その日の朝、自動車に乗ってエンジンを温めていた。近くのコンビニまで朝食を買いに行くところ。

自動車の中で、前日買った歴史小説を少し読んだ。石田三成が、豊臣秀吉にお茶を三杯出す。

いよいよ発車。

コンビニの前まで来た。右折して、駐車場に入る。

左右を確認。大丈夫。コンビニの前の駐車場に停車。

途中何か、縁石に乗り上げた感じ。

振り返るとバイクが倒れている。「大丈夫ですか?」

「バカ野郎、お前に引っ掛けられたんだ。」
「えっ。」

縁石だと思ったのは、実はバイクだった。

「おかしいな。あんなに確認したのに。」

せっかくの日曜日だったのに、その日は、病院と警察署で、丸一日潰れた。

しかも相手先は、バイクのブレーキに、親指を強く挟んだということで、打撲で人身事故扱い。

本当についていない。

帰り際、相手先から名刺をもらった。

なんと名刺にあった名前は、「石田〇成」。

あとで現場に立ち寄ったところ、看板があったことに気がついた。

「注意。この近くで、子供の死亡事故有り。」
以前、テレビのクイズ番組でこんな問題が出た。

「頭に髪の毛が3本しかない男が床屋に行ったところ、床屋が誤って3本とも剃ってしまった。さて、その時その男は何と言ったか?」

答えは、最後に。

知り合いにとても明るい人がいる。なかなかの人格者で、性格はもちろん明るいし、性格以外にも、頭部も明るい。

本人の言うところには、普段はかつらを被っているらしい、それもハゲ頭のかつらを。家に帰ると、かつらを外すので、髪の毛がふさふさになるという。

クイズの答え。「とうとうこれで、俺もハゲになったか。」

今回の内容について、気にさわる人がいたら、ごめんなさい。
「歌っていきませんか?お安くしておきますよ。」

ほろ酔い加減の帰り道、ふと声をかけられた。急に、歌いたくなって来た。

初めてだけど、怪しそうでもないし。料金も安いし。入ることにした。

中は、小さなステージ。向こう側には、観客席みたいにテーブルと椅子が置かれていた。

「さっそく、どうですか?」

歌手になった気分。そこまでの歌唱力は、絶対にないけど。

歌い終わると、拍手、拍手。いつもより、多い。ちょっと上手く歌えたかな。この店、気に入った。

歌い終わって、テーブルに着く。別の人が歌い始めた。あまり上手くない。それでも、自分の時と同じ位の拍手。

また別の人が、歌い始めた。前の人より、ずいぶん落ちる。それでも、自分の時と同じ位の拍手。

また別の人も…。

だんだんつまらなくなって来た。最初の感激が薄れて来た。

上手くても、下手でも機械的な感じ。同じ位の拍手。

すると、さっきの店の人がやって来た。

「歌い終わったら、必ず拍手して下さい。店のルールなんで。」

結局その後、二度とその店に行くことはなかった。

現在は、そこの建物は取り壊され、青空駐輪所になっている。