http://systemincome.com/5542
昨日、ネットの記事で目にした水木しげるの「幸福の七カ条」ってのが深い。
これは、現代の自由経済社会における経済的、物質的な満足を求めるメソッドではない。
本気で自己表現に向かう、つまり人生を賭けてアートに取り組む人へ宛ててのものだ。
例えば、わが子を持たない人間に本当の親の気持ちなんか分からない。
ある程度の想像は出来るだろう。
そして、その想像は実際の親の感情に近いかもしれない。
でも、あくまでも想像の域を出ないだろう。
オーバーに解釈してみても、所詮は実体験を伴わないのでリアルではない。
シャンプーのCMか何かで、クリスハートなる日本語達者な外国人の歌うフレーズを耳にすると俺はどうしても違和感を覚えてしまう。
♪守りたい、君の全てを~
「何じゃ、そりゃ!?」
仮に、若い男性が女性への恋愛感情を言語化したつもりなら、嘘も甚だしい。
「そう言っておけば、相手が喜ぶ」という女性方に媚びただけのインチキ臭いセリフにしか聞こえない。
♪舐めたい、君の全てを~ とかなら、まだ正直で話は分かるが・・・。
「守る」って何から守るんだ?
痴漢か?
強姦魔か?
病気からか?
世知辛い、この世の中からか?
あぁ、うそくせえ、うそくせえ・・・。
内にある恋愛感情を語るならば、最初に「守りたい」とは出てこない。
お前に、本当に守れるのか?
相手が濁流渦巻く氾濫した川の中で溺れていたら、躊躇することなく飛び込めるのか?
あたふたして、身の回りに浮き輪や太い枯れ枝でも探すんじゃねえのか?
自分の子供が溺れていたら、大抵の親なら飛び込むだろう。
おそらく、迷わず飛び込む。
それが本当に愛する者への感情ってものだ。
自らの命を失うことすら厭わない情愛だ。
そんな我が子への慈しみは親になって初めて知るものなのだ。
肉欲が前提にある恋愛レベルで、軽々しく「守りたい」とか言うな。
やたらと最近のラブソングなんかで耳にするけど。
そうした、あからさまに媚びた表現に接するとうんざりする。
ま、企業のタイアップベースの商業音楽だから文句を言う方が間違いなのかな。
かのビートルズは、いかなる企業の商品であれ、自分らの曲をCMに使用することを認めなかった。
かっこいいね、本当に。
話は逸れたが、「親になる」のと同様に「自己表現の追求」も本気で取り組んだ人間にしか分かりえない心境があると思う。
ありものの模倣、つまりコピーやら二次創作なんてのはアートじゃない。
いくら上手に歌ってみせても、美空ひばりの歌まねは「ただのモノマネでしかない」ってことだ。
稚拙であろうとも、誰にも真似の出来ない「オリジナル」こそがアートの本質だ。
それが大衆の支持を得ようが得まいが、そんなことはどうでもいい。
自らの美意識にのみ忠実に、凛として作品に向き合い、自分にとっての最上を具現化する。
安易に他者の価値観に迎合しない創作姿勢こそが真の自己表現を生み、後世に伝わる芸術となるのだろう。
「ゲゲゲの鬼太郎」世代ではあるが、俺は水木しげるの作品集を買ったこともないし、米子まで妖怪の彫像を見に出かけたこともない。
でも、この「幸福の七カ条」には強いシンパシーを覚えた。
ここには苦悩を伴うであろう自己表現へと向かう者たちを勇気づける、実に有難い言葉が並んでいる。
一途にその道を歩んだ者にしか分からない真理がある。
幸福の七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
昨日、ネットの記事で目にした水木しげるの「幸福の七カ条」ってのが深い。
これは、現代の自由経済社会における経済的、物質的な満足を求めるメソッドではない。
本気で自己表現に向かう、つまり人生を賭けてアートに取り組む人へ宛ててのものだ。
例えば、わが子を持たない人間に本当の親の気持ちなんか分からない。
ある程度の想像は出来るだろう。
そして、その想像は実際の親の感情に近いかもしれない。
でも、あくまでも想像の域を出ないだろう。
オーバーに解釈してみても、所詮は実体験を伴わないのでリアルではない。
シャンプーのCMか何かで、クリスハートなる日本語達者な外国人の歌うフレーズを耳にすると俺はどうしても違和感を覚えてしまう。
♪守りたい、君の全てを~
「何じゃ、そりゃ!?」
仮に、若い男性が女性への恋愛感情を言語化したつもりなら、嘘も甚だしい。
「そう言っておけば、相手が喜ぶ」という女性方に媚びただけのインチキ臭いセリフにしか聞こえない。
♪舐めたい、君の全てを~ とかなら、まだ正直で話は分かるが・・・。
「守る」って何から守るんだ?
痴漢か?
強姦魔か?
病気からか?
世知辛い、この世の中からか?
あぁ、うそくせえ、うそくせえ・・・。
内にある恋愛感情を語るならば、最初に「守りたい」とは出てこない。
お前に、本当に守れるのか?
相手が濁流渦巻く氾濫した川の中で溺れていたら、躊躇することなく飛び込めるのか?
あたふたして、身の回りに浮き輪や太い枯れ枝でも探すんじゃねえのか?
自分の子供が溺れていたら、大抵の親なら飛び込むだろう。
おそらく、迷わず飛び込む。
それが本当に愛する者への感情ってものだ。
自らの命を失うことすら厭わない情愛だ。
そんな我が子への慈しみは親になって初めて知るものなのだ。
肉欲が前提にある恋愛レベルで、軽々しく「守りたい」とか言うな。
やたらと最近のラブソングなんかで耳にするけど。
そうした、あからさまに媚びた表現に接するとうんざりする。
ま、企業のタイアップベースの商業音楽だから文句を言う方が間違いなのかな。
かのビートルズは、いかなる企業の商品であれ、自分らの曲をCMに使用することを認めなかった。
かっこいいね、本当に。
話は逸れたが、「親になる」のと同様に「自己表現の追求」も本気で取り組んだ人間にしか分かりえない心境があると思う。
ありものの模倣、つまりコピーやら二次創作なんてのはアートじゃない。
いくら上手に歌ってみせても、美空ひばりの歌まねは「ただのモノマネでしかない」ってことだ。
稚拙であろうとも、誰にも真似の出来ない「オリジナル」こそがアートの本質だ。
それが大衆の支持を得ようが得まいが、そんなことはどうでもいい。
自らの美意識にのみ忠実に、凛として作品に向き合い、自分にとっての最上を具現化する。
安易に他者の価値観に迎合しない創作姿勢こそが真の自己表現を生み、後世に伝わる芸術となるのだろう。
「ゲゲゲの鬼太郎」世代ではあるが、俺は水木しげるの作品集を買ったこともないし、米子まで妖怪の彫像を見に出かけたこともない。
でも、この「幸福の七カ条」には強いシンパシーを覚えた。
ここには苦悩を伴うであろう自己表現へと向かう者たちを勇気づける、実に有難い言葉が並んでいる。
一途にその道を歩んだ者にしか分からない真理がある。
幸福の七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。