ネネ「はぁー疲れた…。」
カイ「まだ十分も歩いてないと思うんですが?」
ネネ「いやだってさぁ、うちの神社は階段低いわ範囲せまいわ参拝客来ないわで村人さんに野菜もらうくらいしかしないし…
おまけにこの辺り二軒神社あるんだよ?もう一つの方はさ?一週間に一度は参拝客くるし!!」
カイ「それはお前に原因があるんじゃないか?」
ネネ「いや、うちで祭ってる神様は華蜜(はなみつ)様っていって、のんきだけどめっちゃ器の広い神様なんだけど、
広すぎるあまり力を見せるときが少なくて、向こうで祭っている神様は鬼亜(きあ)様で、器が小さいとまでは
いかずとも、普通くらいで?小さいことで本気を出すんだよね、成仏のできない霊の声が怖いって言った人のために
三分の一でいいものを全力で戦うもんだから人気が出るんだもん…。」
カイ「ふーん。」
ネネ「ってか今から行く場所ってなんか元から飲めるようになってる神聖な場所なんだけどさ。」
カイ「はい。」
ネネ「そこってこの辺りの巫女しか知らないからさぁめっちゃ不安なんよね。」
カイ「え?別に不安な要素無くね?」
ネネ「察しが悪いなぁ~もう一人の巫女がいるかもしれないじゃん。」
カイ「でもこの辺りにある村って比較的神社多いし他の巫女がいるかもしれないじゃん。初対面がタメロな
どっかの誰かさんと違ってま と も な 。」
ネネ「初対面で紫づくめ言うてくる革フルバカよりはまともだけどね?という煽りは置いておきまして。」
カイ「いや置くなよ。」
ネネ「置きます。話題を戻して、戦争にあったのはうちの村だけなんだから、わざわざ湖まで水取りに来るのなんか
神聖な場所のものを飲んでりゃお祓い力上がるやろ精神の宗教系の圧倒的に(頭が)おめでたいやつしか来ないっつーの。」
カイ「めっちゃ言うな。いいぞもってやれ。」
ネネ「カイってたまにゲスがまざるよね。」
カイ「誉め言葉として受け取っておきます。」
ネネ「えぇ…。あ、ついたよ。」
続く