演劇部に入って間もない2年前に書いた台本です。
読んでみたいと要望があったので、紙台本から打ち出してみました。
いや~、懐かしいけれども、よくこれで最高の出来だと思えたものだ…
まぁ、よかったら参考にでもどうぞ。
~登場人物~
トロイ
ガブリエラ
ライアン
チャド
顧問
司会の声
部員…多数(バックで踊る)
~内容~
(幕→閉まっている。舞台の照明→ついている。スポット→消えている。)
(舞台上、ダンスの隊形に並ぶ)
曲①が流れる。
幕が上がり始める。(幕が上がるのを待たない。曲①が流れたら踊りだす。)
ダンス①
(ダンスが終わる。盛り上がる生徒。顧問上手より中央に進む。全員その場に座る。)
顧問「二学期には、高校ダンスコンテストがある。ダンスの振り付けを考えておくこと。特に3年生は最後のダンスコンテストだ!優勝を目指すぞ!」
全員「はい!」
(顧問上手へ退場)
(舞台中央にトロイとガブリエラ。ライアンは舞台下手よりに立つ。)
トロイ「ついに夏休みだ!」(トロイ、その場で立ち上がって)
ガブリエラ「そうね!」(ガブリエラ、その場に立ち上がって)
トロイ「自由の夏だ!遊び放題だ!カラオケ、プール、そして…」(上手側に移動して)
トロイ・ガブリエラ「高校ダンスコンテスト!」(トロイ、上手側から中央に戻ってきて)
(声をそろえて)
トロイ「今回はどんな振付にしようか?」
ガブリエラ「そうね…みんなの意見を聞いてくるわ!」
(ガブリエラ、部員に声をかけに行く。)
(ライアン、舞台上手に返ろうとする。それに気づいてトロイがライアンの肩に手をかける。)
トロイ「おい、ライアン!」(客席のほうに向くことを意識して)
ライアン「うん?」(客席のほうに向くことを意識して)
トロイ「お前も一緒に振付を考えようよ。みんなで考えた方が、絶対にいいアイデアが浮かぶぞ。」(客席のほうに向くことを意識して)
ライアン「ごめん、俺、今日疲れてるから帰るわ。」(客席のほうに向くことを意識して)
トロイ「そうか…じゃあまた連絡するよ。」(客席のほうに向くことを意識して)
(ライアンが舞台上手に消えていくのを心配そうに見送る。)
(トロイの周りにみんなが集まって来て、トロイを中心に話し始める。)
暗転
(ダンス②の隊形に並ぶ→舞台の照明がつく)
ガブリエラ「さあ、みんなでダンスの練習をしましょう!」
(曲②(8秒)が流れる。)
ダンス②
(トロイ、ガブリエラを残して、残りの生徒は左右に分かれて下がる。)
トロイ「だんだんうまくなってきたな!」
ガブリエラ「本当ね!これなら優勝も間違えないわ!」
(ライアン、舞台下手から登場)
ライアン「ちょっと待てよ。」
ガブリエラ「ライアン、しばらく練習に来なかったから、みんな心配してたのよ。」(今いる場所から動かずに)
トロイ「ライアン、振付が決まったから練習しよう。」(今いる場所から動かずに)
(ライアンはトロイとガブリエラに近づいて)
ライアン「俺はお前たちの考えたダンスでは踊らない!」
トロイ「どういうことだ?」
ライアン「お前の考えたダンスで優勝なんてできない。俺の考えたダンスで踊ってもらう。」
(チャド、ライアンに近づいて)
チャド「何を言ってるんだライアン。お前一人だけで何ができるっていうんだ。」
ライアン「それはどうかな?」(ライアン、舞台中央に立つ。)
ライアン「俺のダンスを踊りたいやつこっちにこいよ。」
(最初のグループから、ライアン組が出てくる。)
(曲③(8秒)が流れる。)
ダンス③
(ライアン、舞台下手側に進みながら)
ライアン「どうだい、俺の振付。迫力もリズムも完璧だろ!ダンスコンテストの振付はこれで決まりだ!」
(みんなの困った様子。それを見てガブリエラ)
ガブリエラ「ライアン、あなたの振付素敵だわ。あなたの振付なら、きっと優勝できると思うわ。」
