今回の兼題は勝山さん出題の「蛤」です。
◇野里子
蛤や三浦三崎の直売所
蛤つゆやご縁なかつたことにせり
⇒三浦三崎はまぐろが有名ですが蛤もとれるのでしょうか。あの辺では砂地の海岸はないけど。
見合いの席ということがわかる。もう断ろうと心に決めた。せっかくの蛤つゆも冷めてしまった。
◇蒼月
蛤は焼けてぱつかと開きけり
<3.25国会前の平和集会にて>
春雨に揺れる幾多のペンライト
⇒焼きはまぐりですね。口があくと食べごろ。
蒼月さんも参加されたのですか。大きく報道されていましたね。予想以上に多くの人が集まった。今の政権の動向に不安と警戒の念をもった人が多いのでしょう。
◇馬空
蛤汁や椀に家紋の嫁ぎ先
再会は何年ぶりや煮蛤
⇒ちょっとわかりにくい。「椀の家紋は嫁ぎ先」の意味ですか。依然としてどういう場面かわかりにくい。今は嫁ぎ先にいるのですか。
久しぶりの旧友との再会ですか。小料理屋で煮蛤をあてに。
◇遊介
蛤や一人娘の祝い膳
蛤の殻に絹着せお守りに
⇒一人娘となればご両親の喜びもひとしおでしょう。
いいお守りですが、蛤の殻が一枚だけだと縁起がわるくないですか。
◇さら
蛤や確かに足に当たりをり
蛤や夜中に起こす大き音
⇒潮干狩りですね。蛤はアサリより大きいから感触でわかる。
砂出しの水の中でごそごそ動く音はすると思いますが大きい音は何の音?
◇一滴
鹿島灘釣れぬ代わりの蛤よ
蛤つゆや手しなやかなる芸者舞い
⇒狙いの魚が釣れなくて港の魚屋で蛤を買った。よくやります。私は干物を買って干物が釣れたのとからかわれたことがあります。
芸者さんのいるお座敷ですか。豪勢ですねえ。
◇あかね
蛤汁すすれば海の香りたつ
厨には大蛤が汐を吐く
⇒確かに、蛤汁は海の感じがします。
砂だしですね。汐の漢字は海水の意味なら潮としたほうが適切。
◇勝山
蛤の生(あ)れし海の香うしお汁
大ぶりの蛤二つのるうどん
⇒あかねさんの句と同じことを詠んでいますが、言葉使いがいいですね。
「のる」は要りますか。
◇夢路
蛤の張りみる子等のおいどかな
蛤や薄き濁りの潮汁
⇒子供が蛤をのぞきみているのだろうけど張りって何?
すこし濁ってすこし苦みがあるのがまたうまい。
◇三四郎
大蛤買うて上りの新幹線
蛤の酒蒸しあてに港町