邦題「おやすみのうた」というアルバム。

原題は「now the day is over」で、意訳ながらも上手い表現だと感心する。

カバー曲中心だけれど、選曲が絶妙。子供にも、大人にも心地良い曲ばかりが並ぶ。

安らぎを覚えるメロディー群。マイナーコードの曲は排してある。

悲しい夢、怖い夢など見ないように。


2004年の作品だが、いつだったか俺はこの曲をテレビ番組のBGMで耳にしている。

番組名は知らないが、10分~15分程度の短いプログラムで、

海外の風景を紹介していたような記憶がある。

TV画面右下に表示されたアーティスト名を慌てて請求書か何かに書き留めた。

けれど、そのままになってしまった。

つい最近、アルバムを入手してから「そういえば・・・」って思い出した。


カバー曲って、演奏するアーティスト側のエゴと言うか、妙な自己主張が加味されてしまい、

メロディーラインに要らぬ抑揚をつけたりするような残念なケースも少なくない。

でも、このグループはその辺りが上手い。

アレンジは実にシンプルで、原曲の持つムードを損なわずに自分らの表現へと転化している。

おやすみ前のひとときに、これ以上はない一枚だと思う。