「バストア~ップ!!」

「どうしたんですか、隊長!?」

「どうやら『バストアップ』ってのが検索ワードの上位らしいからな」

「それで?」

「とりあえず文字をでかくして叫んでみたわけだ」

「釣られますかね、そんなので・・・」

「中にはいるだろう、つい気になっちゃって、ってのが」

「相変わらず姑息ですね、やり方が」

「だってお前、『ノンフィクション』でのランク、下がりっぱなしだぞ!?」

「いいじゃないですか、別に」

「昨日まで、八十何位だったんだから」

「そういうの、気にしないんじゃないんですか?」

「本来ならそうなんだけど。ちょっとだけ気になってな」

「それで、とりあえず検索上位のワードを使って集客しようという・・・」

「バストア~ップ!!」

「あー、もう、わかりましたって。クズですね、ブログ界の・・・」

「うるせえ。この際、手段なんかはどうだっていい」

「隊長が順位上げたところで、別にいいことなんてないでしょ?」

「いや、ちょっと参考にしようと自分より上位者のリストを眺めてたら」

「眺めてたら?」

「思わぬライバルを発見してな」

「マジですか!?」

「おう、それには負けたくないから、こうして・・・」

「こうして?」

「バストア~ップ!!」

「はいはい。それで早寝、早起きってのは?」

「このところ、睡眠時間が短くなってな」

「どれくらい?」

「朝の6時頃に帰って寝るだろ?」

「はい」

「朝の9時半くらいには目が覚めちゃうんだよ」

「困りますね」

「困るんだよ、マジで」

「世間は今日はお休みですけどね」

「羨ましいな。こっちは正月、盆、暮れ、一切お構いなしだからな」

「非人道的ですね」

「あぁ、まったくだ。現代社会の奴隷だよ」