「隊長、僅かながらもコメントもらえるようになりましたね」

「おう、嬉しいかぎりだな」

「しかも、知ってます?ほとんど女性ですよ!?」

「俺たち、ひょっとして人気あんのかな?」

「かもしれませんね。ならば、ここは一つ、グッと気を引き締めて・・・」

「・・・気を引き締めて、どうすんだよ?」

「いや、だから、舞い上がらないように、己を律してですね」

「舞い上がらねえよ。それに、勘違いすんなよ。人気があるのはお前じゃないから」

「・・・・・・・」

「どう考えてもさ、主役は『隊長』の方だろ?」

「いやいやいや、違う違う。こうしてコンビを組んでるからこそ面白がられるんですよ」

「ま、百歩譲っても人気の割合は8:2だろうな」

「いや、せいぜい6:4か、もしくは五分五分くらいなもんですよ」

「何か妙に自信があるようだけどさ。お前、女にモテたことあるの?」

「ありますよ。自分だって、それなりにモテ期くらいは・・・」

「それ、いつだよ?」

「えーと、そうですね。ま、ピークは小学校の二年生頃かな」

「哀しいねぇ。とことん哀しいね、お前の人生は」

「何でですか?」

「そんな幼少期にモテたってしょうがねえだろ」

「じゃ隊長にはあったんですかね、モテ期が?」

「あったよ、そりゃ」

「いつですか?」

「・・・・言わねえよ」

「自分だって質問に答えたんだから、教えてくださいよ」

「しつこいな!いいだろ、いつだって」

「早く、さっさと教えてくださいよ。いつですか?隊長のモテ期はいつですか?」

「言わない。お前にだけは、絶対に教えない」