今回の兼題は蒼月さん出題の「風光る」です。
◇野里子
校庭でゲートボールや風光る
上棟の梁ひき上ぐや風光る
⇒戸外スポーツが気持ちのいい季節になりました。
家の新築現場ですね。白木の梁が光るようです。
◇馬空
なまこ壁つづく河岸なり風光る
マウンドの投手の笑顔風光る
⇒河岸に倉庫が続く場所でしょう。倉敷を思い浮かべました。
河原での野球でしょう。投手も余裕がありますね。
◇さら
風光るさまざまな色ランドセル
風光る社会に出づる若人に
⇒『さまざまな色」で切れますので「いろんな色のランドセル」としてつないだらどうでしょう。
若人がどこにいるのかヒントがほしい。
◇あかね
風光るパラグライダー舞い降りる
風光る新車のミラー拭きあげる
⇒風光るで切れが入りますので両句とも最後は終止形ではなく「舞い降りて」「拭きあげて」としたらどうか。
風光るにふさわしい景。
◇一滴
大甕に泳ぐメダカや風光る
白球を打ちし球児や風光る
⇒甕の水面もきらきら光っているのが見えます。
球児に焦点をあてるのではなく白球の行方を言ったらどうか。
◇遊介
風光る居並ぶ学ラン応援団
風光る本堂飾る五色幕
⇒応援団の汗がきらきら光っている。
本堂の壁を取り囲むように取り付けられた幕ですね。風に少しゆらいで。
◇夢路
浦里の石の教会風光る
風光る障子に揺れる波光かな
⇒「浦里」を調べたら名古屋の一地区と日本酒の名前が出てきました。ポピュラーでない地名はわかってもらえない。
障子の外に池があるのでしょうか。反射した光が障子に映っている。
◇蒼月
子ら叫び走りまわるや風光る
春時雨部屋の窓より花愛でる
⇒子らがどこにいるのか。
「春時雨」だから「窓から」見る、と因果関係がよくない。
◇勝山
スケボーに乗る子座る子風光る
ガーデンの木柵白し風光る
⇒スケボーに乗る子と見ている子、それを見ている作者。
木柵白しだけではもうひとつありきたり。
◇三四郎
かんなくず舞つて大工に風光る
白鷺の脛にさざなみ風光る