🎨 職人の道を選ばない、生まれつきの漆芸家
大場松魚氏(漆芸の人間国宝)は、塗師家三代目として生まれ、家の職人たちを観察することで漆を学びました。幼少期より展覧会に出品する作家になる道を志し、石川県工業学校の漆工科ではなく図案絵画科を選ぶという独自の進路を歩みます。
⌛ 昼夜を問わぬ過酷な日々
工業学校卒業後の10年間、毎日14時間もの仕事を続けた大場氏。その徹底した集中力は、月に2回の休みを除いてほぼ全てを漆仕事に捧げるものだったそうです。「漆の仕事は朝8時から夕方5時だけではなく、昼夜も関係ない」という考え方が、氏の独自の哲学を形作りました。
🕰 「人ではなく、時計と競争する」仕事哲学
氏は仕事を「時計との競争」と捉え、時間短縮を目指して全力で挑む日々を送っています。「この仕事はいつまでに終わらせる」と具体的な目標を設定し、その目標よりも早く仕事を仕上げる意気込みを大切にしています。
時間管理の工夫や逆境への意気込みを示すこの哲学は、現代社会でも通じるものがありますね。リーダーやクリエイターとして重要なヒントに思えます。
🌟 こぼれ話:塗師の家柄に学んだ「集団の力」
大場氏の家では多くの職人が協力して作業していました。この経験から、「集団の中で学ぶ力」が氏の基盤となったと言います。どのように集団の力を活かすかは、現代でも考えるべきテーマです。
🌟 こぼれ話:漆仕事と職人文化の未来
漆芸は日本の伝統文化として継承されてきましたが、技術や情熱の伝達に課題があります。特に職人文化を未来に繋ぐ方法は、大場氏の哲学を深く掘り下げるきっかけになるかもしれません。
人間国宝といえば、伝統文化や技術を極めた方々が認定されていますが、あまり知られていないエピソードもいくつかありますね。
例えば、日本初の人間国宝に認定された陶芸家の石黒宗麿さん。彼は陶芸だけでなく、その生涯も非常にドラマチック。若い頃は富山の学校でストライキを企てて退学、その後も色々な自由奔放な活動をしていました。それでも陶芸においては、幻と言われていた「木葉天目」という技法を復活させるなど、一切の妥協を許さず、一窯からほんの数個の作品しか売らないという厳しさで知られていました
💬 ちょっと おしゃべり
伝統工芸は「職人技」と「時間管理」だけでなく、感性や創造性が重要です。漆芸の世界に、想像力豊かな未来が広がる可能性を感じますね!
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