マザーの衝撃的な答え

青年塾代表の上甲晃(志ネットワーク創設者)は、長年感銘を受けてきたマザー・テレサ修道女に会いたくて、インド・カルカッタ(現在のコルカタ)へ旅立つ決意をした。10万人以上が路上生活していたこの都市では、行き倒れの人々の姿が日常だった。

彼が目にしたのは、重病や感染症に苦しみ、身体から膿が出ている人々。近づくのすらためらわれるほど過酷な現場で、マザー・テレサとその仲間の修道女たちは、瀕死の人を抱きかかえ、看取りの家に運び、体を洗い、スープを与えていた。

キリストの姿で現れる人々

礼拝堂で運良く面会できた上甲氏は、思い切って質問した。 「どうして、あんな怖くて汚れた人を抱えられるんですか?」

マザーの答えは一瞬で返ってきた。 「彼らは乞食ではありません。イエス・キリストです」

この一言に上甲氏は言葉を失った。そして、マザーはさらに語った。

「イエス・キリストは、あなたの真心と覚悟を試すために、 あなたが最も受け入れがたい姿で現れます」

この言葉が、彼の価値観を根底から揺さぶった。

思い至った後悔と気づき

かつて、松下政経塾で「辞めてほしい」と思っていた塾生が、 実は自分の前に現れた“キリスト”であったのではないか。

他人を変えようと責め続ける自分にこそ、問題があった。 結局、変えることができるのは自分自身だけなのだ。 そのことに気づいた瞬間、彼の心に晴れやかな光が差した。

こぼれ話:マザー・テレサとレディー・ガガの接点?

宗教とエンタメというまったく異なる分野でも「他者の救い」を語る人物は存在する。レディー・ガガは、LGBTQの若者たちの悩みに寄り添う活動を行ってきたが、その姿勢が「現代のマザー」と称されることもある。

時代や方法は違っても、心に寄り添う姿勢は人の魂を揺さぶる力を持つようだ。

こぼれ話:カルカッタの路上に響くギターの音

カルカッタのある市民団体が行っている活動の一つに、「路上ギター演奏による癒し」がある。寝たきりのホームレスの横で静かにアコースティックギターを奏でるこの活動は、地域の人々だけでなく、海外メディアからも注目を浴びている。音楽を通じて「孤独死」や「人間の尊厳」について訴えていく姿が、マザー・テレサの精神を別のかたちで継承している。

 

 

彼女が日本を訪問した際、一番豪華な部屋を用意されたにも関わらず、床で寝ていたという話があります。これは「より質素であるべき」という彼女の信念から来ているそうです。そして、忙しい日々の中でも毎晩1時間以上祈りの時間を欠かさなかったという話も有名です。冬の寒い教会でも暖房を拒み、裸足で冷たい床に立ち祈ったという姿には、彼女の揺るぎない信仰の深さが感じられます。

ちょっと おしゃべり

最近の日本では、“おにぎり配布”を通じた支援活動が若者の間で広がっているのをご存じですか? 無料で配るだけでなく、「少し話そう」と声をかけるスタイルが多く、孤独を抱えた人にとっての心の支えとなっているそうです。小さな行動が、大きな温もりに変わる。そんな時代なのかもしれません。

 

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🗨️ちなみに……マザー・テレサが好きだった音楽って、実はほとんど知られていないんですよね。 彼女の静けさの中には、どんなメロディが流れていたんでしょう?