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俺!賞味期限きれてます

~ 再就職!雲か霧の如く直ぐに職場から消える俺 ~



「無職無収入10ヶ月の切り抜け方」



雲霧与左衛門




それは、先ず、最も負担になる家賃の支払い額を減らすこと…、だ。



仕事に行って帰ってきて、ただ寝るだけの部屋。
友達その他、訪問者など皆無な俺にとっては、
風呂に入れて着替えが出来て、荷物が置けて
テレビが見られて、眠れたら、それで好いのだ…。

無職が長期間に及んだ俺は、最大の支出である家賃の支払い額を減らそうと考えた。

まあまあ広目の安アパートから超狭い安アパートに引っ越せば、
次々の支払で最も負担になっている家賃の支払が半額になる…訳だ。


俺は、どこ行っても必ず一人は嫌いな人が出来て、
貧乏でダサくて、不細工だけれど、
家から半径一キロ以内に何でもあって、便利な所を好むワガママなカラスみたいだ。

UFOは信じるけど、幽霊は信じない。
でも、お化けが出そうな事故物件は生理的に嫌だ。

ならば、やっぱり、必然的に超狭い「巣」になる訳だけれど、
暗くて汚い部屋で暮らすと「暗くて汚い子になるわよ」という母の言葉が脳裏を過る。

安くても狭くても、生活の便が良いなら、お日様がいっぱいあたる綺麗めな部屋がいい…

ただ着替えて寝るだけの「巣」…、だけど………………。


雲霧与左衛門



雲霧与左衛門



雲霧与左衛門



雲霧与左衛門



雲霧与左衛門




先日、労働基準監督所の●枝氏から電話があった。
もちろん此方が連絡してやっと折り返しかかってきた電話だ。

労基の●枝氏ご本人は、賃金踏み倒しの「ゆうパック配達」下請け悪徳糞会社の
●●会社●ィー●ー●●の「社長と話して連絡します」などと言っておきながら放置。

そう。此方が催促の電話を入れるまで10日間放置だ。

そして結局結論は

「見習い期間は賃金の支払いはないと説明した筈と言っているのでどうしようもない」

とのこと。

勿論そんな説明は受けていないし、求人票にも
「見習い期間中は日当5500円」と確かに書いてある。

嘘つき責任者で、●●会社●ィー●ー●●の親会社の大●●●の●下氏は、面接時
「見習い期間は日当5千円で、社用車を通勤に使わなければ交通費として
1日500円がプラスされ、日当5500円になります」と説明していた。

このホラ吹き責任者は、
「見習い期間中は横乗りで仕事を見て覚える『お試し期間』なので
仕事をしていないから使用期間中に辞めたら賃金の支払いはないと説明した」


…などと、


またホラを吹いているらしいが、

此方は、常時小走りで数十件の配達を繰返し、
3十キロを越える重さのお米や、ビールの箱を担いで
アパートの階段を何度も上がり降りしたあげく、足をケガして已む無く辞めてる。

こんなの、就職詐欺じゃないか。金額や日数が少ないからといって
こんな悪徳企業を放置してもいいのかい?労働基準監督所さん!!

労働基準監督所の●枝氏と3ヶ月に及び通話のやり取りをして、
最終的に強く感じたのだけれど、饒舌多弁なこの人は、イソップのコウモリだ…
と、思った。

獣には「私には貴方と同じ爪や牙があるから貴方の仲間です」と言い、
「私には翼があるから貴方の仲間です」と鳥に言う。

そして、終いには双方に相手にされなくなり、暗い洞窟に閉じ籠る羽目になるのだよ。

そう。人を饒舌にさせるのは虚栄心だから…。

と、まあ、

自分で書いた記事を読み返してみると
理屈っぽくて偏屈で、終わってるなあ…、こーゆータイプは大嫌いだ…、などと
まるで他人事のように思う俺。


自分で自分を嫌いになった時、俺は転職を繰り返してきた。



周りの人が嫌いだから…、と、自分では思ってるんだけど
本当は、一番嫌いなのは自分なんだよね…。

新しい職場に変われば、全てがリセットされる。
同僚も上司も、友達も、そして、一番嫌いな自分自身も…だ。

だから俺は転職を繰り返す。天職を見つけて、終の棲家を獲るために…

再就職先で、真っ白なキャンバスに描いてゆく自分とう絵画には
今度は間違えないように綺麗な色をつけてゆこうと毎回思うのだけれど、
俺の場合は、気が付けば、いつも真っ黒けになっている。

