こんにちは、毎日いろいろなニュースをみますねー。

 

厚労省のCOCOAというアプリケーション、これは有志が作ったものでアプリケーション自体はよくできてたんですね。

でも、もう使わなくなるって話ですね。2020年6月のリリースですから、2年と数か月の命でした。

 

アジャイル手法で作られているソフトウェアなので、改良を重ねて完成度を上げていき、機能的には問題がないように見えています。

 

一方で、これをもっと一般化(ほかの用途で使う)するという考えが抜けているように見えますね。

接触検知と報告の機能があるので、インフルエンザにも使えるし、ほかの伝染性の病気でも使えますね。

 

おそらくアプリを作ったときにはコロナのことしか考えていないので、これで廃棄になるんだろうと思いますが、そうだとしたらとても残念なことです。

 

ソフトウェアに限らずですが、何をしたいのかと、なぜそれをしたいのかという考えをまとめることや、それを議論することはとても大切です。

 

スピードが命であれば、目先で物事の対処をすれば良いのですが、効率性や費用対効果が重要であれば先の先を考えて対処をしていく必要があります。

COCOAは単純にアジャイル手法で作成されたアプリですので、スピード命ですね。それはそれで悪いことはまったくないのです。

しかも有志が無償で開発していたわけですから、そこについては何ら問題はなく、むしろ彼らに対して利用者は感謝するのが筋かと思います。

 

一方で、COCOAを管轄する厚労省は目先の対処ではなく、将来を見据えた感染症における接触アプリの在り方や、その活用方法を真剣に考える必要がありますが、今後の展開に関する発言が私には聞こえてきていません。これは非常に残念なことなのです。

おそらくCOCOAは単純に使い捨てで終わるんだろうと思います。

 

COCOAの資産はGit Hubで公開されているので、有志がやったことは世界的な資産として継承されていきます。これは良かったことだと私は思ってます。これが最初から厚労省の依頼で作成されているソフトウェアだった場合、ソースコードが公開されることはありえません。なので、たくさんの意味で、有志が制作したということが非常に良い意味を持っていました。

 

問題は厚労省ですね。何をしたかったのか、なぜそうしなければならなかったのか。

接触確認アプリのデータはどのように活用されていたんでしょうね?

 

1000万DLのアプリですから、ビッグデータに近いデータハンドルが必要になり、データウェアハウスを使ってデータ分析をすることになると思います。でも、そのパートについては、私が知る限りCOCOAのデータは公開されていないように思います。

 

例えば感染者との接触で、無感染者が感染者になるおおよその率なんかは出せるはずだし、地点情報を記録していれば、罹患時の移動警告を出したりとかいろんなことができたと思うんですよねー。

何が言いたいかというと、有志が作ってくれましたので使いましょうじゃなく、自分たちがどういう情報を必要としているのか、ユーザーにどういう情報を出したいと思ってるのかを実装することが重要なんですよ。

ここが抜け落ちてるのがCOCOAというアプリなんです。

これは事実を言ってるだけであって、COCOAの評価を行ってるわけではないです。

ましてや有志の方々について何か言いたいわけでもなく、厚労省の考え方が不明瞭というだけの話です。

 

少なくとも私たちは同じようなところに陥らないように、目的意識をもって、成果を確認しながら物事を進めるようにしていきたいものですね。