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ひさしぶりに小惑星について書いていきたいと思います。
今回はちょっとショッキングな内容かもしれませんので、そこだけ念頭に置きながらごらんくださいませ。
時節柄メンタルに来やすいので、癒しを必要としている方は↓の記事でゆったりとお過ごしくださいね。
今回テーマにあげるのはずーーっと時期が来るのを待ってた小惑星ネッスス。
(なんで今なのか？はまた次回に)
この小惑星はかなり占星術マニアでないとご存じないかもしれませんが、みなさんは聞いたことありますか？？
「小惑星 ネッスス ホロスコープ」と検索するとそれなりにヒットはしますが、日本ではあまりメジャーでなく、海外だと本は出ているもののまだまだ研究段階の小惑星です。
小惑星ネッススは簡単にいうと「人間が抱える究極的な心の闇」をあらわします。
この場合の心の闇とは、暴力性・支配性・衝動などを指しています。
小惑星ネッススは、土星と冥王星の間を巡っており、1993年4月26日に発見されました。
この小惑星はケンタウルス族として分類され、楕円形の不安定な軌道を描いています。
ケンタウルスとは半人半馬のいきもの。射手座のモチーフがそうですね。そしてこの射手座はギリシャ神話のケイローンが星座となったと言われています。
さらに突き詰めると、ケイローンは小惑星キロンの由来であり、占星術においては「癒しを求める心の傷」と意味付けされています。
(射手座の処世術が傷を癒すとも言えるのかもしれません)
そしてネッススもまたケンタウルスでありギリシャ神話に登場します。この時の彼のエピソードが占星術に反映されているのです。
つまり、ネッススのエピソードが暴力的・支配的であったことから先ほどのような意味付けがされているということなのですね～。
ネッソス（古希: Νέσσος, Nessos, ラテン語: Nessus）は、ギリシア神話に登場するケンタウロスである。ネッススとも表記される。ヘーラクレースの妻デーイアネイラにちょっかいを出そうとしたところを、ヘーラクレースに弓で射られて殺された。
ネッソスは死ぬ間際にデーイアネイラを呼び「自分の血は媚薬の効果がある。ヘーラクレースが心変わりしたときには、自分の血を使え。」と言った。
後に、ヘーラクレースが戦利品として絶世の美女イオレーを得たとき、心変わりを恐れたデーイアネイラはネッソスの血を下着に塗った。だがネッソスの血にはヘーラクレースの矢に付いていたヒュドラーの猛毒が含まれ、これを着たヘーラクレースは毒によって体が腐り、瀕死の重傷を負った。
彼は命が助からないことを知ると、自分で火葬の準備をしてその上に横になり、火をつけるように命じたが、皆しり込みして実行したがらない。
ついにポイアースが進み出て火をつけた。ヘーラクレースは感謝し、彼に自身の弓を与えた。(中略)デーイアネイラはこれを知って自殺した。
…ちょっとだいぶ救いようのない話ですが、
ネッススがヘラクレスの妻を襲おうとしたこと。
他者を思い通りにコントロールしようとしたこと。
相手も死に至らしめていることで自分の願望を叶えていること。(時間差な道連れですね…)
こういったことから、人間の底知れない闇、暴力で屈服させる、支配欲などが見えてきますよね。
そしてさらに、ネッススは自分亡き後にも影響力を有していることが見逃せないポイントです。
何ともホラー映画的というか…呪いのような印象を受けますね。
占星術においてケンタウルス族の小惑星(キロン、ネッスス、フォルス*)は『家系に引き継がれるカルマや傷』をあらわすと解釈されています。
*小惑星フォルスはキロンの傷に関わるのでいずれまた書きますね。(いきなり出してごめんなさい(笑))
キロンは半人半馬という容姿ゆえに両親から見捨てられた悲しみ、そして父(神クロノス)の力を越える(捨てる)ことがテーマですし、
ネッススは時を越えても受け継がれる他者への暴力と破壊、コントロールがテーマ。
「血筋を越える」「受け継がれる」ーー。
こういったことからケンタウルス系小惑星には『家系』という意味付けがされているのではないでしょうか？
占星術においてネッススが示すのは家系より受け継がれた暴力性・支配性。
それはつまり、
・自分が暴力を受ける(身体的もしくは精神的)
・自分が第三者に暴力をおこなう
2つのパターンが考えられます。
占星術から見ても、過去の歴史を振り返っても、私たち人間には「残虐性」というのが多かれ少なかれ存在します。
そしてそれは、ネッススの軌道である冥王星があらわす衝動や執着心、本能的欲求が抑えられる(土星)ことで、より一層心に巣くってしまったのかもしれません。
(宗教戦争が多かったのはこの辺も影響してるような)
そしてそれが如実にあらわれているのが、まさに今の世相であり世界情勢なのではないかと。
ネッススのしたことも、世の中にある破壊的行為も受け入れがたいものではありますが、そこには私たちひとりひとりの冥王星(心に押し込めた欲求)も影響しているのかもしれません。
さて次回は、近年のネッススの動きからこの点をもう少し詳しく。最後に12星座別キーワードを載せてお伝えする予定です。
心が癒される内容でなくて恐縮ですが(^-^;
こういう深い心の闇も今後は必要になってくるので、ご自身のペースに合わせて良ければ考えてみてくださいね。
それではまた書きます！
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