街の片隅でゴミを食べるカラスみたいに…。

カラスは、綺麗な鳥に憧れて、色んな色をつけてゆくうちに、失敗して
真っ黒けになっちゃったんだよねー…。

カラスはゴミが大好物な訳じゃないんだけれど、
人に嫌われ、石を投げられてるうちに
人に対して「アホー!あほー!!」「パァー!バー!!」って叫ぶようになった。

そして、更に人に嫌われ避けられるカラス人間と化すのだよ。

でも、輪廻転生を信じて生まれ変わってリセットしようと思うよりは
天職を繰り返してリセットする方がマシだと思う。


今居る場所が嫌になったら逃げ出せばいいんだよ。
人に石を投げ付けられたらカラスみたいに「パァー」とか「アホー」とか
捨て台詞を吐いて、そのウザイ場所を飛び立てばいいんだよ。カラスみたいに…

でも、ダムの上から飛び立つのは駄目だ。
ダムの近くに立っている、偽善者が立てた「立看板」は、もっと駄目だ。

ダムの上から羽ばたこうとする人の気持ちは、
ダムの上から羽ばたこうと思う人にしかわかんないんだよ。

片道分のタクシー代を握りしめてダムに行った事があるかい?

ダムの近くに立ってる「やさしい?立て看板」を見たことがあるかい?


たまたま目に留まった

「あなたはひとりじゃない!!」
「ちょっと待って!」
「電話して!!」

『フリーダイヤル!無料!!』
『24時間即対応!!!』

【●のちの電話】…。



電話してみな。よ

何度かけなおしても
夜が明けても
繋がらないから…。


そのうちネガティブな考えに拍車がかかり
自分の電話だけが着信拒否されてるみたいに思えてくるから…

そして、そのうち

でっかいホークを持った
矢印のような尻尾をした黒い奴が現れて、こーゆーんだよ…

「待つことないぜ」

「さあ羽ばたけ」

「お前の電話なんて誰も出ねえよ」

「避けられてるんだよ」
「嫌われてるんだよ」

「そう。おまえは、ひとりぼっち」

ツー・ツー・ツー・ツー…………………………。


「生まれ変わって皆に好かれて楽しいい毎日」
「今ある苦悩から逃れられて毎日がハッピーな薔薇色の未来は目の前にある」

「何を躊躇う事がある?」

「さあ。羽ばたけ…」


雲霧与左衛門



背中を押される気分になるよ。あの、や・さ・し・い・立て看板と
果てしなく繰返し聞こえてくるツー・ツー・ツー・ツー…という
悪魔の嘲笑のような、なんとも見放されたような気分になる不可思議な音。

(妹に迷惑がかかるから駄目だよ…!!)

矢印のような尻尾して、でっかいホークもった黒い奴を押し退けるように
ネロとパトラッシュに付き添って天に舞い上がった白い羽根の子達が飛び回る。

この方がよっぽど効果的だ。



あんな嘘つき偽善者「悪魔の糞看板」は、とっとと、取っ払え!






その方が世の為ひとの為だ!!






そして、


俺と同じタイプの君へ捧げたい…

輪廻転生なんてないよっ。

失敗して生き返ったら、

「ここ…、何か居る」とか、そんな奇妙な能力が身に付いて怖いよっ。

それは、不動産屋さんに連れられて色んな部屋を案内されるうちに感じるよ。

ほんと、怖い話だけど、その直感のような不思議な能力?がまた当たるんだよ。

●Rの物件で「それ」を感じた時、利便性もよく部屋も広くて綺麗だったが、
後日、俺は刑事のように、ご近所さんに聞き込みをした。

案の定その部屋は下世話に言うところの事故物件だった。

事故物件は、次の入居者には、その旨告知する義務があるらしいいが、
次の次の入居者には、態々そのような不吉な事を言う義務はないらしい。

人は、いつか必ず天に召されるものだとわかっているけれど、
何方かが孤独になくなったお部屋で、普通の家賃で暮らすのは避けたい。

と、ゆーか、

こんなこと言っちゃ、人のシを冒涜するようで失礼かも知れないけど

妙なところで几帳面を発揮し、ある意味神経質っぽい俺は、家賃一万でもお断りだ。


雲霧与左衛門


雲霧与左衛門



雲霧与左衛門



雲霧与左衛門





で、

あれ。



羽ばたいちゃダメだ。



奇妙な能力を身につけて生まれ変わるより
今居る場所を逃げ出して、別の所で新しい自分として生活する方が楽だよっ。♪




それでも、どうしても、ダメだったら、またその時考えればいいんだよ。




今は辛くとも、日が代わり月が変われば、
人の心も自分の運命も必ず変わるから………。