こんばんは。


今日は体調不良で休んでて、午後3時まで寝て治ったので、まだ元気な感じです。


Crucial Conversation (以下クルカン)という言葉は日本ではあまり聞きなれない言葉だと思います。直訳だと重要な会話ですが、同名のトレーニングの趣旨ではうまくいかない行き詰まる会話という感じのなります。


このトレーニングは、日本語提供ではダイアログスマートという名前になっています。同名の書籍も出版されています。


まぁ書籍を読んでも最も重要な部分はボヤかされているので、概ね理解できても単純なテンプレートしか獲得できないようになってます。

これはあらゆる外国系のトレーニング本でそうなっているので、片手落ちではなく、クラスに参加を促すための書籍でしかないのです。

フランクリンコビーの7つの習慣や、Trust of speed なんかも全部そうです。読んでもコアを獲得することは難しいのです。

トレーニングクラスの差別化ができないので、参加できない人はその差分を想像して補うことになります。


私は外資系の会社にいるので、HRや部門が提供する高額なトレーニングを受けてきていて、かつそれらの書籍を受講後に読んでいるので、差分をよく理解しています。


クラス参加の体験でしか得られないイレギュラーな状況や、書籍にはないケースが与えられ、本質をテキストで説明せずに体験とことばで理解させるのがクラスでの醍醐味となります。


この部分を言語化出来る人は参加者には少ないように思え、それ故にコアの情報があまり出てこないのだろうと思っています。


最もテキストで並べ立てたところで、理解できる人も少ないのではないかと思います。シミュレーションであっても体験することは尊いなぁーって思いますね。


さてこのクルカンですが、テンプレ的な動きでは、物事が相手型があってうまくいかない場合にどう自分の思う方向に持っていくかをやっていきます。

相手方には賛同できない理由があり、物理的な条件の問題ではない部分にどう寄り添っていくかというところで、思いの共有プールなんて言葉を使って説明をしています。


結局は寄り添う、Allyな行動なので、Allyshipを持つことが極めて重要なわけです。まあD&Iの基本ですね。

単純なAllyではなく一つの方向に持っていくためにどう共感を立てていくかが重要になっていきます。


なんだ結局は相手を丸め込むのかって息巻く人もいると思いますが、悪い言い方をすればその通りです。でもそういうネガティブな考え方ではなく、共感を得て次に進むことなので、丸め込むのとは意味合いが大きく異なります。


極論すると、対立した考えを賛同可能な部分で共感を取り付け、その共感を全体の大部分に持っていくことで対立項の割合を極小化して全体の合意を得ていく会話の技術なわけです。


このコアを習得する手順、その実践がトレーニングのクラスでは不文的に行われます。


交渉術の一部でもあり、物事を決めるミーティングの一部でもあり、場合によってはロマンスの会話の一部でもあったりします。


困難な対話を希望する方向へ寄せていく技術なので、より多くの人が身につけると、対立の少ない世の中になると思って紹介させて頂きました。


と言うことで、明日は8時起きなのでこの辺で。