こんばんは、Yoyoです。
実は私の学歴は修士です。
大学院に入って、修了すれば誰でも修士になれます。
簡単か簡単じゃないかは別として、誰でも基準を満たせば修士になります。学士(大卒)も博士も基準を満たせば誰でも学位を得られます。高卒には学位はありませんが、高卒も基準を満たせば高卒になります。
修士の博士も別に何も凄いことはないんです。
修士は修士課程を終え、学内で修士論文が基準を満たせば修士の学位を授与されます。
博士も同様なのですが、博士の場合は一般に論文紙に論文が掲載されたことがあることが学位授与の条件になることが多いとされています。基本は英文での論文掲載になりますが、論文は単純に書けば良いというものではなく、論文評価には基準があります。
一般に新規性、貢献性、可読性などの軸で評価され、それらの基準を満たすものだけが論文紙に掲載されることになります。
この基準は修士にも当てはまるのですが、修士論文の評価は学内で行われるため、多くの場合はローカル言語での評価になることが多くなります。
修士論文の評価は、指導教員や評価を行う教員の知る範囲での評価となり、一般に修士論文は論文を書く能力が適切に備わっているかが評価の対象になります。
この適切性というものは、先に挙げた新規性等はもとより、論文を構成する論理の能力も問われます。
修士と博士の違いは、簡単に言ってしまえば、
修士課程や博士課程の課程の違い、そして論文が世界レベルで認められているかの違いになります。
とはいえ、修士課程と博士課程の教育課程における学習内容というのは、実は大差がなく、言ってしまえば大学の専門課程とも大した差がないのです。
小学校、中学校、高校と学ぶ中で少しずつ範囲が拡張されていきますが、学士の専門課程と修士や博士の課程では小中高ほど学習内容が拡張されるわけではありません。ぶっちゃけほとんど変わらないです。
修士になると学士とどう変わるかですが、修士は教科書の土台になる参考文献、そしてその参考文献が成立するさらに外周の参考文献についても学習の対象になっていきます。
学士でも同様の指導を行う教員がいますが、学士は研究者へのエントリーポイントの扱いなので、修士ほど基礎研究の知識や論理性を求めない傾向があります。
学士では参考文献が発展学習であるのに比較して、修士は参考文献に基づいて教科書が成立していることを徹底して学ぶことになります。
ただし、これは教員がまともに研究者を養成しようとしている場合にのみ言えることです。
ここまで学位の違いや教育課程の違いについて述べました。
社会から見て、修士とはどういう能力を持ち人になるかですが、研究の基礎が分かっている人という扱いになります。研究の手順が分かっていて、テーマに対して先行研究の資料を集めることができ、これまで研究されていない分野を明確にして、その研究がいかに社会の役に立つのかを論文として世の中に出していける能力がある人ということになります。
言い換えれば、情報を整理して、未知の分野を明らかにし、それを社会で役立つ情報にして世の中に届ける能力があるということです。
他の言い方をするなら、情報収集能力があり、情報を客観的に分析する能力があり、それを文書にまとめる能力がある人ということになります。
学士でもそういう能力を持ち方が沢山いますし、高卒や中卒でもいます。
修士というのは、その能力が学問的に教育機関で認められているというのが、学士や高卒などとの差になるわけです。
単純に教育機関から認められたというのが大きな違いでしかありません。
MBAという高度専門職の修士(厳密には違う)がありますが、これは経営を行うという点でその専門性を大学が学位として授与したものです。
MBAがあれば会社が経営できるわけではなく、単なる学位にすぎません。
世の中のほとんどの経営者はMBAホルダーではありませんので、MBAが経営に必須では全くないのです。
さて、大学に行く行かない、これは個々の方が学位をどう活かしたいかに基づいて、学位の取得を検討するのが良いと私は考えています。
就職に有利だから大学に行くという考えは世の中の多くの国々にあります。中国の精華大学や北京大学などを卒業する場合は多くのトップ企業の就職で有利になります。日本の東大や早稲田慶應なんかも同様ですね。
ただ多くの方がご存知のように、実力主義の世界に入ると学歴自体はあまり重要ではなくなってきます。本人の能力が重要になってきて、その能力には人脈が含まれる場合もあります。
なぜそうなのかですが、ビジネスは一人で成立させるよりも、多数の人の手で成立させる方が発展性が大きいからです。
先に挙げたMBAは、グループワークが多く、プロジェクトを複数の人で作り上げていく演習が数多くあります。
MBAで最も重要なのは知識をベースに何を作り上げていくかというアントゥルプラヌールシップにあります。起業能力を徹底して養成していくわけです。
経営知識だけで済まないのは、起業するにしても就業するにしても、いずれにしても課題の解決を複数の人で行う能力が極めて重要であり、これがMBAで養う能力の多くを占めていきます。
マーケティングの4つのPなんて学士でわかってる話で、現実に理論をきちっと当て込んで分析をして、そこからどうビジネスプランを立てるかという演習を徹底してやっていくのがMBAなのです。
ただし、先にも言いましたが、センスがあれば学歴関係なくやってしまえることなので、MBAが全てではなく、あくまでMBAはそういう能力を教育機関で養成したというお墨付きを与えるものだという理解に留めておくのが良いと思ってます。
大学や大学院に行く目的が単なる就職で有利というだけの話ではなく、一歩先を見据えたビジネスでどう活かしていくのか、研究でどう活かしていくのかを含めて進学や大学での学習を考えていくように後進を養成していくことが必要です。
非常に残念ながら、日本の学校ではここまで踏み込んで教育ができているようには見受けられません。
海外の例えばコンピュータサイエンス学部は、社会でどう活躍するかを前提にシラバスやカリキュラムが組まれています。
気になった方はアメリカに在住の方がアメリカの大学でどういう教育を受けているか聞いてみてください。
年間1000万円の学費を社会で回収できるよう教育されています。
たまにはマフィアじゃなくこういう話もいいですかね?🤣🤣🤣🤣