皆さまこんにちは。
「タカラヅカニュースあの時」で、宝塚音楽学校の入学式、卒業式など、
今をときめくスターさん達の初々しい姿が映るので楽しみに観ていました。
そんな中で、入学式での組長さんの祝辞が素晴らしいので書き起こしました。
93期入学式
● 英真なおき(専科、元星組組長)
皆さんは夢を一つ叶え、今日新しい扉を開きました。
その扉の向こうからは明るい光が差し込み皆さん方を照らしていることでしょう。
ですがそこにまだ道はありません。
あなたの歩むべき道はあなた方自身で作っていかなければなりません。
宝塚音楽学校入学、これはとても難関です。選ばれたあなた方だからこそ、今まで以上に険しく厳しい世界が果てしなく広がっています。
どんな壁にぶち当たったとしても、勇気を持って立ち向っていける逞しい精神力と肉体を培って頂きたいと思います。
そして、その時に忘れてはならないのは、やはり感謝する気持ちです。
あなた方が存分に稽古に励める環境にいられる事に、
そしてあなたの周りにいる全ての方々に、くれぐれも感謝の気持ちを忘れないで下さい。
願わなければ叶うはずはありません。
どんどん夢を持って下さい。
そして今日こうして扉を開いたように、また新しい素敵な扉を見つけて自分の力で開いていって下さい。
大いに期待をしております。
94期生入学式
● 夏河ゆら(元月組組長)
皆さま。
行動を起こすのは自分自身です。
向上していくのも自分自身です。
この2年間、沢山の目標、夢を持って、しっかり頑張って下さい。
95入学式
● 飛鳥裕(元月組/雪組組長)
プロとしての舞台人を目指す以上、
ここではどんなに一生懸命でも
結果を出さなければ容赦なく叱責を受けます。
そんな時に落ち込んでいては前に進めなくなります。
自分の悪いところを見つめ直して改善できる強い心を持って下さい。
101期生入学式
● 越乃リュウ(元月組組長)
壁にぶつかって、そこで今までよりも頑張るか、または腐ってしまうか、
どう過ごしても自分に必ず返ってきます。
今という時間は今しかありません。
だからこそ大切に、そして大いに楽しんで、まずはこの2年間を自分の為に頑張って下さい。
劇団で待っています。
110期生入学式
● 万里柚美(専科、元星組組長)
皆さんがこれから歩まれる道は、
浮ついた気持ちでは決して進むことのできない厳しい道です。
最も身近なライバルであり、最高の理解者にもなる同期生との絆を深め、
お互いを高めあい、これからの2年間、元気に、沢山のことを学んで下さい。
111期生入学式
● 美稀千種(現星組組長)
同期生との絆を深められるこの音楽学校での素晴らしい時間を大切に過ごして下さい。
そして今、皆さんの心にある夢の実現に向けた強い信念と思い、感謝の気持ちを忘れず、小林一三先生のお教えである
「清く、正しく、美しく」を胸に、唯一無二である宝塚の素晴らしい舞台を共に作り上げてまいりましょう。
112期生入学式
● 奏乃はると(現雪組組長)
志を同じくする同期生は深いご縁で結ばれた唯一無二の存在です。
小林一三先生のお言葉
「清く、正しく、美しく」を念頭に置き、お互いを尊重し磨き合い、よき舞台人を目指して頑張って下さい。
録画できたのはこの七回分です。
経験者としての、とても強いメッセージだと感じました。
厳しさが無いのは更に厳しい
今回112期生の入学式でお話された奏乃はるとさん。
宝塚をめぐる色んな出来事を踏まえて抑え目のお言葉なのだろうと感じながら、
語られた「よき舞台人」という言葉に思いの全てが込められていると思いました。
Z世代…今の人達には強い言葉をかけることが出来なくなっています。
それは同時に、厳しく指導をしてもらえなくなっているということです。
十代の彼女達が自分の力で「無」から何かを創造しなければいけない…
以前にも増して、芸の道が厳しくなっていくのだなと思いました。
経験の無い者にとって「厳しさ」が無いのは更に厳しいということだと思います。
どの世界でも言えることは、自ら教えを請う姿勢がどれだけ大切であるか、また、
その教えを素直に受け入れて、努力を続けられるかが肝だということ。
長く厳しい芸の世界に一歩足を踏み入れた112期生の皆さん。
頑張って下さい✨