チャド「ちょっと待ってくれよ、ガブリエラ!俺は絶対嫌だぜ!みんなで考えたダンスだろ?そんな簡単にあきらめていいのか?」
トロイ「チャド、落ち着けよ。」
チャド「これが落ち着いていられるか!俺はごめんだ!」
(チャド舞台上手に消える。)
(ライアン、チャドを見送って)
ライアン「ふん!何だ、あんなやつ。嫌な奴はやめればいいんだ。みんな、行くぞ!」
(ライアンとライアン組は舞台下手に消える。)
(トロイ、ガブリエラの落ち込んだ様子を見つつ)
トロイ「ガブリエラ、本当にあきらめていいのか?あんなに一生懸命ダンスの振付を考えてたのに…」
ガブリエラ「いいのよ、私の事なら…。今はダンス部をひとつにまとめることの方が大事だわ!だから、チャドのことが心配。チャドを探しに行きましょう!」
トロイ「うん!」
(トロイ、ガブリエラ、残りの生徒は舞台上手に消える。)
暗転
(舞台中央に机・椅子。チャドは椅子に座り、机に伏せている。準備ができたら照明をつける。)
(トロイ、ガブリエラが舞台上手から登場。)
トロイ「チャド、ちょっといいか?」
チャド「なんだよ。」(チャドはトロイやガブリエラと目を合わせない。)
トロイ「ダンスの事で話が合って…」
チャド「あいつの自己中ダンスなんて、俺は踊らないぞ!」
ガブリエラ「チャドお願い!今は、みんなが1つになるときよ!」
チャド「1つになりたいんなら、俺抜きでやれよ。」
(チャド、椅子から立ち上がり、舞台中央に進む。トロイ、ガブリエラには背中を向けたまま。)
トロイ「チャド…」
チャド「話はそれだけか?」
ガブリエラ「チャド、あなた一人が欠けても、ダンス部は1つになれないの。」
トロイ「今年が俺たちの最後のダンスコンテストなんだ!俺はお前と一緒に踊りたい!」
(ここでライアンが舞台下手に立つ。)
チャド「…」
トロイ「振付を誰が考えたかなんて関係ない。みんなで心を1つにして踊ることが大切なんだ!チャド、一緒に踊ろう!」
(じっくりためてから次の台詞を言う。くれぐれも慌てない。)
チャド「トロイ…ガブリエラ…俺…踊るよ!」
トロイ・ガブリエラ「チャド!」
トロイ「一緒に頑張ろう!」
チャド「おお!」
(ガブリエラ、舞台下手に立つライアンに気づく。)
ガブリエラ「ライアン…」
(トロイもライアンに気づく。)
トロイ「ライアン…」
(じっくりためてから次の台詞を言う。くれぐれも慌てない。)
ライアン「トロイ、ガブリエラ…君たちの言葉、胸に響いたよ!俺が悪かった…。君たちの考えた振付で踊ろう!」
ガブリエラ「ううん、あなたの考えた振付で踊りましょう!」
ライアン「いや、君たちの振付で」
ガブリエラ「いえ、あなたので…」
チャド「ストップ!もう一度、最初から考えればいいだろ。」
トロイ「そうだ、それがいい。」
ガブリエラ「ええ」
ライアン「みんな、ありがとう。」
チャド「そうと決まれば、早くみんなを集めよう!コンテストまであまり時間がないぞ!」
暗転
(中幕前に4人並ぶ→スポット点灯→ガブリエラの台詞)
ガブリエラ「いよいよ本番ね…」
チャド「緊張するな…」
ライアン「ちゃんと踊れるかな?」
トロイ「あんなに練習したんだ!きっと大丈夫だ!」
(スポット消える。中幕内に4人は消える。)
顧問「続いて、ウエスト高校の発表です。」(舞台照明、消えたまま。)
トロイ「みんな行くぞ!」(舞台照明、消えたまま。)
みんな「オー!」(舞台照明、消えたまま。)
曲④を流し、照明をつけ、中幕を開く。
ダンス④
(ダンスが終わると、舞台袖にはけ、照明消える→曲④のボリュームを下げつつ消す)
(中幕を閉め、中幕後ろに出演者整列。)
曲⑤をかける→照明がつく→中幕開ける→出演者前に出てきて「ありがとうございました!」→幕が下がる。
(幕が下がるにつれて、ボリュームをあげていく。)
~終わり~