言い得て妙な話ですね。



私たちの国は「なにかあったらどうするんだ症候群」にかかっています。この症候群は社会に安定と秩序をもたらしますが、その副作用として社会の停滞を招き個人の可能性を制限します。この症候群には「未来は予測できるものであり、物事はコントロールできるものである」という前提があります。


って書き出しから入る投稿ですね。

まあ為末さんなので比較的一方的な見方になるなぁーって感じを受けましたが。


私も仕事で unexpected って言葉をよく使いますが、これには「想定外」という意味は全くなく、「思いがけない」なんですね。

想定外には想定が必要なのですが、思いがけないことには想定という前提がなく、単純に期待していないことなんです。

日本人はこの2つを同じと思い込んでる人が結構多くて、けれどもどっちでも一緒だって主張する人が結構います。説明をしても一緒だって言う人が結構います。


最近だと例えば「中国が攻めてきたらどうするんだ」っていう主張をヤフーコメントやTwitterで見かけますが、攻めてきたら戦争になるだけです。

中国が日本を武力で攻めてくると思うなら日本も武力を増強すれば良いだけの話です。

「攻めてきたらどうするんだ」なんて無駄な議論をするのではなく、さっさと武力を増強するように議員事務所へ出向いて陳情すれば良い話で、実践的に考えたら個人個人で議論なんてする必要がないのです。

言い換えれば、この言葉を投げた相手に戦争をふっかけているようなものです。自分では先のような陳情行動をできない、されど自分の思いはやまない、ぶつけるのは同じレベルにいる市民だってことですね。

掲示板みたいなところに言葉を吐き捨てて行動をしない、こういう人が多くいるように感じます。


「何かあったらどうするんだ」っていう言葉を投げる人は会社役員にも普通にいます。でも単純に無責任なだけです。

責任ある人ならプランBを提案したり、リスクを取り上げて、対応方法があればその方法を共有します。


そんなの自分で考えろっていう人は最高に無責任で、だったら「何かあったらどうするんだ」なんて言う資格がそもそもないんです。

日本人は特にこういう言い方をする人が多くいます。

中国人も韓国人も結果主義なので行動します。西欧人はもっと行動します。


これを上級職の人が読んでて、痛いところを突かれてると思ったら行動を改めましょう。

部下に考えさせる教育機会だなんて言い方をする人が結構いますが、あなたはビジネスを進めるヘルプをせず、単なる人の成長と会社の利益にとって害悪なだけです。


「ここへのカバレッジが不足している」とか「他にも考慮すべきことがある」と自分の経験やノウハウを共有できるのが素晴らしい上司であり、先輩であり、友人なのです。


だから「何かあったらどうするんだ」という言葉だけを投げる人がいたら、その人はあなたの成長を阻害し、あなたの役には立たない人だと思った方が良いです。


為末さんは社会問題のように言い放ってますが、これは個人の性質の問題で、人に指示できる立場の人や単純な年長者、声の大きな人が述べるから社会問題のように見えてしまうのだと思います。


結構いると言っても、こういう物言いをするのは体感的には国民の5%くらいだと思います。80%の人は静かなる国民ですので。