今回の兼題は馬空さん出題の「針供養」です。
◇野里子
針供養淡島堂は合祀され
しつけ糸ぴんと弾くや針供養
⇒明治時代に神社合祀令が出され多くの小さい神社がなくなったが、この句は最近の出来事だろう。合祀された淡島堂で針供養は続いている。
着物の仕立ての途中だろうか。でも針供養との関係がよくわからない。これから針供養にでかけるのだろうか。
◇馬空
指サック外す母なり針供養
豆腐屋の貼り紙今日は針祭
⇒指サックを外してこれから針供養に出かけるのだろうか。ちょっとわかりにくい。
針供養に針を刺す豆腐はつきものだけど、張り紙に「今日は針祭」と書いて何を伝えようとしているのだろうか。
◇遊介
仮止めのままに出掛けし針供養
お縫子の歓声も聞く針供養
⇒仕立ての途中で仮止めの状態でいったん置いて針供養に出かけた。
何の歓声? またどこで? 針供養は歓声をあげるような場面ではないけれど。
◇夢路
ニードルのタトーもいたり針供養
お下がりも新に母技針供養
⇒ニードルは知らなかったが調べるとタトゥー用の針らしい。とすると「タトゥー用ニードル刺され」ではないのですか。
「母枝」がわからない。
◇さら
針供養お針達者の友ありて
針供養針持つ事も少なくて
⇒針仕事が上手な友がいることはわかるけど、その友がどうしたのかわからない。針供養の時に友のことを思い出したのか。
確かに針仕事をやる人は少なくなりました。そういえば今日は針供養。
◇あかね
針が見づらくなって針供養
蒟蒻に鍼灸針も針供養
⇒針の穴に糸を通すのもおぼつかない。もうあまり使わない針をせめて針供養。字足らずです。
針を刺す台は豆腐やこんにゃくが使われます。刺す針も畳針から鍼灸針・釣り針といろいろ。
◇一滴
禰宜の前豆腐に向かひ針供養
縫い針や終のひと刺し針供養
⇒禰宜が横に立っているのだろうか。何のため? 私が行ったときは神社側の人はだれもいなかったが。
なるほど。いままでいろんな布に刺されてきた針だが、これで仕事納めだ。
◇蒼月
畳屋の無骨な手なり針供養
春寒や積読本のまた増えて
⇒畳職人もやってきました。意外と力仕事なので手もたくましい。
いつかは読もうと思って買った本がいつのまにか増えますね。同感。
◇勝山
特注のでかき豆腐や針供養
懐紙から針取り出して針供養
⇒たしかに普通のサイズの豆腐ではすぐにいっぱいになりそう。豆腐屋の作業の映像を見ると水のなかで豆腐を適当なサイズに切っていますね。そうすると切るのをあらくすれば自然と大きな豆腐ができる。
丁寧に懐紙にはさんで持ってきた針を取り出して豆腐に刺した。針に対する愛着を感じる。
◇三四郎
針祭る白衣のままの鍼灸師
お針子と呼ばれし祖母の針供養