江戸時代に活躍した文人画家・池大雅（いけのたいが）は、京都の東山に住み、驚くほどユニークな生き方をしていました。

彼は、頼まれた絵を一枚も断ることなく、すべて描き上げました。

そして、完成した絵はお客様が取りに来て、「ありがとうございました」と感謝を伝えた後、玄関に吊るされた「ざる」の中にお金を入れて帰ったのです。

興味深いのは、池大雅夫妻は、お客様がいくら支払ったのかを知らなかったことです。

さらに、お味噌やお米、醤油を配達してくれる商人も、帰り際に「ざる」から代金を持っていくという、まるで自然の流れのようなやりとりが続いていました。

「どうやって売上を上げるか」「どうやって利益を確保するか」ではなく、「どうしたら人に喜ばれる存在になれるか」を考えて行動すると、お金の流れが自然と変わることを実感しました。

どうやら神様は、「喜ばれる存在になろう」と決めた人を、ちゃんと応援してくれるようですね＾ー＾