、より演技しやすい環境を作った。

『スター・ウォーズ』第1作のために、ルーカスフィルム傘下に立ち上げたSFXスタジオ、インダストリアル・ライト&マジック(ILM)に、1980年代初頭にCG部門を開設してピクサーの母体を作り、逸早くHD24Pを導入し配給の経費削減にも貢献するデジタルシネマ構想など、映画製作のデジタル化推進の急先鋒であるにも関わらず、当の本人は至ってアナログ派で『スター・ウォーズ』新3部作の脚本も、バインダー式ノートに鉛筆で書かれている。

映画賞にはそれほど縁のないルーカスではあるが、1991年には長年の功績を称えられ、アカデミー賞のアービング・G・タルバーグ賞を受賞した。2007年第79回アカデミー賞授賞式で(過去に監督賞を受賞した)スピルバーグ、コッポラと並んでセルフ・パロディとも言うべき掛け合いを披露した。

製作総指揮を手掛けた作品は多いが、監督作とは対照的にそのほとんどは評価が低く、『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』はその最たる物である。また、監督としての作品も6作品と多くはない(うち4作が『スター・ウォーズ』)。理由の一つに、『スター・ウォーズ エピソード4』(77年)を製作中のストレスが甚大で、内気な性格の上に糖尿病を患っていたルーカスには肉体的負担が強かった事が挙げられる。ルーカスが思い描く「世界観」が誰にも理解出来ず、監督業から編集作業まで総てを手がけなければならないという激務もあって、実際、撮影中に二度入院している。そのため、『エピソード5』『エピソード6』では製作総指揮に回り、次の監督作『エピソード1』まで22年間の空白が出来る事になった。

2012年、1988年から企画を進めていた第二次世界大戦時に空軍に参加した黒人パイロットの物語『レッド・テイルズ』が公開された。ルーカスは同作を最後に「映画製作からも、会社からも身を引くつもりでいる」と引退を示唆した。ただし映画製作に全く関わらないというわけではなく、ルーカスフィルムから離れ、ハリウッドの大作ではなく『THX-1138』のような低予算で実験性の高い作品を作っていくつもりだと話している。

2012年10月30日、ウォルト・ディズニーがルーカスフィルムを40億5000万ドル相当で買収したが、ルーカスフィルムはルーカスが完全に所有していたため、売却益のほぼすべてを手にすることになる。その利益の大半を慈善事業に寄付する意志を表明している。また、資産の半分をいずれ寄付することを宣言するギビング・プレッジに参加している。

1994年の映画『ビバリーヒルズ・コップ3』ではカメオ出演している。

2015年、ディズニー・レジェンドを受賞。

2020年5月4日、カリフォルニア州ロサンゼルスエクスポジション・パークに自身の博物館となる「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」をオープン予定。

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で映画を学び、ユニバーサルと契約。72年、TV映画「激突!」で注目され、以後「ジョーズ」(75)、「未知との遭遇」(77)、「レイダース 失われたアーク」(81)、「E.T.」(82)など発表する作品が次々と記録破りの大ヒットとなり、ハリウッド随一のヒットメーカーとなる。93年には「ジュラシック・パーク」が自身最高の世界興行収入を記録し、さらに「シンドラーのリスト」で念願のアカデミー作品賞と監督賞を受賞。名実ともにハリウッドのトップに立つ。以降も94年に映画スタジオ、ドリームワークスSKGを設立するなど映画業界をリード。「プライベート・ライアン」(98)では2度目のアカデミー監督賞を受賞した。監督業だけでなく、「メン・イン・ブラック」シリーズ(97~12)や「トランスフォーマー」シリーズ(07~)など人気ヒット作の製作総指揮も数多く務める。「ミュンヘン」(05)、「リンカーン」(12)でもアカデミー監督賞にノミネートされた。1947年生まれの説もあり。