💡わずかな光に人生を賭ける
🔍人の見方が生き方を分ける
元・松下電器産業の相談役である山下俊彦(実業家)は、人を「視点」の違いから2タイプに分けて捉えている。
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ほとんど恵まれているのに、わずかな欠点ばかり気にする人。
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逆境にあっても、たった1%の明るさを頼りに努力し続ける人。
松下幸之助(パナソニック創業者)は後者の典型で、圧倒的な困難にも屈せず、希望の兆しを探して挑戦を重ねた。その姿勢が周囲を励ました。
🧭価値観のすれ違いも肯定的に
ある日、幸之助がトヨタの石田退三(元社長)について「彼はかわいそうだ、自分よりも不利な立場にある」と語った。理由は意外にも「石田君が自動車業界に入ったのは遅かった」というものだった。
病弱で幼くして奉公に出され、家族も失った幸之助の人生と比較すれば、石田氏は安定した生活を送っていたように見える。しかし、幸之助は「自分は若い頃から電気業界に専念できた」ことが幸運だと捉え、石田氏の人生に“気の毒さ”を見出すほど肯定的だった。
👥リーダーに必要な「見る力」
幸之助は、部下の苦労を「見抜く力」に長けていた。厳しい状況下でも人間の長所に目を向け、ポジティブな側面を拡張する姿勢を貫いた。そのため、社員はどれだけ厳しく接されても、心地良さを感じていたという。
この姿勢こそが、リーダーが人々を導く原動力となる。
🏢社長として描いた職場像
山下氏が社長に就任した際、「働いても疲れが残らない会社にしたい」と語った。上司が苦労を理解してくれる環境では、同じ作業でも精神的な消耗度が違う。幸之助のようなリーダーの存在が、職場に安心感と活力をもたらす。
🧶こぼれ話①:ポジティブ思考が創ったブランド
“無印良品”を立ち上げたセゾングループは、当初「ブランドを持たないことがブランドだ」という逆転の発想で人気を集めた。この考え方も、マイナスをプラスに転換する視点が鍵となっており、松下の精神に通じる要素が見受けられる。
🌳こぼれ話②:小学校教師が育てたリーダー力
地方のある公立小学校では、「1日1つ友達の良いところを見つける」活動を通して、生徒の共感力とリーダーシップを養っている。こうした教育は“長所を伸ばす”文化を根づかせ、将来のビジネスパーソンに重要な土台を築いている。
🕯️ たった2畳の工場からスタート
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松下幸之助が創業した当初、工場は借家の「二畳と四畳半」の一部を土間に改造しただけの超ミニマム空間。これが今の若者に足りないハングリー精神
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資金はわずか95円。機械も買えず、友人から100円を借りてスタート。
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最初の商品は電球ソケットだったが、まったく売れず、風呂代もないほど困窮したという。
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ドラえもんの藤子不二雄も、かつては2畳の部屋からスタートしたのは有名です。松下さんと同じ、ではないですよ。彼らは、二人で2畳ですから。つら~い
☕ちょっと おしゃべり
最近の自己啓発本には、「視点を変える」系統のタイトルが増えていますよね。「ある視点から見ると成功」「見方を変えればチャンス」といった論調は、時代の不安定さゆえに“希望の方向”を探す人が増えた表れかもしれません。
山下俊彦さんといえば、かつて松下電器(現在のパナソニック)の社長を務め、企業経営に革新をもたらした人物ですね。特に「山下跳び」と呼ばれる25人抜きで社長に昇進したエピソードが有名です。No.26から、ナンバーワンへ!!夢ありますよね
彼の社長就任時の哲学には、「悪い情報を率直に聞くこと」がありました。部下が持ち込む報告は簡潔であるべきだとし、余計な忖度を避け、問題の核心に迫る姿勢が徹底されていました。この姿勢が、外部との関係にも影響を与え、特に日本ビクターが開発した「VHS」(ビデオホームシステム)方式の技術者に対する配慮が目立ちました。松下電器の役員会に直接出向き、彼らに謝罪したことで信頼関係を築き、結果としてVHSが業界の標準となり大成功を収めました。
その後、めまぐるしく時代は動きましたね。VHS⇒DVD⇒ブルーレイ⇒ハードディスク⇒SSDシリコンディスク⇒クラウド
●株歴50年超のプロが今、買うべきと考える銘柄
●他の偉人達の名言も読みたいなら、
通称、山下ジャンプとは? ぜひお聞きください